滝川第二高校の吹奏楽部:第27回 定期演奏会 | 大歩 悠(おおぶ ゆう)ブログ《悠歩路私記》

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主に吹奏楽やマーチングなどの音楽鑑賞、、ミュージカル鑑賞、舞台鑑賞、スポーツ観戦に行った記憶、感想を書き記していくブログ

1月20日は、滝川第二高校の吹奏楽部が神戸国際会館こくさいホールで開催した定期演奏会(夜公演・最終公演)を鑑賞。





輝かしい受賞歴の展示物。



可愛らしいキャラクター。

いろいろな楽器パートの思いを書き集めて『情熱』を示していた心熱いながらも、ほのぼのとする横断幕。
 
今回の指定席が前から10列目で中央、ど真ん中。ステージから近く部員たちの演奏やパフォーマンスが、よく見えていた。




パンフレット



〈1st Stage〉は、部員たちが白いジャケットを着て座奏を披露するステージ

1曲目では、『ストームライダー組曲』を演奏。

東京ディズニーシーにあった人気アトラクション『ストームライダー』で使用されていた曲との事。

軽快に始まり力強いトランペットの響きが印象深く、アトラクションで観客を楽しませていた盛り上げを思わせて躍動感がある流れ。

きれいなフルートやピッコロの響き。ステージ端でコントラバスを弾いて低音を響かせていく部員さん。

これから、楽しい時間へと観客を導いていくように華々しく定期演奏会の開演を飾っていたオープニング曲だった。


2曲目では、『バレエ音楽「眠れる森の美女」』を披露。

オーボエやイングリッシュホルン、フルート、クラリネット、トランペットの聞かせ所があったようで見事な響き。

コントラバスを2人の部員さんが弾いて、ステージ端から低音パートも強力、

チャイコフスキー作曲のクラシックの名曲を優雅に表現して、聞き応えがある演奏だった。


3曲目は、『輝宮夜姫の物語』を披露。今年度の吹奏楽コンクールでの自由曲。

荘厳な始まりから、美しい響きのフルートパートのやハープの聞かせ所。きれいにソプラノサックスも響いていた。

ゆったりとした雅な雰囲気でオーボエ、ピアノの響きも魅力的。

力強さを増していく流れで、マリンバの響きも印象深い。

フルートを吹いていた部員さんが、ピッコロに持ち替えて両吹きだったようで見事な響き。

中盤には4人の男子部員さんが後方に行くと和太鼓を叩いて、その響きも動きも力強く躍動感があり勇ましい姿。

一転して穏やかな流れになった時のトランペットのソロ、ピッコロやフルートも美しい響き。

劇的な展開で終盤の情熱的な盛り上げも心を打つものがあり、和の雰囲気で雅と力強さの表現を見事に織り交ぜた素晴らしい演奏だった。 


4曲目は、『ルイ・ブルジョアの讃美歌による変奏曲』を披露。いろいろな団体が演奏して難曲とされている曲。

荘厳な雰囲気で暖かみがあり重厚、軽快、繊細な流れの演奏それぞれ見事な響き。

マーチングで印象深い滝川第二高校の吹奏楽部が、座奏でも高度な表現力を示して観客を魅了していた名演だった。


休憩を挟んで〈2nd Stage〉は、マーチングステージ。

最初に『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』の曲を演奏しながら披露。

ステージの奥が赤い照明で照らされながら、青い衣裳や白い帽子を着用した部員たちが軽やかなステップや流れるような動きで、素早く整然と隊列を展開して勇ましい姿。

後方にピットが配置されていて、演奏を盛り上げる力強い響き。バッテリーの部員たちも力強い響きとパフォーマンス。

マーチングでもピッコロやフルートを吹いていた部員さんも、かっこよかった。

最後には、ステージ後方にドクロが示されて『パイレーツ・オブ・カリビアン』の雰囲気を作り上げる締めとなっていた。

このドクロを示す演出の照明が、こくさいホールに無く部員たちが作り上げたとの事。それも含めて見事な力作の、オープニングのパフォーマンスだった。


続いて木管楽器の部員たちによるパフォーマンスで『ラプソディ・イン・ブルー』を演奏しながら披露。

クラリネットの部員さんの、あのソロの聞かせ所の響きが見事。

きれいにピッコロやフルートも響いていて、木管楽器の暖かみがある響きを感じさせながらのマーチングだった。

次の演目までの間にクラリネットパートの部員たちがアンサンブル演奏を披露して、魅力的な場つなぎとなっていた。


続いて金管楽器の部員たちが『勝手にシンドバッド』を演奏しながら披露。

こちらは、華々しい響きの演奏と動きの両方で情熱的なマーチングだった。

後方では、コントラバスの部員さんがベースに持ち替えて低音を響かせ続けていた、

次の演目までの間に金管楽器の部員たちは、『そばかす』を演奏していた。


1年生の部員たちだけの演目は、『可愛くてごめん』を演奏しながら軽快に披露。

タンバリンを楽しそうに叩いていたパーカッションの部員さんが印象深く、最後に前に出てくると元気いっぱいなダンスパフォーマンスを披露していて最高で、おもしろかった。

ほのぼの、さわやかに全力で披露して新体制に向けて有望と感じさせてくれた1年生部員たちのマーチングだった。


『SUPER TKⅡ BRO.』という演目では、『スーパーマリオブラザーズ』のBGMを演奏しながらステージ上でゲーム画面を、大道具をや小道具を使ったりもして再現。

キャラクターのマリオやルイージ、ピーチ姫などの衣裳を着ている部員たちも登場して、ゲームをクリアしていくような動きが繰り広げられていた。

最後には、楽器パート別のカラフルな衣裳を着て演奏している部員たちや『スーパーマリオブラザーズ』のキャラクターを演じている部員たち、盛り上げる担当の部員たちがステージいっぱいに広がっていて、壮大で華やかなショーとなっていた。


男子部員たちによる演目では、『ドラえもん』を題材にして披露。

キャラクターのドラえもん、のび太、しすかちゃん、ジャイアンやスネ夫の衣裳を着ている部員たちがステージ上に登場。

アテレコのようで、スピーカーから流れてくるセリフや曲に合わせて演技が繰り広げられていた。

のび太が演奏を上手になりたくてドラえもんに秘密道具を出してもらうと、ジャイアンに向けて使ってしまって消失。

そこへ、『アンパンマン』のジャムおじさんが登場。

このアニメのタイトルや登場人物は、途中でテレビの放送禁止用語のように途中で「ピー」という音が入って「アン○ンマン」や「ジャ○おじさん」というふうに、ぼかすような言い方でスピーカーから聞こえていた。

ジャムおじさんが、どら焼きやパンを『ドラえもん』の登場人物にプレゼントして食べてもらった事で、のび太など全員の演奏が上達して、合奏が成功した様子。

ドラえもんの秘密道具が無くても上達して全員で音楽を演奏するのが楽しい、という事を表現していたような、ほのぼのするストーリーだった。

最後にジャムおじさんがパン屋を閉店してパティシエになるとセリフで言っていたら実は、演じていた部員さんが本当にパティシエを目指しているという清々しい裏話もあった。


続いて女子部員たちによる演目では、なんと全員がディズニーのプリンセスの色鮮やかなドレスのような衣裳を着て登場。

『星に願いを』で始まり、『ひとりぼっちの晩餐会』(『美女と野獣』)、『塔の上のラプンツェル』の曲を演奏しながら披露。

ステージいっぱいにプリンセスが広がり、優雅な動きで隊列を展開して美しい光景。

ディズニーの名曲を演奏しながら、華麗で素晴らしいマーチングだった。

ピッコロやフルートの部員さんも魅力的な響きやパフォーマンスで、かわいかった◎


続いて2年生や1年生の演目でミュージカル『CATS』の曲を演奏しながら披露。

部員たちが頭に猫の耳を付けていて、ほのぼの。名曲を演奏しながら名場面を再現するようにパフォーマンス。

『Memory』でのトランペットのソロが、見事な響きの聞かせ所だった。


3年生の演目では、『THE VOICE OF AN ANGEL』という曲を演奏しながら披露。USJで使われている曲との事。

ゆったりとした穏やかな流れでピッコロの部員さんのソロがあり、心を打つ響き。

心を洗われるようで清々しさに満ちていた、感動的なマーチングだった。


続いて今年度の全日本マーチングコンテストでの演目だったマーチングを披露。

華々しく『リブシェ』ファンファーレが響いて始まると、『マーキュリー』が続いていく。

木管楽器が中心の流れ、金管楽器が中心の流れ、それぞれが共に響き合い勇壮な流れとなって隊列が展開。

滝二の定番曲によるパフォーマンスは、ステージドリルでも魅力的。

続いてピッコロとソプラノサックスの部員さんによるソリが、きれいに響くと始まっていく『007』のマーチング。

その二人が帽子に手をかけて動かすようなパフォーマンスをしてから後方に去っていく姿も、かっこいい。

軽やかなステップ、流れるような動きで整然と展開していく隊列。

颯爽と指揮をしていたドラムメジャーの部員さんと、トランペットの部員さんが銃で撃つような動きも勇ましい。

見せ場や聞かせ所の連続で滝二の表現力を結集していた、最高のマーチングだった。


部員たちが全力でやりきってから部長さんの挨拶。

コロナ禍から解放されて、充実していた今年度の活動を振り返っていた。

憧れていた滝二に入ってから支え続けてきてくれた保護者さん、お世話になった先生方、19人という多くない人数で大変な事もあった中で支え合ってきた3年生の仲間たち、今まで付いてきてくれた2年生や1年生の後輩たちへ感謝の言葉。

新体制に向けてエールを贈り観客に向けて応援を願い、滝二が好きで頑張り続けてきた真っすぐな思いが伝わってきていた挨拶で、部長としての大役を終えていた。


最後は、一気に雰囲気を変えて『GOLDFINGER』を演奏して明るく楽しく元気いっぱいなパフォーマンスによる盛り上げ締め。

幕が下りると再び上がりステージ上に残っていた3年生部員たちが観客に向けてアピールして、ほのぼのする終演となっていた。


今年の定期演奏会も高度な技術力と表現力で聞き応えがある響きの演奏、マーチングの奥深さを感じさせてくれるような多彩なパフォーマンスで魅了。

かっこよく楽しく感動的で、滝二らしい良さを存分に披露して充実した今年度の活動の集大成だった。

フルートパートのピッコロやフルートを吹いていた部員さん、オーボエやイングリッシュホルンのを吹いて部員さんの響きが素晴らしかった。 

女子率が高いフルートパートで男子部員さんも、きれいに演奏を響かせて存在感を示していた。滝川第二のフルート男子も最高◎

ステージ端でコントラバスを弾いて後方に移ってからは、ベースを弾いて低音を響かせていた部員さんも、かっこよかった。


滝川第二高校の吹奏楽部の皆さん。
今年も行って良かったと思わせてくれた魅力的な定期演奏会を開催ありがとうございました、お疲れ様でした!