12月24日は、精華女子高校の吹奏楽部が宗像ユリックスで開催した演奏会《吹奏楽&マーチング》を鑑賞。
~第1部~の1曲目では、『オリンピアーダ』を披露。
勇ましくトランペットやトロンボーンによるファンファーレが響いて始まり、ホルンや打楽器も力強い響き。
金管楽器が中心の流れの次に爽やかな木管楽器が中心の流れとなり、きれいなフルートやピッコロの響き。
フロアの端では、コントラバスを弾いて低音を響かせていく部員さん。
壮大な盛り上げで、華々しく開演を飾ったオープニング曲だった。
今回の演奏会の進行役は、トロンボーンパートとトランペットパートの部員さんが元気に担当して曲紹介。
この日がクリスマスイブだったという事で、それぞれ自己紹介の後に子供の頃にサンタさんが怖かったという話や楽しく過ごしていた話もして、クリスマストークでアピールしていた。
2曲目では、『ONE!』を披露。
軽快な流れ、ゆったりした流れが美しく織り混ぜられていく。
きれいな響きでフルートやクラリネットのソロもあり、見事な聞かせ所。
終盤の情熱的な広がりも爽やかで、清々しい力強さがあった演奏だった。
3曲目では、『銀河鉄道の夜』という曲を披露。荘厳な始まりから軽快、ゆったりと流れで多彩な展開。
きれいにオーボエも響いていたようだった。宮沢賢治の名作の神秘的な世界観を、壮大な雰囲気で感じられた演奏曲だった。
4曲目では、『トランペット吹きの休日』を披露。3人のトランペットパートの部員さんが前に出てきて、演奏技術の見せ所となっていく選曲。
演奏が始まると、3人それぞれ見事に息を合わせて素早くテクニカルな響き。
さすが精華のトランペットパートというアピールで、かっこよく観客を楽しませていた演奏だった。
~第2部~は、ポップスステージで雰囲気を変えて部員たちが楽器パート別にカラフルな衣裳を着用。
顧問の櫻内先生も白い衣裳やサンタ帽子を着用して張り切って指揮台に上がり、この時間を部員たちと共に楽しんでいた。
コントラバスの部員さんは、ベースに持ち替えて低音を響かせていく。
華やかになったフロアで1曲目は、『アナと雪の女王』の『イントゥ・ジ・アンノウン』を披露。
演奏に合わせてカラーガードの部員たちがリボンやバトン、フラッグを使って華麗なパフォーマンスを繰り広げていた。
2曲目では、『クリスマス・イブ』を披露。この演奏会を開催した日がクリスマスイブという事で、見事に合っている選曲。
キラキラとグロッケンが響いたり、きれいにフルートが響いていたり爽やか。
力強くトロンボーンが響いてトランペットの響きに暖かみがあり、切ないながらも心を打つ曲の雰囲気を見事に表現していた。
3曲目は、演奏会で誕生日の観客に『Happy birthday to you』の演奏をプレゼントするという恒例のサービス企画。
この日は、2階席から鑑賞していた学生さんが誕生日だったようで、どこへでも届ける部員たち。
演奏が始まると最初は、今回のボーカル担当の部員さんがフロアの中央で歌唱して歌をプレゼント。
続いてフルートパートから始まり、いろいろな楽器パートの部員たちが次々に2階席の所まで急いで移動していき、演奏をプレゼント。
フロアでは、巨大なクリスマスツリーが登場すると軽やかな動きでダンスを続けていて強烈な存在感で、おもしろかった。初めて見たようで、精華の新キャラクターかな?
最後は、その周囲でカラーガードの部員たちがダンスパフォーマンスで盛り上げ締めによるプレゼント。
今の時期に限定で登場の巨大クリスマスツリーの活躍もあり、観客に向けて盛大な誕生日祝いとなったサービス企画だった。
続いてゴダイゴの『銀河鉄道999』を披露。好きな曲。
進行役の部員さんが、この日の演奏会の会場の宗像ユリックスの館内で開催されている〔大鉄道展〕の告知もして、見事な広報の役割で宣伝していた。
トランペットやトロンボーンの部員たちが、立ち上がって吹いて力強い響きで始まると軽快な演奏。クラリネットやフルートが、きれいな響き。
中盤にユーフォニアムの4人の部員たちが前に出てきて吹く、精華オリジナルな聞かせ所。
サックスパートの2人の部員たちも前に出てきてソリで勇ましく演奏を響かせて、かっこいい。
後ろでは、サックスパートの部員たちが電車ごっこのように連なって動いていき『銀河鉄道』を表現していたようで、ほのぼの。
かっこよさと親しみやすさの両方で観客を楽しませていた『銀河鉄道999』の演奏だった。
続いて『SEIKA☆ヒットパレード』の企画。1曲目では、『風になりたい』を披露。
パーカッションが存在感を示す響きで軽快な演奏、爽やかな青系のフラッグを使ったカラーガードの彩り。
バトンを使っている部員さんが、高々と投げ上げてキャッチするダイナミックなパフォーマンスが見事。
今回の決めのコールでは、部員たちが宗像の観客にアピールしながらクリスマスを楽しんでという元気いっぱいな声出しによるメッセージ。
終盤のサビで部員たちが歌い上げ、爽やかに盛り上げていた定番曲の披露だった。
2曲目では、こちらも定番曲の『ジンギスカン』を披露。
今回は、いつもよりダンスをする部員たちが多く9人も登場。しかも、全身サンタクロースの衣裳を着用している姿。
9人のジンギスサンタの部員たちは、テンションが最高潮で躍動感があるダンスパフォーマンスを披露して存分に盛り上げていた。
ここからは、サンタ姿の二人が元気に進行。続いての曲が『September』
二人の部員さんが巨大な手の形の小道具を両手に着用して登場してくると、その部員たちの動きに合わせて観客が手拍子や手を振ったりなどの簡単な振り付けで動く事に。
「ちょっと練習してみましょう」となって、進行役の部員さんが観客の動きを見て「いいですよー」や「その調子です」などの司会トークで盛り上げていて、ほのぼの。
本番の『September』の演奏が始まると、簡単な振り付けに観客が適応してフロアの部員たちと共に同じ動きをして楽しんでいた。
いろいろな団体が演奏している人気曲『ジャンボリミッキー!』も披露して、軽快な演奏に合わせて部員たちが元気にダンスパフォーマンスを繰り広げていた。
パーカッションの部員たちも軽やかに動いていたようで、楽しそうだった。
~第2部~の最後は、『Swing Swing Swing』を披露。
こちらも振り付けがあり、進行役の部員たちの指示に合わせて観客が腕を上下に動かすような動きを練習する時間があった。
軽快な演奏、カラーガードの部員たちの華麗なダンスパフォーマンス、トランペットの部員さんのソロの聞かせ所。
中盤にバッテリーの部員たちが入場してきて、力強い響きの聞かせ所と勇ましい見せ場。
観客もフロアの部員たちと同じように、あの腕を上下させる動きでパフォーマンス。
軽快、華麗、勇壮な演奏やパフォーマンスで~第2部~を盛り上げて締めていた定番曲だった。
~第3部~は、マーチングステージ。
まず最初に『マーチングショー ~クリスマスver.~』を披露。
フロアの前方では、サンタの帽子や赤い衣裳を着て隊列を形成する部員たち。
後方のフロアやステージ上には、通常の演奏会用のマーチング衣裳を着ている部員たちがマーチングをサポートするように演奏。
クリスマス曲をメドレーで演奏しながらのマーチングで1曲目は、『そりすべり』
軽快な演奏に合わせて、サンタ帽子や赤い衣裳を着ている部員たちが整然とマーチングを展開していると前方では、カラフルな衣裳を着ているカラーガードの部員たちが華やかに盛り上げていた。
続いて讃美歌『きよしこの夜』の演奏が始まり、荘厳で暖かみがある響き。
中盤に部員たちが、この讃美歌の歌詞を歌い上げていて清々しさに満ちていくフロア。
落ち着いた色合いのグレーの衣裳を着ていたカラーガードの部員たちが、祈るような動きもあったようで優雅なダンス。
教会の礼拝を見ているようで心を洗われる、清らかなパフォーマンス。感動的で素晴らしかった。
最後は、グロッケンがキラキラと響くなどして始まると雰囲気を変えて『恋人がサンタクロース』の演奏と共に軽快に盛り上げていく展開。
クリスマス曲を演奏しながらのマーチングは、さすが精華の表現で魅力的な演目だった。
カラーガードショーもあった。ディズニーの『リトル・マーメイド』の『パート・オブ・ユア・ワールド』のBGMに合わせて披露。
カラーガードの部員たちがカラフルな傘やフラッグを使ったりなど、息を合わせた華麗なパフォーマンスで流れるような動きや海の世界観の表現も見事。
今まで何回も鑑賞しているけど久しぶりに目の前で見聞きしていると、大きく響いてくるものがあって感動。
いろいろな道具を使って体の動きにより観客の心を打つカラーガードの魅力を、再認識して実感できたようで素晴らしかった。
パーカッションショーもあって披露の前には、進行役の部員さんが楽器を紹介。
バッテリーの楽器のスネアドラム、テナードラムやシンバルを示してから担当している部員さんに実際に演奏してもらう流れで紹介。
大・中・小の3種類の大きさがあるバスドラムの紹介の時に次々に実際に叩いて鳴らしてもらい、進行役の部員さんが「おー!」と驚くように大きいリアクションで反応して盛り上げていたのが、おもしろかった。
進行役の部員さんが、ピットの楽器についても少し言ってから始まったパーカッションショーのタイトルが『White snow』
雪や冬に関する名曲をメドレーで演奏しながらの披露。
フロアでは、バッテリーの部員たちが活発に動きながら重厚な響き。
ピットでは、いろいろな楽器による力強く多彩な響き。キーボードを弾いて鍵盤を響かせていた部員さんが、かっこよかった。
最後には、グロッケンがキラキラと響いて『雪やこんこ』を奏でる締めだったようで冬らしい清涼感があったメドレーのパフォーマンスだった。
今回の演奏会の開催地の、地元の宗像市 出身のトランペットパートの部員さんの自己紹介もあった。
小学生の頃から宗像ユリックスでのジュニアブラスで活動していて、この会場での演奏会がきっかけで精華に入学を決めたとの事。
憧れの精華で演奏できる喜びを語ってから観客に演奏会を楽しんでくださいとアピールもして、帰ってきた地元で頼もしい姿を見せていた。
カラーガードの部員さんの、ソロでのショーもあった。
YOASOBIの『三原色』をBGMで流しながら、単独で華麗なパフォーマンスを披露していた。
~第3部~の最後は、マーチングを披露。
1曲目では、『グレイテスト・ショーマン』の曲に合わせて勇壮なパフォーマンス。
2曲目では、The Jackson5の『I want you back』の軽快な演奏に合わせて隊列が展開。
スーザフォンの4人の部員たちが中央でブイブイ低音を響かせる所が最高。その後のバッテリーの部員たちの力強い響きも、かっこいい。
カラーガードの部員たちが軽やかな動きでダンスをして最後に中央に集まり、ポーズを決める締めも良かった。これは、好きな曲なので鑑賞していて楽しかった。
3曲目の『アイノカタチ』でメロフォンの部員さんのソロに合わせてカラーガードの部員さんのソロのダンスがあったようで、美しい聞かせ所と見せ場。
魅力的な演奏とパフォーマンス。最後に再び『グレイテスト・ショーマン』の曲の演奏を勇壮に響かせて締めていた。
このマーチングは、勇ましさと楽しさと共に清らかさもあり久しぶりに目の前で鑑賞すると感動が大きかった。
これで終演とならず櫻内先生の進行トークで定番のアンコールの流れになり、2曲を披露。
1曲目は、『SHINE DOWN』を披露。軽快な演奏でトロンボーンやメロフォンの聞かせ所もあり後方で部員たちが文字パネルで『だいすき♥️むなかた』というメッセージを示して、サービス的パフォーマンス。
2曲目は、『YOUNG MAN(Y.M.C.A.)』を披露して、こちらも軽快な演奏と共に歌やダンスで元気に盛り上げ締めで終演。
今回の演奏会は、聞き応えがある響きの演奏、楽しいパフォーマンス、冬季限定のサンタ帽子と赤い衣裳を着てクリスマス曲を演奏しながらのマーチングが華麗で見事。
きれいに響かせていたフルートパートのフルートやピッコロの部員さん、オーボエの部員さんの演奏も素晴らしかった。
フロアの端でコントラバスやベースを弾いて低音を響かせていた部員さん、曲によってキーボードを弾いて鍵盤を響かせていた部員さんの演奏も良かった。
北九州市の木屋瀬中学校の吹奏楽部 出身の部員さんも活躍していて最高、かっこよかった。さすが木屋瀬◎
カラーガードも精華の良さで、いろいろな演奏曲やショーでの部員さんのパフォーマンスが魅力的で見事な彩りだった。
精華女子高校の吹奏楽部の皆さん。
この日のクリスマスイブは、充実したプログラムで観客に音楽を通してクリスマスプレゼントとなった演奏会を開催ありがとうございました、お疲れ様でした!