今日は、大阪桐蔭高校の吹奏楽部が兵庫県揖保郡太子町にある〔丸尾建築あすかホール〕で開催した演奏会へ。
開場して客席からステージを見ると、両端にクリスマスツリーが設置されて今の時期の冬らしい装飾。
開演前には、ホール内の後方からカメラが客席の様子を撮った映像がステージ後方のスクリーンに映っていて、そこに映っているのに気が付いた観客がカメラに向かって手を振るなど、ほのぼのする時間となっていた。
更にスクリーンに「変顔をして」などの字幕が表示されると、カメラで撮られていた観客が応じたりなど撮影していたスタッフさんの遊び心も感じられた。
大阪桐蔭の吹奏楽部の部員さんもカメラで撮られて字幕のリクエストに応える、何かリアクションをして陽気な姿。
これは、今まで見た事が無いような観客を楽しませる演出だった。撮影スタッフさんも、存分に楽しんでいたのかもしれない。
今回は、部員たちが全身サンタクロースやトナカイの衣裳を着て《サンタコンサート》という演出で開催。
頼もしいオーボエの部長さんもサンタの衣裳を着て、かわいい!
開演すると『ジングルベル in Swing』を演奏して、クリスマスらしい選曲で盛り上げるオープニング。
2曲目では、『「スター・ウォーズ」メインテーマ』を演奏。
重厚な響きと共にステージマーチングで、部員たちが整然とした動きで展開。
力強いトランペットやトロンボーン、そしてホルンの部員たちも多く印象深い響き。きれいに響かせていくフルートパートも見事。
キラキラしたステージ上での勇壮な演奏で久しぶりに目の前で鑑賞すると、かっこよかった。
ミュージカルの上演もあり1本目は『ラ・マンチャの男』を上演。
総監督の梅田先生が上演前や、上演中に区切りがいい所でストーリーを観客に解説していく流れ。
ネット通販のアマゾンで買ったそうなヒゲを顔に着用していた鎧姿のドン・キホーテ役の部員さん、サンチョパンサ役の部員さんなど見事な演技や歌唱。
全編を上演すると大長編なので大幅にカットされたバージョンながらも見応えがあり、最後の『見果てぬ夢』の演奏や部員たちの歌唱を聞いていると感動があった。
ミュージカル『ウエスト・サイド・ストーリー』も上演。
名曲の数々の演奏と共に繰り広げられていく名場面で、演技と歌唱やダンスパフォーマンスの動きも今年3月の定期演奏会で卒部した先輩方を見ていた後輩たちが受け継いで見事に再現。
カラフルな衣裳もステージ上で映えて華やか。
華麗なダンスパフォーマンスを披露したり力強く歌い上げていくアニタ役の部員さん、白い衣裳を着て可憐に歌い上げていくマリア役の部員さんも素晴らしい演技や歌唱。
情熱的な『マンボ』、『アメリカ』の時にバトンを使った部員さんのダイナミックなパフォーマンスもあり、熱い見せ場。『トゥナイト』の盛り上げも楽しい流れ。
最後の切ない終り方も部員たちが、しっかりと演じきっていた。
サンタの衣裳を着ているので再びクリスマス曲をという事で、『Xmas swingin'コレクション』も演奏。
軽快なクリスマス曲で盛り上げて讃美歌の演奏もあり、楽しさと清々しさの両方で観客を魅了していた。
再びミュージカルを上演という事で3本目は、『マイ・フェア・レディ』
衣裳を着替えるのが大変という事で3人の部員さんがイライザを演じていき、それぞれ歌も演技も上手で名作の世界観を再現。ほのぼのする雰囲気で、かわいい!
いろいろな役柄を演じていく部員たちがドレスも着ていたり、ステージ上で華麗。
陽気な見せ場、華やかな演奏と演技や歌唱など鑑賞していて楽しめたミュージカルだった。
最後の出演者たちが次々に前に出て来てアピールしていく、ミュージカルで恒例のカーテンコールも良かった。
ここまでが〈第1部〉で、10分程の休憩時間。
休憩明けの〈第2部〉では、大阪桐蔭高校の吹奏楽部の創部からの歴史を後方で紹介しながら演奏していく『18年間の歩み』を披露。
今年度の選曲は、『ゆずメドレー』という事で輝かしい活動の映像に合わせてヒット曲の数々が演奏されていく。
『栄光の架橋』の時には、演奏と共に終盤から歌唱も始まると男女別の歌い分けもあり清々しさに満ちていて感動。
これは、初めて大阪桐蔭の演奏会に来た観客にも歴史や活動の魅力を知って頂けて、すごくいい企画。
終盤には、演奏会で恒例のリクエストコーナー。
最初に梅田先生が大阪桐蔭の野球応援曲に合わせてリクエストボールをバットで打って客席に打ち込むとキャッチした観客のリクエスト曲は、『Official髭男dismメドレー』
人気バンドのヒット曲を連ねて盛り上がり、きれいな響きのフルートの部員さんの聞かせ所もあって素晴らしかった。
ここからは、男の子や女の子が立候補して野球応援曲を受けながらリクエストボールを客席に打ち込んでいった。
2人目の観客のリクエスト曲は、『アラジン』
ディズニー映画の名曲メドレーで、演奏によって夢あふれる世界観が表現されていく。
好きな曲『ホール・ニュー・ワールド』の演奏も良かった。
3人目の観客のリクエスト曲が『情熱大陸』でサックスパートの部員たちが勇壮な響きや姿で、かっこよかった。
最後の4人目の観客の観客のリクエスト曲は、『サザンオールスターズ・メドレー』
最初に『TSUNAMI』の演奏でオーボエ、フルート、クラリネット、ホルン、ファゴットの部員たちの聞かせ所があり、それぞれが美しく響き合って素晴らしかった。
その後もヒット曲を連ねて最後は、『勝手にシンドバッド』で熱く盛り上げ締め。
『ジャンボリミッキー!』も演奏して、軽快な演奏と共に部員たちが元気にダンスも披露して盛り上げていた。
濃い内容で楽しかった時間は、あっという間に過ぎていって、もう残り15分。
終盤の定番曲『銀河鉄道999』を演奏。梅田先生が撮影OKという大サービスで、観客が喜んで撮りながら鑑賞。
キラキラした雰囲気で始まると神秘的な照明やスクリーンの映像で彩られた中で、いろいろな楽器パートの部員たちが軽やかに動きながら軽快に演奏。
そして締めの定番曲が『星に願いを』で、きれいなフルートの響き、暖かみがあるトロンボーンやトランペットの響きが好き。
今回も、大阪桐蔭の演奏会に来て良かったという思いに浸りながら聞き入って終演。
この日の演奏会は、部員たちが全身にサンタクロースやトナカイの衣裳を着て《サンタコンサート》になり、聞き応えがある響きの演奏、見応えがある表現のミュージカル3本を上演、多彩なパフォーマンスによる充実したプログラムで楽しく感動。
フルートパートのフルートやピッコロの部員さんの、きれいな響きも素晴らしかった。
オーボエパートの頼もしい部長さんや部員さん、イングリッシュホルンを吹いていた部員さんの響きも魅力的だった。
向かい合って吹いていく、大阪桐蔭の特色の聞かせ所も好き。
ステージ端の下の位置でコントラバスを弾いて低音を響かせていた部員たちやキーボードを弾いて鍵盤を響かせていた部員さんも、かっこよかった。
大阪桐蔭の吹奏楽部といえばミュージカルも特色で、役柄を演じていた部員たちの演技や歌唱も見事で素晴らしかった。
大阪桐蔭の吹奏楽部の皆さん。
この日(12月9日)は、福岡県北九州市から兵庫県揖保郡太子町まで来て良かったと思えた自分史上最高の誕生日になり、演奏会で暖かみがある桐蔭サウンドで魅了ありがとうございました、お疲れ様でした!