歌でよみがえる記憶 ─『だんご3兄弟』(佐藤雅彦)─ | 出会った言葉たち ― 披沙揀金 ―

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「披沙揀金」―砂をより分けて金を取り出す、の意。
日常出会う砂金のような言葉たちを集めました。

 歌って不思議なもので、すごく久しぶりに聞いても、その頃の記憶がよみがえってくるものですね。

 

 今日、成人の日。

 テレビでも、「新成人が生まれた年」を取り上げ、1999年の漢字、流行語、ニュースなどを放映していました。そして、その年にはやった歌として、「だんご3兄弟」が流されていました。

 

 弟思いの長男(長男)

 兄さん思いの三男(三男)

 自分が一番次男(次男)

 だんご3兄弟

  (佐藤雅彦 作詞、「だんご3兄弟」より)

 

 この年は、我が家では長男が生まれた年。教養のない私は、どんな音楽を聴かせれば情操教育に効果的なのか分からず、とりあえず、この「だんご3兄弟」のCDを買ってきて、聴かせていました(「普通、モーツァルトとか、クラシック音楽だろ!」という声が聞こえてきそうですが…)。

 その功あってか、長男は、とても妹思いの子供に育ちました。

 

 それはよしとして、記憶によみがえってきたのは、私自身のこと。

 まさに私は、兄と妹に挟まれた3人兄弟の二番目、次男。

 子供が生まれてもマイペースで、自分の好きなことをする私を見て、妻はよく、

  ♪自分が一番次男(次男)

と、私だけのために、ご丁寧にリフレインまでつけて歌ってくださいました。

 

 さて、ということで、今年、息子はめでたく新成人となり、昨日、成人式にも行きました。

 中学時代の友達と夜中まで遊び、地元での1日を満喫して、今日、広島に戻るはずだったのですが…。つい先ほど、どうも頭が痛くて、のども痛くて、しんどくなってしまいました。結局もう何日か、香川に残ることになりそうです。

 心配なような、嬉しいような、複雑な気分。

 

 でも、当番医に連れて行くのは妻に任せ、こうやって自分はブログを書いているあたり、やはり、

  ♪自分が一番次男(次男)

なのかな、と思ってしまうのでした。