大歩 悠(おおぶ ゆう)ブログ《悠歩路私記》

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主に吹奏楽やマーチングなどの音楽鑑賞、、ミュージカル鑑賞、スポーツ観戦に行った記憶、感想を書き記していくブログ







4月18日は、博多座で好評上演中の『新生!熱血ブラバン少女。』を鑑賞。

この日は、精華女子高校の吹奏楽部の部員さんが多数、来場していたようで1階席や2階席から鑑賞していた。


福岡県の高校の吹奏楽部を題材にしているという事で、共感したり親近感を感じながら楽しめたかな。

正面の窓には、吹奏楽部の部員さんを演じている役者さんの写真による装飾。

いつも華やかで写真を撮りたくなる出演者の名前を示している、のぼり。










今日は、昼公演のみで満員御礼。好評なようで大人気。


今回は、右寄りのステージに近い位置から鑑賞。

精華女子高校の吹奏楽部の重厚な響きの演奏と共に開演すると、ステージ上で演奏している部員さんの間から登場人物を演じている役者の皆さんが次々に姿を見せてセリフを言い始め、プロローグのように始まっていく。

星野真里さんが朗らかな役柄で最初の舞台転換の時も笑顔で軽やかに動きながら、裏から正面に回ってくる次の大道具の方を手で示したり手を振っていたりなど、さっそくテンションが高く見ていて楽しい。

期間限定の美術の先生として西北女子学園高校に関わって笑ったり驚いたり怒ったりなど、活発な表情の変化による感情表現が豊かな演技が目の前で見ていて今回も、おもしろかった。ステージ上で見事な存在感。


鈴木梨央さんが最初に東京の中学生が福岡の高校の吹奏楽部に憧れる演技をしていて、その時の中学生のイメージのような衣裳を着ている姿が、かわいらしい感じ。

思いを実現させて憧れの吹奏楽部に入部できてからは、思い悩む事もありながらも中心的な立場で引っ張っていく役柄を今回も元気に演じていて今回も目の前で見ていると、さわやか。

上西怜さんは、NMB48のメンバーさんで関西地方の出身なので博多弁のセリフやイントネーションで会話をするのを覚えるのが大変だったと思うけど、見事に福岡県の高校生になりきり演じきっていた。


星野真里さんや鈴木梨央さんの熱意に押されて、福岡県の西北女子学園高校の吹奏楽部のメンタルコーチをする事になった役柄を演じている、博多華丸さん。

吹奏楽部を指導していく中で問いかけをして「目標と目的の違い」から始まり部員の皆さんに考えさせる場面は、今回も観客の立場で見ていても答えを考えたくなって好き。

紅ゆずるさんは、おもしろい笑わせ所と、かっこよく締める所の両方の演技分けでステージ上で華麗な存在感。

コテコテの大阪弁で博多弁の華丸さんと言い合う場面も今回も、しっかり決まっていた。

宇梶剛士さんが今回も目の前で見ると迫力があり、華丸さんが演じるメンタルコーチと、ある事情で対立する状況の時だと恐く見えて味方になってくれた時の心強さが良かった。

浅野ゆう子さんのクールな雰囲気ながらも親近感がある校長先生の演技も、かっこよかった。

斉藤優さんは、西北女子学園高校の近くの商店街の旅行代理店の店員さんの役柄をコミカルに演じて、笑わせ所で観客に好評なようで今回も客席の反応が良かった。


精華女子高校の吹奏楽部も共演して、ステージ後方や両サイドのテラスのような所から場面や登場人物の感情に応じた曲による魅力的な響きの生演奏で盛り上げていた。

コントラバスのソロの演奏があった場面もあり、魅力的な低音の響きだった。

ファゴット、オーボエ、ソプラノサックスも耳に残っている。

スーザフォンを吹いて低音を響かせていた部員さんも、かっこよかった。

部員役の部員の皆さんの後ろでセリフを言う事もあったり学生指揮をしたり、いろいろな表情や動作を見せて演技にも参加していた光景が今回も、おもしろかった。


ステージの上や背景は、たくさんの楽譜や音符で装飾されていて音楽をテーマにしている雰囲気を示している演出。

博多座の装置を存分に生かして舞台転換の時にステージが回転していたり、上から場面に合った大道具が下がってきていたりなど、そちらも見所。

森保まどかさんが舞台転換の時に得意なピアノを弾いている聞かせ所があり、魅力的な鍵盤の響き。

吹奏楽部の部員の皆さんが会話をしている公園は、大濠公園のようで背景に福岡市の市街地の風景イラスト。

よく見たら、華丸さんの母校の大濠高校の校舎も描かれていた気がする。

その大濠公園で吹奏楽部の部員さんの周囲の通行人のストーリーも繰り広げられていて、おもしろい。

ジョギング中の男性、新婚の夫婦、散歩中のおばあさん、学校帰りの二人の男子高校生それぞれ印象深い姿だった。


華丸さんが演じるメンタルコーチの指導で部員の皆さんが、ある道具を使ったユニークな練習方法を実演する場面の時に鈴木梨央さんなど数人の部員役の皆さんが演技しながら、ワイワイと素で楽しんでいたようにも見えて、おもしろかった。

ストーリーが進んでいくと、いろいろな部員の皆さんが思い悩んでいる事が明らかになっていく。

森保まどかさんが本音を打ち明ける親子での会話の時に、吹奏楽部でホルンの演奏を頑張っていく事を決意する場面が好きで、今回も心に響いて感動的だった。

上西怜さんが演じるクラリネットの部員さんも思い悩んでいて、華丸さんが演じるメンタルコーチのユニークな宿題で解決へしていく流れが楽しく良かった。

古川あかりさんが演じるクラリネットの部員さんは、ある事情で離れていた吹奏楽部が好きな思いを忘れられず、やがて解決して頑張っていく姿が清々しかった。

鈴木梨央さんが演じるトランペットパートの部員さんで大抜擢の部長さんは、華丸さんが演じるメンタルコーチとの間の複雑な事情で思い悩む事になり終盤の解決の場面が、ほのぼのして心暖まる光景だった。

神田朝香さんが演じる部員さんのフルートの響きが人と人をつなぎ、部員の皆さんとの友情や親子の絆になっていく場面は、何回見ても好きで今回も大きく心に響いて感動的な名場面だった。


終盤には、華丸さんが演じるメンタルコーチが問いかけていた「目標と目的の違い」を部員の皆さんが理解して、その答えを思い思いに示すように発言していく場面も良かった。

一致団結できた部員の皆さんが見事に、あの大きな本番で盛大に演奏。華丸さんが指揮台に上り、軽やかに指揮。

精華女子高校の吹奏楽部の部員の皆さんが、客席の通路を行進してステージに上がっていくサービス演出。

目の前で、きれいにフルートやクラリネットの部員さんの演奏が響いていた。

ステージに上がると軽快な演奏に合わせて、手拍子をする事もあり貴重な経験を今回も楽しんでいた。


大盛況の終演となりカーテンコールで続いていく、精華女子高校の吹奏楽部の演奏。

いろいろな役柄の役者さんが次々に、やりきったようにアピール。さわやかな鈴木梨央さん、こちらでも朗らかな星野真里さんが良かった。


全体を通して精華女子高校の吹奏楽部の、きれいなフルートやオーボエの響きも素晴らしかった。

ピッコロを吹いている部員さんが目立つ聞かせ所があり、力強い響きで見事な存在感だった。

ステージ端でコントラバスを弾いて低音を響かせていた部員さんも、かっこよかった。


終演後には、アフターイベントが開催されていた。
精華女子高校の吹奏楽部が最初に『チェリオ・マーチ』を演奏して、軽快な響きと共にカラーガードの部員の皆さんが軽やかにダンス。

続いて『風になりたい』を披露して決めのコールでは、博多座の舞台で演奏できる喜びや「これがブラバン少女です!」と、元気に声を出してアピールしていた。

最後は、演奏会やイベントでの締めの定番曲『Y.M.C.A.』(YOUNG MAN)の演奏、歌やダンスによるパフォーマンスで、文字パネルで『新生!熱血ブラバン少女。』を示しながら盛り上げ締めで精華の良さを3曲で存分に示していた。


斉藤優さんが司会者で盛り上げて、トークショーも実施。

「座右の銘は?」という質問で鈴木梨央さんは「親しき中にも礼儀あり」と答えて、しっかりしている印象。

上西怜さんが「いつも明るく笑顔」、古川あかりさんが「笑う門には福来る」と答えて、ほのぼの。

上西怜さんは、NMB48のメンバーで関西地方なので博多弁のセリフの難しかった事を斉藤優さんが質問すると、語尾の「~と?」のイントネーションの上げ下げの使い分けが難しかった、との事。

みんな仲が良さそうな雰囲気も伝わってきて盛り上がり、楽しいトークショーだった。


続いて、福工大城東高校の吹奏楽部が童謡の『故郷』(ふるさと)を演奏して歌唱の聞かせ所もあり懐かしさを感じさせながら、暖かみがある響きだった。

最後は、精華女子高校と福工大城東高校の吹奏楽部による合同演奏で『宝島』を演奏して重厚、軽快な響きで華々しく盛り上げ締め。

斉藤優さん、鈴木梨央さん、上西怜さん、古川あかりさんも精華女子と福工大城東の見事な演奏を楽しめたようで、トークショーとミニコンサートによる充実したアフターイベントだった。

『新生!熱血ブラバン少女。』の出演者皆さん。
今回も博多座に行って鑑賞して良かったと思わせてくれた魅力的な上演ありがとうございました、お疲れ様でした!