12月4日は、鹿児島市の宝山ホールで午前中から開催された定期演奏(追加公演)を初鑑賞してきた。
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入場無料で整理券。
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パンフレット
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第1部は、クラシックステージ。1曲目では『マーチ「ブルースカイ」』を披露。
きれいにフルートやピッコロも響いてコントラバスを弾いて低音を響かせる二人の部員さんも、かっこいい。
大人数による重厚な響きで迫力があり、さわやかな流れの演奏も見事で華々しく開演を告げるオープニング曲だった。
2曲目では、『アルヴァマー序曲』を披露。ポケモンのCMのBGMで流れていた事も話題になり、人気がある吹奏楽の名曲。
こちらは、2年生と1年生部員によるフレッシュな本番ステージ。
力強く始まると軽快な流れの序盤。ゆったりした中盤の流れの暖かみがあるトランペットの響き、クラリネットやホルンの響きも好き。
終盤の、きれいな響きが繰り返されて勇壮な雰囲気で盛り上がっていく流れも聞き応えがあった、名曲の演奏だった。
3曲目は、坂下武巳さんが客演指揮で『Acts Of Congress』という曲を披露。
荘厳な雰囲気の始まりから、広がりがある重厚な響きとなっていく序盤の流れ。
中盤には、フルートやオーボエの聞かせ所があって繊細な表現や高揚感がある演奏。
終盤には、トロンボーンの聞かせ所があって軽快に重厚な響きで盛り上がっていく流れとなって多彩な表現で聞き応えがあった演奏曲だった。
4曲目は、神村学園の今年度の吹奏楽コンクールの自由曲だった『星の王子様の冒険』を披露。
『笑ってコラえて』の『吹奏楽の旅』でも神村学園に注目した放送で、よく聞いていた曲。
ハープが響いて始まると美しいハーモニーの響きの演奏が広がっていき、ここからもう感動する。
トランペットやホルン、クラリネットやフルートの響きも魅力的。
オーボエのソロの聞かせ所で吹いている部員さんを、顧問の久木田先生が見守るように指揮をしていた光景が清々しく心を打たれる光景で、ここも感動。
力強く軽快になっていく流れでトランペットソロの勇ましい響きが、かっこいい。
トロンボーンや打楽器の力強い響きの後に荒々しい雰囲気になっていく流れで、部員たちが手拍子をしたり多彩な表現。ピッコロも力強い響き。
やがて嵐が去ったかのように、穏やかな雰囲気の響きとなっていく流れ。
高揚感がある流れを経て繊細なクラリネットの聞かせ所、そしてオーボエとピッコロのソロが続いていく流れが感動的な響きの聞かせ所。
終盤の壮大な雰囲気で盛り上がっていく流れも魅力的で、清々しさに満ちていた。
『星の王子様の冒険』は、情景が思い浮かぶ分かりやすさがあり、いろいろな聞かせ所で魅了してくれて感動的な表現が多く記憶に残る名演だった。
2部のポップスステージの前に、二人の進行役の部員さんがインタビューを受けていた。
淡路島から進学していた部員さん、徳之島から進学していた部員さんだったそうで鹿児島の内外の、いろいろな島からも部員さんが集まっている神村学園。
それぞれ神村学園に来たかった思い、充実した3年間を過ごせた思いを語っていた。
開演すると最初の企画は、『ご当地パラダイス~日本列島 音楽の旅~』というテーマ。
部員たちが楽器パート別に、都道府県の名物や名所などを題材にしたカラフルな衣裳を着用してステージ上が華やか。
フルートパートが青や白の富士山のカラーで静岡県をイメージしていたり、パーカッションが『くいだおれ太郎』の姿になって大阪をイメージしていたり、おもしろい。
二人の進行役の部員たちが中心に元気いっぱいな声出しや歌、ダンスの動きで盛り上げていた。
ここから、いろいろなヒット曲の演奏に合わせて次々に部員たちが歌やダンスを披露。
部員さんが学生指揮で、小さな旗のような棒を振って指揮をしていく。
AIさんの『Story』で女子部員さんが上手に歌い上げてMrs.GREEN APPLEの『青と夏』で女子部員たちがチアリーダー風のダンスで華麗に盛り上げ。
好きな曲『銀河鉄道999』では、金色のジャケットを着た男子部員さんと銀色のジャケットを着た男子部員さんが熱唱して、途中からバトンを持って登場した男子部員さんが華麗にパフォーマンスを披露していた。
テイラー・スウィフトの『Shake It Off』では、女子部員たちが軽やかにダンスで盛り上げていき、途中から男子部員さんが輪の小道具を使ったパフォーマンスで華麗に盛り上げていた。
『パート・オブ・ユア・ワールド』では、男女の部員さんが歌い上げてセリフもあったりミュージカル風の好きな演出で、ほのぼのしながらも感動。きれいなカラーガードの彩りもあって素晴らしかった。
好きなバンドの緑黄色社会の『Mela!』では、赤い衣裳を着た部員たちがダンスで盛り上げてキレがある振り付けの動きが見事だった。
最後は、『じょいふる』の演奏に合わせて部員たちが客席の間の通路に下りてきたりもしてダンスをしたり、ステージ上の部員さんが歌ったりもして存分に盛り上げて締めていた。
続いて『愛は勝つ~全員合唱~』という企画でKANさんの名曲を合唱で披露。
ステージ上に横列に並んでいた男女の部員たちの歌声が響き合ったり、軽やかに動きながら手拍子もする盛り上げもあって清々しかった。
3部は、ステージドリルで部員たちがクールな赤や黒衣裳を着て出演。
最初に『アフリカン・シンフォニー』を披露。
力強くバッテリーの演奏が響いて始まると重厚な響きの演奏と共に隊列が広がっていき、カラーガードの部員たちがフラッグで彩り。
勇壮な響きや動きで盛り上がっていくと最後は、再びカラーガードのフラッグによる彩りと共に男子部員さんが、バトンを高々と投げ上げてキャッチなどダイナミックなパフォーマンスで存在感を示していて、すごかった。
続いて『It Don't Mean A, Thing』は、カラーガードショー。
星が描かれたパネルのような、大道具の周囲で部員たちが披露。
女子部員たちが赤いハットを使ったダンス、フラッグやライフルで華麗にパフォーマンス。
何でもできる印象になった男子部員さんも、ライフルを使ったパフォーマンスで見事に存在感を示して盛り上げていた。
続いてパーカッションショー。
まず何でもできる男子部員さんが、パーカッションの部員さんと二人でスネアドラムによるパフォーマンスを華麗に披露。
その後に集団で『Travail』というテーマで披露。
ステージの両サイドのピットやステージ上のバッテリー部員たちの演奏が力強く響き渡っていて、シンバルを持った部員たちの動きも印象深いパフォーマンスだった。
3部の最後は、神村学園の今年度のマーチングコンテストでの演目をステージドリルで披露。
最初に『Mont Fuji(富士山)~北斎版画に触発されて~』の重厚な響きの演奏に合わせて、迫力がある展開。
ドラムメジャーの部員さんの、巧みなパフォーマンスの動きも見事。
『マーチ「オーバー・ザ・ギャラクシー」』の軽快な演奏に合わせて、整然と展開していく隊列。
きれいな響きの『星の王子様の冒険』の演奏、両手に大きなフラッグを持ったカラーガードの部員さんの天使のような彩りが魅力的な表現で感動。
終盤の再び『富士山』を演奏しながらの躍動感があるパフォーマンス、カラーガードの金色のフラッグが映え渡っていて見事な彩りで壮大な盛り上げ締めだった。
この後に部員たちが合唱(EXILEの『道』だったかな)を披露して、きれいな歌声が響いていく中で部長さんが、あいさつ。
お世話になった先生方や家族への感謝の思いや、いい仲間たちと過ごせた日々の充実感、3年生が今後の進路に向けて頑張っていく意気込みを語り、新体制に向かっていく後輩たちにエールを贈って締めていた。
顧問の久木田先生からも、あいさつ。
今回の定期演奏会は、初の1日2公演という事で大変な準備を頑張った部員たちを讃えていた。
『笑ってコラえて』の『吹奏楽部の旅』を見て部員たちの本音が分かり、部員たちの思いに応えたいという優しい思いも。
コロナ禍で当たり前の事ができなくなった状況で多くの方々に支えられて感謝の思い、早く当たり前の日常が戻ってくる事を願う思いも語っていた。
最後に今後の新体制に向けて観客に応援を願い、暖かいエールを贈って部員たちに対する愛情あふれる優しい顧問の、かっこいい久木田先生だった。
続いて最後のプログラムとなり、2年生と1年生の部員たちが『アメイジング・グレイス』を演奏していく中で久木田先生が3年生を紹介。
演奏しながらマーチングの隊列が前進してきて左右に分かれた間を、楽器パート別に3年生部員たちが次々に出てきて久木田先生が名前を紹介していく。
最後に3年生のドラムメジャーの部員さんが、2年生の部員さんにバトンを渡して引き継ぎの儀式だったようで、大役を託されて正面の客席の方を向いて勇ましい新ドラムメジャーの部員さんの姿だった。
観客が新体制のスタートを見届けてステージの幕が下がり、清々しい終演。
今回は、神村学園の吹奏楽部の定期演奏会の整理券が配布終了になって残念に思っていたら追加公演が告知されて整理券を予約できたので、ありがたい初鑑賞となった。
聞き応えがある響きの演奏、楽しい企画の歌やダンス、かっこよく見応えがあるマーチングなど魅力的なプログラムだった。
たくさん好きな曲も聞けて、楽しさもあって良かった。
『星の王子様の冒険』は、座奏でもマーチングでも感動的な響きと動きや彩りの表現が印象深く感動的で記憶に残る名演だった。
フルートやピッコロの部員さんの、きれいな響きも素晴らしかった。
『笑ってコラえて』の『吹奏楽の旅』で紹介されていた、奄美大島から進学して頑張っていたフルートやピッコロ担当の部員さんの演奏も見事で、ポップスステージで先輩方と楽しそうにパフォーマンスを披露していた姿、マーチングで勇ましく演奏していた姿も良かった。
コントラバスを弾いて低音を響かせていた二人の部員さんも、かっこよかった。
午前中からの特別公演を現地の宝山ホールで鑑賞して、午後からの本公演をライブ配信で鑑賞して画面を通しても神村学園の良さが伝わってきていた。
人気があるようなので来年は、もっと早めに整理券を予約して本公演を見に行きたい。
神村学園の吹奏楽部の皆さん。
たくさんの観客が来場していた定期演奏会で、見応え聞き応えがある表現の数々で存分に魅了してくれた演奏やパフォーマンスを披露、ありがとうございました、お疲れ様でした!
会場の宝山ホールの近くにある西郷隆盛像。かわいい柴犬の像もあって、ほのぼの。
帰る時に見た、きれいなイルミネーションや光の装飾で彩られていた鹿児島中央駅。