地元の福岡県立 北筑高校の吹奏楽部:第35回 定期演奏会 | 大歩 悠(おおぶ ゆう)ブログ《悠歩路私記》

大歩 悠(おおぶ ゆう)ブログ《悠歩路私記》

主に吹奏楽やマーチングなどの音楽鑑賞、、ミュージカル鑑賞、舞台鑑賞、スポーツ観戦に行った記憶、感想を書き記していくブログ

3月20日は、地元の福岡県立 北筑高校の吹奏楽部が北九州ソレイユホールで開催した《第35回 定期演奏会》を鑑賞。



1階のロビーに、かっこいいデザインの立派な横断幕が掲示されていた。

開場すると階段を上がって2階のロビーに、今年度のM協マーチングのデザインのパネルに楽器パート別の部員さんの写真や、カラフルな手形が入って絆を感じさせる掲示物があった。

いろいろな団体からの祝電。



















パンフレット

3年生の部員さんの手書きのメッセージがパンフレットに付いていて、観客に向けて心暖まるサービス。

プログラム




〈第Ⅰ部〉の1曲目では、『アルヴァマー序曲』を披露。

軽快に始まって力強くトロンボーンも響き、ゆったりとした中盤でトランペットやホルンなどが暖かく響いて心を打つ流れ。きれいにフルートも響いていた。

終盤に再び軽快となっていき、颯爽とした雰囲気での盛り上げ。

定期演奏会の開演を、爽やかに飾っていたオープニング曲だった。


司会者は、北筑高校の吹奏楽部のOGさんが担当して、後輩の皆さんを暖かく見守りながら進行していた。

2曲目では、『行進曲「勇気の旗を掲げて」』(2024年度全日本吹奏楽コンクール課題曲)を披露。

陽気な雰囲気で軽快に始まり、力強いトランペットやトロンボーンの響き。

木管楽器が中心の流れで、爽やかなクラリネットやサックスの響き。

力強く響き渡るピッコロのソロ、きれいなフルートの響き。

新体制を視野に入れながら練習してきた成果を披露して、親近感がある雰囲気の課題曲で楽しませてくれた演奏だった。


3曲目では、『吹奏楽のための協奏曲』を披露。

重厚な響きで始まると、多彩に織り交ぜられていく聞かせ所。

ピアノの鍵盤も響いていたようで、ソプラノサックスなどサックスパートの聞かせ所も見事。

暖かみを感じさせる聞かせ所の流れを経て情熱的な雰囲気で盛り上がっていき、勇壮で聞き応えがあった演奏だった。


〈第Ⅰ部〉が終了して休憩中には、スライドが上映されていた。

back numberの『手紙』がBGMで流れながら、卒部する3年生の部員の皆さんが子供の頃の写真と同じボーズで写っている写真が映り、保護者の方々への感謝の思いを示す手紙が示されていった。

ほのぼのする思い出写真と共に真っすぐなメッセージで、これを客席で見ていた保護者の皆さんは、感動していたと思う。

そんな清々しい雰囲気を変えるように開演したのは、〈第Ⅱ部〉のポップスステージ。

〈第Ⅰ部〉の制服から、黒い服に着替えていた部員の皆さんがカラフルな布を使って楽器パート別にスカーフや胸元のリボンにしていたり、頭飾りを着用して盛り上げ演出。

1曲目では、『マンボ No.5』という曲を披露。

顧問の池田先生は、鮮やかな赤い衣裳の上に金色の上着を着用して背中に『マンボNo.5』と大きな文字。

胸元には、大きなリボンを付けていて部員の皆さんよりもド派手なアピールの衣裳を着用していた。

パーカッションなど、いろいろな楽器パートが軽快に盛り上げていき、2人の3年生のフルートの部員さんによるソリもあったようで、かっこいい聞かせ所だった。


続いて『「アナと雪の女王」メドレー』で『雪だるまつくろう』、『生まれてはじめて』、『とびらあけて』、『レット・イット・ビー』を披露。

ステージ上で演奏と共に登場人物の役柄を演じる数人の女子部員さんや、男性の先生?が名曲を歌い上げていく。

その周囲では、カラーガードの部員さんが新体操のやうなリボンを使ったりフラッグで彩ったり、マーチングバンドとしても活動している北筑の良さを加えた見所。

これは、ミュージカルを関心するのが大好きなので個人的に好きなパフォーマンス。

役柄を演じる女子部員さんが、上手に歌い上げていて素晴らしかった。

見事に『アナ雪』の世界観を表現していて、最高のミュージカル演出だった。北筑ミュージカルいいね!


ここで司会者から、2人の部員さんへインタビュー。

まず3年生のフルートパートのマーチングリーダーの部員さんへ質問。

「保護者さんが、どんなサポートをしてくれましたか?」というような質問には、「去年のM協マーチングでの大会で衣裳や大道具を作ってくれました」と答えていた。

「北筑高校の吹奏楽部の魅力は、なんですか?」という質問には、「部員全員が何かの係をしている事です」と答えていた。

ここで、部員さんの誕生日祝いをするバースデー係による実演があり、顧問の池田先生に向けて先導して拍手をしながら『ハッピーバースデー』の曲を歌い、たくさんのステージ上の部員の皆さんと共に祝福していた。

OGの司会者さんが現役の頃もバースデー係があったそうで、伝統が受け継がれている事を喜びながら懐かしんでいた。 


今度は、2年生の次期部長さん?にインタビュー。

「顧問の池田先生は、どんな先生ですか?」という質問には、おちゃめと答えていた。

合奏の時に、おもしろい話をして楽しませてくれるとの事。

続いて「定期演奏会の後半の見所は、なんですか?」という質問には、〈Ⅲ部〉のマーチングと答えて「演奏の音圧に注目してください」と力強くアピールしていた。


続いて『カーペンターズ・フォーエバー』を披露。

国境と世代を越えて愛され続けているヒット曲を連ねたメドレーでトロンボーン、アルトサックス、トランペットの聞かせ所もあり、吹奏楽の編成を通しても魅力的な名曲の響きだった。


続いて『輝く! 北筑レコード大賞』というタイトルで、いろいろな年代の歌やダンスを披露していく企画。

司会役の二人の男子部員さんのテンションが果てしなく高く、元気いっぱいなトークを繰り広げて進行。

『拍手の練習ゲーム』を始める事になり、一人の男子部員さんが手を高い位置にすると観客が盛んに拍手をして、手を低い位置にすると観客が拍手を止めるというルール。

これを何回か繰り返して、テレビ番組の放送前のスタジオなどで前座を担当する若手芸人さんのように、超絶ハイテンショントークで、観客を楽しませながら盛り上げていた。

二人の最高盛り上げで始まると1曲目では、4人の女子部員さんが『オトナブルー』を披露。

セーラー服を着て新しい学校のリーダーズになりきり、見事に歌い上げながら息を合わせた動きでフォーメーションを展開して、かっこよかった。北筑のリーダーズ最高!


続いて、二人の男子部員さんがMrs. GREEN APPLEの『ケセラセラ』を披露。去年に日本レコード大賞を受賞している名曲。

ツインボーカルで二人で歌い上げていくと見事に高音も出ていて、すごい歌唱力だった。北筑のミセスいいね◎

周囲では、数人の女子部員さんがパフォーマンスで盛り上げていた。


続いて『魔女の宅急便』のオープニング曲の『ルージュの伝言』を披露。

黒い衣裳を着て頭に赤いリボンを付けて、主人公のキキになりきった女子部員さんが軽やかに歌い上げていた。ほのぼのする雰囲気で、かわいかった!

周囲では、数人の部員さんがパフォーマンスで盛り上げていた。

歌い終えると北筑のキキは、ほうきに乗って去っていった。


続いてYOASOBIの『アイドル』を披露してステージの中央では、女子部員さんがテクニカルな雰囲気で上手に歌い上げていた。かわいかった!

その周囲では、熱心なファンを演じる数人の部員さんがサイリウムを使ってオタ芸のような活発な動きで盛り上げていた、

そして、たくさんの部員さんが客席の通路に下りてきて目の前で軽やかにダンスをしていて、ほのぼの。大規模な盛り上げだった。 


続いて、女子部員さんが『ハナミズキ』を上手に歌い上げていて感動。この時にスモークで、煙による本格的な演出だったかな。

観客が、入口でパンフレットと共に配布されていたサイリウムを振って幻想的な光演出による盛り上げもあった。

かわいく素晴らしい歌唱力の北筑の歌姫さん、頑張りましたね◎


今度は、サングラスをした数人の男子部員さんが登場すると『め組の人』を軽やかな動きで披露。

世代的にリアルタイムで聞いていないけど、聞いた事があるヒット曲で楽しかった。印象深い『めっ!』


最後は、セカオワの『RPG』を披露。

たくさんの部員さんが出演して中央では、上手に歌い上げていく部員さん。

周囲でバスドラムを演奏して響かせている部員さん、軽やかに動いている部員さんが盛り上げていた。

和気あいあいとした楽しい雰囲気で『輝く! 北筑レコード大賞』が終演。


〈第Ⅲ部〉は、マーチングステージ。

まず最初に、今年度のマーチングコンテストでの演目『エル・カミーノ・レアル~吹奏楽のための第二組曲』を披露。

序盤は、スペインの勇壮雰囲気の演奏と共に軽快な展開。熱いトランペットの響き。

ゆったりした中盤で、きれいにフルートやソプラノサックスが響いていたようだった。

終盤には、ドラムメジャーの部員さんがステージに上がってくるとバトンを投げ上げてキャッチするなどダイナミックなパフォーマンスを披露して、かっこよかった。

勇ましさに満ちた重厚な展開で盛り上げ締め。ソレイユホールのステージ上の限られたスペースで目の前で、迫力があったマーチングだった。


カラーガードショーは、『蝶々結び』というタイトルで披露。

白い衣裳を着たカラーガードの部員の皆さんが、息を合わせた動きでライフルやフラッグを使って優雅に華麗なパフォーマンスを披露していた。


バッテリー&ピットショーでは、『勇者』というタイトルで披露。

ステージ前の真下のピット、ステージ上で活発に動きながら演奏するバッテリーの部員さんが力強く響かせ合って重厚で、迫力があるショーを作り上げていた。


〔3年生紹介〕では、ステージ後方で2年生や1年生の部員さんがKiroroの『Best Friend』を演奏。

顧問の池田先生が楽器パート別に名前を呼ぶと、紹介された部員さんが客席から声援を受けながら横列に並んでいく。

全員が紹介を受けると部長さんが挨拶。

今年度を振り返って、順調な事ばかりでは無く部員全員が同じ目的意識を持って進んでいけるようにする難しさなど苦労を語りながらも、吹奏楽部について考えてきた時間が多く充実した活動を過ごせた思いが伝わってくるようだった。

お世話になった顧問の池田先生や副顧問の先生方、OB・OGの先輩方、保護者など応援して頂いた方々、3年生と2年生や1年生への感謝の思い。

もう定期演奏会が終盤で別れの時が近づいている寂しさも語りながらも、「これからも北筑高校の吹奏楽部は、進化していきます」と新体制に向かっていく後輩の部員の皆さんへ、エールを贈って部長としての大役を終えようとしていた。

部長さんが挨拶を終えると、後輩の部員の皆さんが続けていた『Best Friend』の演奏に合わせて横列に並んでいた3年生の部員の皆さんが、手をつなぎつつ歌っていたようで、ほのぼの。

共に3年間を過ごして、いい仲間たちだった事が伝わってくるような心暖まる光景だった。


お世話になった顧問の池田先生には、花束を贈呈。受け取った池田先生は、「大きな花束と熱いメッセージを、ありがとうございます」と応えてから挨拶。

今年度の3年生の部員さんの印象は、「おとなしかった」との事。

「もっと大きな声を出すように」など注意して、一番よく怒った世代かもしれないと言ってから「ごめんね」と暖かく謝っていた。

その反面で今度は、いい所に触れて「優しかった」と振り返り後輩の部員の皆さんに対して面倒見が良かったと誉めていた。

そういう良さがあったので今年度の九州マーチングコンテストで金賞、マーチングバンドの九州予選で金賞を受賞する好成績で、表彰を受けられたと高く評価するように絶賛。

『指揮台から指揮をしていて「高校生は、すごいな」と思います』という視点からの言い方でも今年度の3年生を高評価。

厳しく辛い事もあったけど乗り越えてきて最後にソレイユホールで、たくさんの観客の前で定期演奏会を開催できるのは、なかなか出来ない経験。

「この経験をできたので、これからの人生でどんな事があっても頑張っていけるでしょう」と優しくエール。

そして実は、もう卒業している3年生。定期演奏会まで2年生や1年生と同じように制服やジャージを着て吹奏楽部で練習をしてきて、今日の定期演奏会が3年生にとって実質の卒業式。

こんなにたくさんのお客さんの前で、立派な卒業式になりましたという充実感を語っていた。

優しさに満ちていた挨拶で、3年生の部員の皆さんへ愛情を感じた顧問の池田先生の挨拶だった。


ここで幕が下りるとスクリーンでスライドを上映。

今年度の大会や日常の光景の様子など、充実していた活動の様子が伝わってくる画像の数々が映されていた。

《Ⅲ部》の最後は、今年度のM協マーチング『ICARUS ~可能性の翼~』を披露。

きれいにフルートのソロが響いて始まると、映画『機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)』の曲が重厚な響きで演奏されていく。

ステージいっぱいに整然と展開していく隊列、カラーガードの彩り。

ギリシャ神話のイカロスが翼を付けて飛んでいくも空高くまで上がり過ぎて背に固定していた、ろうが太陽の熱で溶けて翼が外れ転落してしまう光景が表現されていく。

衝撃を表すようなトロンボーンの響き、倒れ込むような動きをするカラーガードの部員さん。

棒の先に太陽のイラストが描かれていて振られていたり、濃い赤いフラッグによる彩り。

ゆったりした流れの中盤になると、きれいにソプラノサックスが響いていたようだった。

イカロスが復活するように、力強い響きとなっていく演奏や隊列の動き。

華やかな柄の蝶の羽根のような翼を背に付け、華麗に動いて彩っていくカラーガードの部員さん。

何か幸福感に満ちていたようで色鮮やかで清々しい盛り上げ締め。

まさにテーマ通り、困難を乗り越えて飛躍できる可能性を翼によって表現していた。

このショーを目の前で見るのが最後と思うと、より心に響いて感動が大きく清々しいマーチングだった。

さすが北筑かっこよかった!


名演を終えた所で、再び顧問の池田先生が挨拶。

部員の皆さんが勉強もしながら限られた活動の時間で頑張り続けてきた事を褒め称え、「高校生は、すごいなと思います」という思いを語り暖かい言葉を贈っていた。


アンコールの流れになると、定番曲の『プリティ・フライ』を披露。

力強くバッテリーの部員の皆さんの演奏が響きながら始まり、ピットの部員の皆さんが右手を挙げるようにして軽やかな動きで盛り上げ。

カラーガードの部員の皆さんも、軽やかな動きで華麗に盛り上げ。

トランペットやトロンボーンが熱く響き、軽快な演奏。フルートパートの部員の皆さんも、勇ましい動き。

チューバの部員の皆さんが注目を受けながら低音を響かせていく聞かせ所も、かっこいい。

ステージ端では、補助員のOBさんかOGさんがM協マーチングで使っていた太陽のイラストが先端に付いている棒を振って、楽しそうに盛り上げていたようだった。

3年生のお別れムードを吹き飛ばすように軽快で勇壮な演奏やパフォーマンスにより、楽しく盛り上げ締めで終演。

そして終演後には、スクリーンに今年度の活動の光景を紹介するスライドが上映されながら映画のエンドロールのように、顧問の池田先生や部員の皆さんの名前が楽器パート別に流れていた。

見所が多くドラマチックだった、まさに北筑ムービーの終演。かっこいい終わり方。


今年の定期演奏会は、聞き応えがある響きの演奏、個人的に好きな『アナ雪』の素晴らしいミュージカル演出、楽しい企画の歌やダンス、勇壮で華麗なマーチング、爽やかな卒部セレモニーなど感動的で清々しい今年度の活動の集大成だった。

北筑高校の吹奏楽部は、吹奏楽の座奏も吹連とM協の両方のマーチングもバリバリやって活動している北九州市の地元の公立高校の星。

今年度も、どの部員さんも輝かしい姿で吹奏楽部を構成して盛り上げていた。

きれいに響かせていた、フルートやピッコロの部員さんの演奏も素晴らしかった。さすが北筑のフルートパート◎

魅力的な演奏を響かせていたオーボエの部員さんがマーチングで、ピット長として活躍してクールに響かせながら活躍する姿も印象深く、かっこよかった。

いろいろな演奏曲やマーチング、ショーでステージを彩っていたカラーガードの部員の皆さんのパフォーマンスも北筑の良さで、華麗な姿だった。

ミュージカル鑑賞が好きなので『アナ雪』で上手に歌い上げていた部員さん、そして『北筑レコード大賞』の企画でヒット曲を見事に歌い上げていた部員さんの歌唱力も印象深く記憶に残っていた。


地元の北筑高校の吹奏楽部の皆さん。
今年も来て良かったと思わせてくれたプログラムで、存分に魅了してくれた定期演奏会を開催ありがとうございました、お疲れ様でした!