精華女子高校の吹奏楽部;山口県光市でコンサート | 大歩 悠(おおぶ ゆう)ブログ《悠歩路私記》

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主に吹奏楽やマーチングなどの音楽鑑賞、、ミュージカル鑑賞、舞台鑑賞、スポーツ観戦に行った記憶、感想を書き記していくブログ

5月26日は、精華女子高校の吹奏楽部が山口県光市の光市民ホールてコンサートを開催。




今回の指定席は、左寄り。自由席だったら右寄りの位置を確保しているので珍しい方向からの視点で、新鮮な感覚での鑑賞となった。

プログラム

〈第Ⅰ部 クラシックステージ〉の1曲目では、『オリンピカ』という曲を披露。

トランペットがファンファーレのように力強く響いて始まると、荘厳な雰囲気でユーフォニアムやホルンの響きが印象深かった。

さっそく、きれいに響かせるフルートパート。ステージ右端では、コントラバスを弾いて低音を響かせていく部員さん。

軽快な流れ、ゆったりとした流れを織り交ぜながら壮大な雰囲気へと発展していき、重厚で華々しく開演を飾っていたオープニング曲だった。


演奏の合間には、2人の部員さんが司会を担当して曲紹介をする進行を頑張っていた。

演奏会の時に顧問の櫻内先生が司会者となって進行していたのを、いつからか部員さんが担当するようになって自主的に運営している感じがして、いいと思う。

先生方にサポートを受けながらも、できる事を自分たちで積極的に担当して生徒が主体で演奏会を開催するようになり、頼もしい最近の精華女子高校の吹奏楽部の部員の皆さん。


続いて2024年度全日本吹奏楽コンクール課題曲Ⅲ『メルヘン』を披露。

耳に残るようなメロディーを、スピード感がある流れや落ち着いた流れで雰囲気を変えながら繰り返していく印象。

『メルヘン』というタイトル通り、ほのぼのする童話のようなストーリー性を感じさせる表現で鑑賞していて楽しい課題曲の演奏だった。


続いて『フラタニティ』という曲を披露。

重厚な響きや繊細な流れで多彩な表現。ゆったりとした流れでトランペットのソロ、オーボエやフルートやクラリネットの聞かせ所があったようで暖かみがあって魅力的な響きの演奏だった。


〈第Ⅰ部〉の最後は、モリコーネの名曲『ガブリエルのオーボエ』を演奏していたようだった。

2人のオーボエパートの部員さんが、【世界一難しい木管楽器】とギネス認定されているオーボエをソロで巧みに演奏して美しい響き。

ファゴットの部員さんの聞かせ所もあり見事な響きの演奏。

オーボエとファゴットそれぞれの部員さんの響きが魅力的で感動する、本当に素晴らしい名演だった。


〈第Ⅱ部 ポップスステージ〉では、まず最初に精華女子高校とコンサートの開催地の地元の光高校の吹奏楽部による合同演奏。

1曲目では、2024年度全日本吹奏楽コンクール課題曲Ⅰ『勇気の旗を掲げて』を披露。

ステージいっぱいに並んでいた両校の吹奏楽部により重厚で、金管楽器や木管楽器それぞれの聞かせ所の流れがある王道の軽快な課題曲マーチ。

ステージ右端には、精華女子高校と光高校のコントラバスの部員さんが並んで、かっこよく低音を響かせていく演奏。

ピッコロを吹く部員さんの聞かせ所もあり、素晴らしい響きの演奏だった。

2曲目では、ゴダイゴの『銀河鉄道999』を披露。大好きな曲。

疾走感がある軽快な響きの演奏で、両校の吹奏楽部の部員さんが楽しみながら和気あいあいと盛り上げていた演奏で良かった。

演奏後には、進行役の部員さんが光高校の吹奏楽部の部長さんにインタビュー。

山口県光市の魅力を聞かれると部長さんは、海や山があって自然が豊かな事や、お菓子のピュレグミや金のミルクを製造する工場がある事をアピールしていた。



精華女子高校の吹奏楽部による単独のステージが始まると1曲目では、『ディスコ・キッド』を披露。

ピッコロの部員さんの力強いソロで始まり、軽快な演奏。中盤のクラリネットの部員さんのソロも見事な聞かせ所の響き。

ポップな雰囲気で人気がある課題曲の、聞いていて楽しい演奏だった。


演奏会で恒例のサービス企画の、今日や最近が誕生日のお客さんに『Happy Birthday to You』の曲をプレゼントする企画も実施。

この日は、最近に誕生日を迎えているお客さんが多かった。

歌から始まり、フルートから次々にソロ演奏、最後にダンスで盛大に祝福していた。


『Over the Rainbow』の演奏では、いろいろな楽器をパート別に次々に紹介。

木管楽器から紹介する演奏が続いていきフルートやピッコロやオーボエも、きれいな響き。

次に金管楽器などの紹介が続いていき、トランペットやトロンボーンも力強く暖かみがある響き。

パーカッションの紹介では、ヴィブラフォンを紹介していたようでキラキラした響き。

名曲の演奏に乗せて観客に分かりやすく、いろいろな楽器の良さを紹介しながらアピールしていく魅力的な企画だった。


『昭和アイドルメドレー』では、『バレンタイン・キッス』、『年下の男の子』、『プレイバック part2』、『青い珊瑚礁』を披露。

演奏と共に、数人のカラーガードの部員さんが世代的にリアルタイムで聞いていない昭和のヒット曲の振り付けを覚えてダンスをしていたのが、見ていて楽しく良かった。

指揮をしていた顧問の櫻内先生などの先生方、部員さんの保護者の皆さんが喜んでくれそうな選曲と演奏やパフォーマンスだった。


『SEIKA☆ヒットパレード』の企画の1曲目では、演奏会やイベントでの定番曲『風になりたい』を披露。

軽快な響きの演奏と共に、華麗なダンスやカラーガード。

部員の皆さんの元気いっぱいな声出しの決めのコールでは、光市に集まったお客さんに向けてセリフで山口県が大好きな思いをアピールしていた。

サビの所では、さわやかに部員の皆さんの歌声が響き渡っていた。

坂本九さんの『上を向いて歩こう』では、世代を越えて愛され続けている名曲を暖かみがある響きで軽快に演奏していた。


『塔の上のラプンツェル』の『輝く未来』の演奏では、ステージ上の部員さんの動きに合わせて観客が入口で受け取っていたサイリウムを振っていく演出。

そして、点灯している灯篭をぶら下げた棒のような物を持った数人の部員さんが客席の間の通路を歩き回っていて幻想的な光景。これも、いいアイデアと思った。

きれいな響きの演奏と共にサイリウムや灯篭による美しい光の演出で、素晴らしい演出のパフォーマンスだった。


今度は、雰囲気を変えて『ハッピー・ジャムジャム』を披露。

軽快な演奏に合わせて何か衣裳を着た数人の部員さんが、歌ったりダンスをしたりして陽気な雰囲気で盛り上げていた。

子供さんの観客が喜んでくれそうな選曲で、明るく楽しく元気よく盛り上げていたパフォーマンスだった。


〈第Ⅱ部〉の最後は、『オーメンズ・オブ・ラブ』を披露。 こちらも大好きな曲。
 
『恋の予感』という意味がある曲名の通り、さわやかな響きの演奏。

力強さや緩急も織り交ぜながら、清々しい雰囲気での盛り上げ締めだった。


休憩を挟んで〈第Ⅲ部 マーチングステージ〉の最初には、今年度のマーチングコンテストでの演奏曲を立奏で初披露という事で顧問の櫻内先生が演奏前に解説していた。

今まで、いろいろな国の音楽を題材にしてきた精華女子高校の吹奏楽部。

今年度は、イギリスで行くらしい。エルガーの名曲『威風堂々』を題材にしてタイトルが『エルガー』との事。

部員の皆さんがステージ上で三日月形のような隊列を形成して立奏で、第4番から始めて重厚な演奏。

パーカッションの部員さんがバッテリーのスタイルで後方から力強い響き。

中盤には、ゆったりと『愛の挨拶』を演奏していて清々しい雰囲気。

終盤に『威風堂々』の中で特に有名な第1番を演奏して、勇壮な響きによる盛り上げ締め。

まさに威風堂々としたマーチングの光景が思い浮かぶような、かっこよさに満ちた立奏による初披露だった。


パーカッションショーでは、数人の部員さんによるバスドラムの演奏を披露。

響きと共に動きも特色で見応え・聞き応えがある勇ましいパフォーマンスとなっていた。

カラーガードショーでは、BGM(シェネルの曲?)に合わせてフルートパート・カラーガードの部員さんがソロでライフルやフラッグを使い、力強く華麗なパフォーマンスを披露していて優雅な姿だった。


コンサート開催地の山口県 出身の2人の部員さんに、進行役の部員さんからインタビューもあった。

1人目の部員さんが精華に入ったきっかけは、小学生の頃から吹奏楽をしていて憧れがあった様子。

マーチングは難しいとの事で博多どんたくでは、充実感を感じたようだった。

寮 に入って通学しているそうで生活面で自分でする事が増えて親に対する、ありがたみを実感した思いも語っていた。


2人目の部員さんは、精華の良さを部員の皆さんの仲がいい事とコメント。

山口県の良さを、自然が豊かな事とアピールしていた。


〈第Ⅲ部〉の最後は、マーチングを披露で博多どんたくでの演目を再演。

『スター・ウォーズ』のメインテーマの重厚な演奏で始まり、さっそくカラーガードの金色のフラッグによる鮮やかな彩り。

ゆったりとした『レイア姫のテーマ』の演奏では、サックスパートやフルートパートやトランペットソロの響きが魅力的で、カラーガードの部員さんがレイア姫のイメージのような白っぽい衣裳を着て優雅なダンスを披露していた姿が美しかった。

雰囲気が変わって軽快な演奏になり、グロッケンが陽気な響きで盛り上げ。

数人のパーカッション担当の部員さんが黒い椅子を持って登場すると、打楽器のように打ち鳴らして息を合わせたパーカッションショーのような聞かせ所。

たくさんの部員さんがワイワイと声を出して盛り上げたり、軽やかな動きのステップ。

カラーガードの部員さんは、ライフルを使って勇ましい動きのパフォーマンス。

再び雰囲気が変わり『スター・ウォーズ』の曲の演奏が再開すると『王座の間』や『エンドタイトル』を演奏していく終盤の流れ。

きれいにピッコロも響き、カラーガードのレインボーカラーのフラッグによる彩りが鮮やか。

カラーガードの部員さんがバトンを使うと肩の辺りに乗せて回していたり投げ上げてキャッチなどの高度なテクニック、ダイナミックな動きのパフォーマンスを披露していて目の前で見ていると「おー!」と驚くような反応になる。あの見せ場は、すごかった。

高揚感に満ちていく盛り上がりの流れでカラーガードの金色のフラッグも鮮やかに映え渡り、フルートパートの力強い響きも印象深い。

部員の皆さんの勇壮な雰囲気あふれる響きの演奏と動きで盛り上げ締め。金色のフラッグを高々と掲げていたカラーガードの部員の皆さんも勇ましく、かっこよく締めのポーズが決まっていた。

今まで何回も鑑賞してきて目の前で鑑賞すると大きな感動があり、改めて技術力と表現力の高さを実感。

磨き上げてきた努力の結集で、この日の部員の皆さんも輝かしい姿だった。
 

これで終演とならず、お決まりのアンコールの流れになると演奏会での締めの定番曲『Y.M.C.A.』(YOUNG MAN)を披露。

軽快な演奏と共にステージ中央で歌っていたのがフルートパート・カラーガードの頼もしい部員さん。

周囲では、たくさんの部員さんが振り付けを交えながらダンスパフォーマンス。

いつものように、明るく楽しく元気よく盛り上げ締めで終演。


この日も聞き応えがある演奏、多彩なフォーマンス、勇壮なマーチングなどの充実したプログラムで感動的なコンサートだった。たくさん好きな曲も聞けて楽しかった。

フルートパートのフルートやピッコロ、オーボエの部員さんの演奏も素晴らしい響きだった。

ピッコロを吹いていた部員さんが明るい人柄のようで、積極的に盛り上げて観客を楽しませていた姿も良かった。

ステージ右端でコントラバスを弾いて低音を響かせていた部員さんも最高。

精華の特色のカラーガードの部員の皆さんのパフォーマンスも、ステージ上で映え渡っていた。

リーダー風のカラーガードの部員さんがフルートを吹いて演奏にも参加したり、多彩なカラーガードのパフォーマンスを披露したり、アンコールの『Y.M.C.A.』で歌ったりなど大活躍で頼もしい姿だった。

北九州市の木屋瀬中学校の吹奏楽部 出身の部員さんも活躍を続けていて、かっこよかった。さすが木屋瀬◎


精華女子高校の吹奏楽部の皆さん。
山口県光市でのコンサートでも今できる最高の演奏・演技で存分に魅了ありがとうございました、お疲れ様でした!