宝物をもっと宝物にする宝物 | 出会った言葉たち ― 披沙揀金 ―

出会った言葉たち ― 披沙揀金 ―

「披沙揀金」―砂をより分けて金を取り出す、の意。
日常出会う砂金のような言葉たちを集めました。

 ずっとほしかった“〇〇蔵書”の印。 今日、手に入れました。 

 先日、職場の同僚に「蔵書印、作りませんか?」と誘われ、即、近くの印房に行って申し込んでいました。それが今日、彫り上がりました。

 私の父が、買った本のすべてに押していた蔵書印。「いつかは自分も」と思っていた蔵書印です。


 本は、買ったときに自分の本になったように感じ、読みながら線を引いて、もっと自分の本になったように感じ、読み終えて本棚にすべりこませたときに、本当に自分の本になったように感じていたけれど、これからはもう一つ、「蔵書印を押したとき」というのが加わりました。

 宝物の本がもっと宝物になる、そんな小さな魔法の道具、蔵書印。今日手に入れた宝物です。