3月24日は、常翔学園高校の吹奏楽部が大阪府の門真市民文化会館ルミエールホールで開催した定期演奏会を初鑑賞。
到着すると、すごい人気のようで多数の観客が来場していて雨が降っていた中での開場待ちで長蛇の列となっていた。
ロビーに立派な掲示物。来場者を歓迎して、3年生の部員さんが楽器パート別に写っていた。
《第1部》は、〈Symphonic Stage〉で部員の皆さんが白いジャケットを着て出演。
1曲目では『マーチ「ブランニュー・デイ」』という曲を披露。
力強くトランペットやトロンボーンなどが響いて始まり軽快。爽やか雰囲気もあり、きれいにフルートも響いていた。
中盤でピッコロを吹いていた部員さんのソロが見事に響き渡り、隣のフルートパートの部員さんが楽しそうだった。
ステージ端ては、2人の部員さんがコントラバスを弾いて低音を響かせていく演奏。
ホールいっぱいに広がっていく重厚な響きで迫力があり、定期演奏会の開演を華々しく飾っていたオープニング曲だった。
合間には、司会役の部員さんが演奏曲の紹介をして大きな声で朗らかに進行していた。
2曲目では、ラフマニノフ作曲『交響曲第2番 第3楽章』を披露。
ゆったりと始まるとクラリネットの部員さんのソロがあり、きれいで魅力的な響き。
穏やかな流れで次第に力強くなっていき、美しい響きで心を打つ演奏だった。
3曲目では、A.リード作曲『春の猟犬』を披露。
軽快に始まり、ゆったりした中盤の流れでのホルンの響きも魅力的。
きれいにクラリネット、フルートやピッコロも響いていて再び軽快になっていく終盤の盛り上げも楽しく、多彩な聞かせ所を織り交ぜながらの素晴らしい演奏だった。
4曲目では、『想い麗し浄瑠璃姫の雫』を披露。
ピアノが響いて荘厳な始まりから、疾走感がある流れや繊細な聞かせ所の響きも見事。
雅な雰囲気もあり、和太鼓などの打楽器による盛り上げも力強い響き。
和の世界観でストーリー性を感じさせながら、表現豊かで聞き応えがあった。
それぞれの演奏曲で、どの楽器パートの響きも素晴らしく感動的で早くも常翔学園高校の吹奏楽部の定期演奏会に初めて来て良かったと思わせてくれた〈第1部〉の座奏だった。
《第2部》は、〈Marching Stage〉
袖が紫色で前の部分に金色の彩りがあるようなマーチング衣裳が、おしゃれな感じ。
まず最初に、東京ディズニーランドのエレクトリカルパレードの曲を演奏しながらマーチングを披露。
軽快な響きの演奏に合わせて、部員の皆さんが軽やかに動きながら隊列が展開。
親しみやすい雰囲気でディズニーの夢あふれる世界観が存分に表現されていて、ほのぼのする雰囲気で見ていると楽しさがあったマーチングだった。
続いて女子部員さんが進行役になり、客席の間の通路を歩いていきながら拍手を促したり陽気なパフォーマンスを繰り広げていた。
今度は、数人の部員さんがディズニーの『トイ・ストーリー』のキャラクターの衣裳を着ていたようで、演奏しながら客席の間の通路を進んで盛り上げていた。
続いてステージ上でBGMで『ジャンボリミッキー!』が流れるのに合わせて、たくさんの部員さんが元気いっぱいなダンスを披露していた。
続いてステージ右サイドで2人のパーカッションの部員さんがスネアドラムによるショー、ステージ左サイドで1人のパーカッションの部員さんがソロでスネアドラムによるショーを披露していて、力強い響きと共にテクニカルな動きのパフォーマンスを披露していた姿が勇ましく、かっこよかった。
パーカッションショーが続いてステージ上では、ドラムラインのパフォーマンスが披露されて数人のパーカッションの部員さんが見事に息を合わせた動きで打楽器を力強く響かせていて、迫力があった演奏だった。
続いて、ディズニー名曲メドレーを演奏しながらマーチングを披露。
最初に『パート・オブ・ユア・ワールド』を演奏してフルートソロがあり、きれいに響いていた。
その後も次々に聞き応えがあるディズニーの名曲の聞かせ所の数々と共にパフォーマンスが披露されていった。
最後には、ドラムメジャーの部員さんのバトンによるパフォーマンスもあり勇壮な締め。
ディズニーの名曲を題材にして多種多様なパフォーマンスが披露されて、かっこよさと共に楽しさもあり充実した《第2部》の〈Marching Stage〉だった。
《第3部》は、〈Pops Stage〉で《第1部》に続いて部員さんが再び白いジャケットを着て出演。
1曲目では、『Camarada』という曲を披露。軽快な雰囲気の響きで聞かせ所が多く、部員の皆さんで盛り上げていく暖かさも感じるような演奏曲だった。
コントラバスを弾いていた部員さんがベースに持ち替えて低音を響かせていたりもして、かっこよかった。
『ムーンライト・セレナーデ』の演奏では、クラリネットの聞かせ所の響きが素晴らしかった。
『Josho Musical Medley』では、ミュージカル『グレイテスト・ショーマン』、『レ・ミゼラブル』、『オペラ座の怪人』の曲を演奏。
重厚な響き、繊細な聞かせ所、熱い盛り上げなど3作それぞれの名場面の世界観を見事に表現していて、名場面を思い出せるような聞き応えがあった演奏だった。
『September』も披露して、いろいろな楽器パートの聞かせ所が多く盛り上がっていて楽しかった。キーボードの鍵盤の響きも、かっこよかった。
3年生の部員さんの卒部セレモニーが開催されて、部長さんが挨拶。
今までの活動の日々を振り返って、いい仲間たちと共に過ごせた日々が宝物という思いを語り、お世話になった先生方や先輩方や保護者の方々へ感謝を示して真っすぐなメッセージで、今年度を引っ張ってきた大役を終えていた。
2年生の次期部長さんも挨拶。
大好きな先輩方と別れる寂しさも涙ながらに語りながらも、新体制に向けて「いい部活にしていきます」という決意を語り頼もしい姿も見せていた。
思いが伝わってきて感動的な2人の挨拶だった。
続いて、カーペンターズの明善『青春の輝き』を披露。
ステージ上に横列に並んでいる3年生の部員の皆さんが、楽器パート別にソロをリレーしていく。その時に、2年生の次期部長さんが名前を紹介。
3年生の部員さんが今まで取り組んできた楽器を演奏して美しい響きで、かっこいい姿を見せながら卒部に向かっていく光景が本当に輝かしかった。
今度は、2年生や1年生の部員さんが中島みゆきさんの名曲『糸』を披露。
ステージ前の真下のスペースに集まってから座って聞いていた、3年生の先輩方に見守られながら2年生や1年生の部員の皆さんが思いを込めて演奏する光景は、先輩と後輩の互いの絆が示されていたようで、清々しさに満ちていた。
最後は、そんなお別れムードを吹き飛ばすように常翔学園高校の吹奏楽部の定番曲らしい『風をなりたい』を披露。
軽快な響きの演奏や手の動きと共に、部員の皆さんが歌い上げて行く流れもあって爽やか。
ステージ上から部員さんが打楽器の響きで示すリズムに合わせて、観客が手拍子をする趣向を凝らした全員参加型パフォーマンスもあった。
客席の通路にまで部員さんが出て来て並び、目の前で演奏したりなどの盛り上げ。
明るく元気に盛り上げ締めで終演。いつもYouTuberなどのネットの動画で見ていた『風になりたい』のパフォーマンスも、初めて目の前で見られて楽しかった。
初鑑賞した常翔学園高校の吹奏楽部の定期演奏会は、聞き応えがある響きの演奏、ディズニーの名曲を題材にしていたマーチング、勇壮なパーカッションショー、感動的な3年生の卒部セレモニーなど充実したプログラムで清々しい今年度の活動の集大成だった。
フルートやピッコロやオーボエの部員さんの演奏も、きれいに響いていて素晴らしかった。
コントラバスやベースを弾いて低音を響かせていた部員さん、パーカッションの部員さんの多彩な響きの演奏も印象深く、かっこよかった。
常翔学園高校の吹奏楽部の皆さん。
初めて行って良かったと思わせてくれた魅力的な定期演奏会を披露ありがとうございました、お疲れ様でした!