活水中学校・高校の吹奏楽部:第9回定期演奏会 | 大歩 悠(おおぶ ゆう)ブログ《悠歩路私記》

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主に吹奏楽やマーチングなどの音楽鑑賞、、ミュージカル鑑賞、舞台鑑賞、スポーツ観戦に行った記憶、感想を書き記していくブログ

12月17日は、活水中学校・高校の吹奏楽部が長崎ブリックホールで開催した《第9回 定期演奏会》を鑑賞。


重厚な造りで立派な建物。




ロビーが、クリスマスの雰囲気の装飾で彩られていた。


雪だるまの像や青い電飾の犬の像が、かわいい。

たくさんの輝かしい活動の写真で、色鮮やかな表紙のパンフレット。


開場してから開演前には、いろいろな楽器パートの部員たちが次々にステージ上でアンサンブル演奏を披露して多彩な表現の響きで技術を示していた。

〈Ⅰ部〉の〈Classic & Guest Stage〉が開演すると1曲目では、『OLYMPIADA』を披露。

トランペットやトロンボーン、ホルンによる力強いファンファーレが響いて始まると金管楽器が中心の流れから、木管楽器が中心の流れへ。

爽やかなクラリネット、フルートやピッコロ、オーボエの響き。打楽器も力強く骨太な響きで、情熱的に示していく存在感。

ステージ端では、2人の部員さんがコントラバスを弾いて低音を響かせていく。

勇壮な演奏で華々しく、これからの楽しい時間の始まりを高々と告げるように定期演奏会の開演を飾っていたオープニング曲だった。

司会者は、精華女子高校の吹奏楽部の定期演奏会で有名なAnnaさんが担当して進行していた。

 
2曲目では、『さくらいろのマーチ』を披露。

軽快に始まると中盤には、先輩方から受け継いできた歌詞を部員たちが歌い上げていく。

演奏と歌唱の両方で今回も観客に爽やかに活水をアピールしていたような、演奏会での定番曲だった。


続いてゲスト出演のサクソフォン奏者の住谷美帆さんと共演のプログラムで、『アリオーソとプレスト』という曲を披露。

ゆったりと始まり軽快な流れもあり、住谷さんのアルトサックスと活水の吹奏楽部員たちの演奏が美しく響き合っていく。

終盤には、住谷さんの独奏もあり静まり返ったホールでアルトサックスの洗練された響きでステージ上の後方から見守っていた部員たちや、観客を魅了していた。

活水のサックスパートの部員さんから、住谷さんに花束を贈呈。

その後の観客の拍手に応えるようにアンコールの流れになると、もう1曲を披露。

『シーガル』という曲だったようで、こちらも住谷さんのアルトサックスと活水の吹奏楽部員たちの演奏が見事に響き合っていた。


〈Ⅰ部〉の最後は、活水の今年度の吹奏楽コンクールの自由曲だった『ウインドオーケストラのためのバラッド』を披露。

力強い流れ、ゆったりとした流れが高度な技術で巧みに織り混ぜられていく。

ピッコロの部員さんが演奏中にフルートに持ち替えて両吹きで。かっこいい見せ場と響き。オーボエの部員さんも魅力的な響き。

コントラバスの部員さんが、躍動感がある姿で弾いて低音を響かせていく。

多彩な表現で聞き応えがあり終盤は、重厚な響きで迫力があった演奏だった。


開演前のアンサンブル演奏から演奏技術の高さを示し続けていた〈Ⅰ部〉が終演すると、10分間の休憩。

この休憩時間中に、後方のスクリーンで楽器パート別に部員たちを紹介する和気あいあいとした画像が上映されていた。

その後に今年度の活動の様子も上映されていて充実した日々が伝わってくるようで、それが爽やかで早くも感動。


〈Ⅱ部〉は、一気に雰囲気を変えて〈Pops Stage〉でステージの両サイドにクリスマスツリーやトナカイの形の電飾の像を設置して、クリスマスの雰囲気で装飾。

部員たちが楽器パート別に衣裳を着て登場。今年のテーマは、ゲーム。

パンフレットに衣裳を紹介するイラストが描かれていて、ほのぼの。これは、いいですね◎

フルートパートが『星のカービィ』で、かわいい。コントラバスなどの特殊パートが『ポケモン』でピカチュウの姿になり頭に耳を着けていて、かわいらしい。

ユーフォニアムパートも『あつまれ どうぶつの森』の衣裳が、かわいいデザインで良かったと思う。


トロンボーンパートが『スーパーマリオブラザーズ』で部員さんが1人ずつ、それぞれ違うキャラクターの衣裳を着用。

そして、顧問の杉町たまみ先生が色鮮やかなピンク色のドレスを着てピーチ姫の姿になり部員たちと共に楽しんで〈Ⅱ部〉を盛り上げていた。


華やかになったステージ上で1曲目は、『DISNEY CELEBRATION』を披露。

ディズニーの名曲をメドレーで連ねて『パート・オブ・ユア・ワールド』でカラーガードの部員さんが華麗にリボンを使ったパフォーマンス、『美女と野獣』の曲で軽やかにダンスを披露していた。


クリスマスの雰囲気で『ジングルベル in Swing』の演奏が始まると、カラーガードの部員たちがダンスパフォーマンス。

しばらくするとサンタクロースの姿の部員さんが登場して、ダンスをしていた部員たち全員に次々に大きなクリスマスプレゼントの箱をリレー形式で手渡し。

軽快な『ジングルベル』の演奏に合わせて、カラーガードの部員たちがプレゼントをもらえた喜びを表現するように楽しげにダンスを披露していて、心暖まるようなパフォーマンスだった。


続いて『楽器紹介のためのファンタジーメドレー』を披露。こちらもディズニー曲。

キラキラと、ゆったりと『星に願いを』で始まり大好きな名曲なので1曲目から感動。きれいにピッコロも響いていた。その後の『リメンバー・ミー』の演奏も心を打つ響き。

『ハイ・ホー』の演奏で、フルートパートがステージ端に移動すると力強くピッコロを響かせたり、きれいにフルートを響かせながら軽やかに動いていて、ほのぼの。

ディズニーの名曲メドレーの演奏に合わせて次々に、いろいろな楽器パートの部員たちが前に出て来てアピールしていき、夢あふれる雰囲気でファンタジックなアピールのパフォーマンスだった。


続いて『Kwssui Hit Parade! 2023!』というタイトルで、いろいろな年代のヒット曲を披露。

コントラバスの部員さんが、ステージ後方に移動していくとベースに持ち替えて弾いて低音を響かせていて、かっこいい。

1曲目では、YOASOBIの『アイドル』を披露。終盤には、後方でトランペットやトロンボーンの部員たちが声を出したり、力強く手を挙げて盛り上げていたようだった。

NHKの朝ドラの題材という事でもあり、昭和の名曲『東京ブギウギ』も演奏。

軽快な演奏に合わせて、カラーガードの部員たちが華麗にダンスパフォーマンスを披露していた。

その後の演奏していた曲が『おジャ魔女カーニバル!!』と、Mrs. GREEN APPLEの『ダンスホール』かな。軽快な響きで盛り上げていた。


最後の演奏曲が、宇多田ヒカルさんの『First Love』だったかな。

ステージ上の部員さんの指示に合わせて観客がサイリウムを振っていて、きれいな光の演出で幻想的な光景となっていた。


〈Ⅱ部〉の最後は、『We Are Confidence Man』を披露。

力強い響きの演奏に合わせて、カラーガードの部員たちが軽やかな動きで優雅にダンスパフォーマンスを披露して、かっこよく締めていた。


10分間の休憩を挟んで〈Ⅲ部〉は、〈Marching Stage〉

最初に『Short Circuits』というタイトルでブラックライトショーを披露。

周囲が真っ暗な中でパーカッションの部員たちが、蛍光色に光るスティックを使って机を打楽器のようにして打ち鳴らしていたようだった。

息を合わせて、持っていたスティックをつなげて波のように動かしたりなど多彩な見せ場。

力強く響かせていた演奏の最後には、スティックで『END』という文字を見事に作り締めていた。


続いて『The Planets 2023』というタイトルで〔Percussion Show〕を披露。

ステージの両サイドにピットが配置されていて、キラキラした響き。キーボードを弾いていた部員さんも、かっこよかった。

ステージ上では、バッテリーの部員たちが活発に動きながら力強い響き。

中央では、部員さんが地球をイメージしているような大きく青いボールを使ってパフォーマンス。

終盤には、ホルストの『木星』も演奏していて神秘的な雰囲気の響き。

地球のような青いボールを使っている部員さんのパフォーマンスも効果的で最後には、後方のスクリーンに地球が映されてタイトル通り壮大で重厚な見応え聞き応えありのショーだった。


続いて『明日へ』というタイトルで〔Color Guard Show〕を披露。

白い衣裳を着ているカラーガードの部員たちがBGMに合わせてフラッグやライフルを使い、見事に息を合わせた躍動感がある優雅なパフォーマンス。

序盤に暗めな色合いのフラッグを使っていたのが終盤になると色鮮やかな金色のフラッグを使い、BGMの歌声が力強くなっていのに合わせて部員たちの動きも力強さを増していったようで、目の前で鑑賞していると心を打たれるような感動的なパフォーマンスだった。

BGMの歌に乗せて、いろいろな道具を使ったりなどの動きでカラーガードの部員たちの何かメッセージ性が伝わってきていたようで、すごく良かったと思う。


顧問の杉町先生から、場内アナウンスで定期演奏会を支えてくれた活水の放送部の2人の部員さんの紹介もあった。

2人それぞれ放送部での先生の指導での課題や、吹奏楽部の演奏が好きで定期演奏会で場内アナウンスをできる喜びを語っていて心暖まる時間だった。

吹奏楽部と放送部の部員さん、それぞれの目標や夢に向かって頑張って欲しい。


活水のマーチングコンテストでの演目『トゥーランドット』を披露もあった。

『Hands Fanfare』で華々しく始まると部員たちが優雅に揺れるような動きで、ゆったりしたとした演奏。

軽快な『海を越える握手』の演奏が始まると、マーチングコンテストを再現するようにステージ上で周回するような動き。フルートやピッコロの部員さんも、きれいな響きで盛り上げ。

バッテリーの部員たちは、ステージ後方から見守るようにして力強い響きの演奏。

颯爽と先頭を行くドラムメジャーの部員さんが、バトンを使って勇ましいパフォーマンス。

『トゥーランドット』の演奏でオーボエの部員さんの聞かせ所があり、魅力的な響き。

終盤の勇壮な響きの盛り上がりの流れで港町の長崎をイメージするように船の錨の形を描く隊列、カンパニーフロントの見せ場。

壮大な展開の連続で最後は、気品を感じさせる響きに合わせてキリスト教系の学校の活水をアピールするように隊列で十字街を描いて締め。

大阪城ホールよりも、はるかに近い距離から鑑賞していると伝わってくる事が多かったようで大きく響いてくるものがあって感動。

活水の魅力が結集された、かっこいいながらも清らかなマーチングだった。


続いて部員たちがステージいっぱいに広がって並び、始まったのが『夜明け』(旭川商業高校吹奏楽部 平成10年度卒業生一同 作詞)の合唱。

ステージ端でピアノの響きのキーボードを弾いて伴奏をする部員さん、コントラバスを弾いて低音を響かせる部員さん。

そして、隣でアルトサックスの部員さんも演奏してソロの聞かせ所もあったり魅力的な響き。

歌詞に思いを乗せた歌声が爽やかに響き渡り、清涼感に満ちていて聞いていると心を洗われるようで感動。


その流れの中で部長さんが挨拶。

今年度の定期演奏会を開催できた喜び。先生方や保護者などサポートして頂いた方々への感謝の思い。

今年度の活動を振り返って今まで、ついてきてくれた後輩たちへの感謝の思いや良かった所を誉める暖かい言葉。

3年の同級生の部員たちと衝突した事もあったけど共に支え合って頑張ってきた、いい仲間で充実した日々を過ごせた様子も伝わってきた。

これから卒部する3年生は、それぞれの道を進んでいくので成功を願っていますという暖かいメッセージ。

最後に、これから始まる新体制の主役になっていく後輩たちへの観客の応援を願って優しくエールを贈り、活水を引っ張り続けてきた大役を颯爽と終えていた部長さんの、感動的な挨拶だった。


顧問の杉町先生も部長さんの挨拶に心を打たれていたようで、最後に卒部する3年生を紹介。

後輩たちが『You Raise Me Up』を力強い響きで演奏しながら、ステージ後方で隊列を形成して前進してくると中央を空けるように左右に展開。

その勇壮な演奏を受けながら、楽器パート別に次々に3年生部員たちが後輩たちの隊列の間を通って何かアピールやパフォーマンスをしながら前に来るのに合わせて、杉町先生が1人1人の名前を紹介。

紹介を受けた楽器パートの3年生部員たちは、やりきったようにステージ前方で横列に並んでいた。

最後は、ドラムメジャーの3年生の部員さんが後輩にバトンを受け渡すようにして引き継ぎ卒部式の終了と共に幕が下りて、高揚感に満ちた終演。


今年の定期演奏会も聞き応えがある響きの演奏、時期的にクリスマス曲もあり華やかで楽しいパフォーマンス、華麗なマーチングやパーカッションショーやカラーガードショー、清々しい合唱や卒部セレモニーによって爽やかで暖かみもあり、感動的で充実した今年度の活動の集大成だった。

きれいに響かせていたフルートパートの演奏が、さすが活水で素晴らしかった。

ピッコロの部員さんが〈Ⅰ部〉で、かっこよく演奏中にフルートに持ち替えて両吹きの見せ場や聞かせ所もあり、楽しそうな姿も良かった。


オーボエの部員さんも、座奏でもマーチングでも魅力的な演奏を響かせていた。

ホルンパートの力強い響きの演奏も印象深く、耳に残っている。


コントラバスは、2人の部員さんが弾いて強力な低音パート。

ポップス曲の演奏の時にベースに持ち替えて弾いて低音を響かせていた部員さんも、かっこよかった。

顧問の杉町先生と部員たちが共に作り上げて、この上演の時間を楽しんでいた光景も清々しい光景だった。


活水中学校・高校の吹奏楽部の皆さん。
今年の冬も、定期演奏会で心暖まる演奏やパフォーマンスで魅了ありがとうございました、お疲れ様でした!

帰りに見た、クリスマスツリーやイルミネーションで装飾されていた長崎駅。