今日は、大牟田市民体育館で開催された大牟田高校の吹奏楽部の《第50回マーチングバンド全国大会出場記念特別演奏会》を鑑賞してきた。
第1部は、コンサートステージで座奏を披露。
1曲目は、『オーバー・ザ・レインボー』を演奏して楽器パート紹介をしていく演出。
序盤のフルートやオーボエなどから、いろいろな楽器パートの部員たちが軽やかな動きを見せながら聞かせ所の響きでアピールしていく。
コントラバスを弾いて低音を響かせていく部員さんも、かっこいい。
パーカッションのシロフォン、ヴィブラフォン、グロッケンなども軽快な響きで盛り上げて印象深い演奏。
ロック風のアレンジで勇ましさもあり、部員たちが演奏していく楽器をアピールしていきながら華々しく開演を告げていたオープニング曲だった。
演奏が終ると、二人の部員たちが元気いっぱいで次の曲を紹介したり陽気なトークや動きでテンションが高く進行役を頑張っていた。
この進行も大牟田高校らしい良さで、いいね◎
2曲目では、『クリスマス・ソング・メドレー』を披露。
クリスマスに関するヒット曲や讃美歌など、名曲を連ねていくメドレー。
フルートやピッコロ、トランペット、トロンボーン、ホルン、サックスの響きが好き。
大牟田市民体育館を、少し早めのクリスマスの雰囲気で彩って魅了してくれた選曲と演奏だった。
3曲目は、『およげ!たいやきくん~潜れ!さかなクンVer.~』を披露。
軽快な演奏が始まると指揮者の川口先生が歌い始めて驚きの演出、力強い声出しもあって終盤から勢いを増していく盛り上がり。
先生と生徒たちが、一体となって楽しみつつ観客を楽しませてくれた選曲や演奏だった。
4曲目では、『ジャパニーズグラフィティⅩⅩ 小林亜星作品集』を披露。
さいでりあのCM曲『パッ!とさいでりあ』から始まるとアニメソングや歌謡曲など、聞いた事がある曲を連ねていくメドレー。
「この曲も小林亜星さんが作曲だった」と知るような曲もあり、楽しい演奏。
フルートパートの聞かせ所があって始まっていたのは、『ひみつのアッコちゃん』の曲だったかな。
日本昔話の『にんげんっていいな』も演奏していたようで、ほのぼの。
積水ハウスのCMの曲も演奏していたようでオーボエの聞かせ所があって、かっこいいながらも楽しい響き。
演奏していた部員たちは、このメドレーで全ての小林亜星さんが作曲した曲を世代的にリアルタイムで聞いていないと思うので、そういう事も考えると何か、おもしろかった。
部員たちの保護者たちや、先生方も喜んでくれそうな選曲で良かったね。
5曲目の『The Fox』は、プログラムを見て何の曲かと思っていたら今年に大流行していた北海道日本ハムファイターズのファイターズガールが踊っていた、『きつねダンス』の曲だった。
演奏に合わせて、部員たちや大牟田高校の吹奏楽部のOBとOGの先輩方、大牟田高校のチアリーディング部のSHEEY!!が前に出てきて軽やかな動きでダンス。
まさか『きつねダンス』まで見られると思っていなかったので、見ていて楽しかった。
しっかりと流行に乗って、演奏会のプログラムに取り入れる大牟田高校の吹奏楽部いいね◎
6曲目は、『栄光の架橋』を披露。
低音を中心に、ゆったりと始まると広がっていく流れで聞かせ所が多い流れ。
オーボエ、サックス、トランペットの響きも魅力的で終盤のフルートソロも素晴らしかった。
マーチングバンド全国大会で頑張ってきますという演奏会で、部員たちの思いが音に乗って伝わってきたようで大きく心に響くものがあって感動。
名曲の魅力が増して聞き応えがあった素晴らしい名演で、九州吹奏楽コンクールで金賞を受賞するような大牟田高校の吹奏楽部が見事な表現で魅了してくれた第1部の締めの曲だった。
第1部のプログラムでは、盛り上げる曲でパーカッションや、いろいろな楽器パートの部員たちが振り付けのように動いていた姿も楽しい見所で、ほのぼのしていて良かった。
第2部は、マーチングステージ。
1曲目では、マーチング衣裳に着替えていた部員たちが『ダンシン・メガ・ヒッツ』の演奏を披露。
これを聞くと、大牟田高校の吹奏楽部の演奏会に来たと実感する定番曲。
軽快な演奏、ステップもしたり軽やかな動き、いろいろな楽器パートの聞かせ所。
フルートやピッコロの部員さんの聞かせ所も、かっこいい。
後方では、たくさんのカラーガードの部員たちがフラッグで彩り。
明るく楽しく定番曲で盛り上げて、いよいよ始まるマーチングステージの開演を告げていたオープニング曲だった。
続いてカラーガードショーでテーマが『君の人生と私たちの思い』
アクロバティックな見せ場から始まると部員たちが息を合わせた集団による動き、ライフルやフラッグによる華麗なパフォーマンスを披露。
ダイナミックな動きだけでなく、繊細な動きの表現のパフォーマンスも見事。
1年生部員たちが多く参加していたそうで、先輩方と共に頑張っている姿を披露していた本番だった。
続いてパーカッションショーで、まずスネアドラムの部員さんがソロを披露。
力強い響きと共に勇ましくテクニカルな動きも見所だったようで単独で、かっこいい姿を見せていたパフォーマンスだった。
その後に、集団のパーカッションショーでテーマが組曲『』
バッテリーとピットの部員たちの演奏が、それぞれの良さで響き合って聞き応えがある演奏やパフォーマンスだった。
続いて今度は、ゲスト出演の大牟田高校のチアリーディング部のSHEEY!!の単独プログラム。
流れているBGMに合わせて息が合ったチームワークで華麗な動き、アクロバティックな見せ場もあってフロアーを彩っていたパフォーマンスだった。
第2部の最後は、今回の演奏会で最注目のメインプログラムで第50回マーチングバンド全国大会演技を披露でテーマが『Rail』
川口先生がインタビューをする時間もあって部長さんは、全国大会に向けて部員さんが1人も欠けないように出場して頑張りたいと意気込み。
マーチングリーダーの部員さんは、マーチングで使うプロップを作ってくれた保護者の方々に感謝の思いを込めて頑張りたいと意気込み。
マーチングは、トランペットやピットの部員さんが吹く笛が汽笛のように響いて、バッテリーが鉄道が出発するような演奏を響かせて隊列を形成する部員たちが、鉄道のような動きを見せながら始まっていく序盤の流れ。
部員たちが着用している帽子には、鉄道の車輪ような装飾。
見事にテーマ通り、鉄道をイメージした響きや動きによる表現。
選曲も『線路は続くよどこまでも』を演奏したり鉄道のイメージで重厚、軽快な響きの演奏。
線路をイメージした作りのプロップを使ったり、その周囲でカラーガードの部員たちが華麗に彩り。
線路をつなぐような動きで、カラーガードの部員たちがライフルを受け渡していくパフォーマンスもあり、まさにテーマ通り『Rail』という表現だった。
ゆったりした中盤の流れでソプラノサックスやトランペットなどの聞かせ所があり、心を打つ好きな響きで感動。
終盤には、『A列車で行こう』を演奏していて軽快な響きと共に線路の形のプロップが電飾で、数種類の色の電飾で光っていてカラフルな盛り上げ。
好きな曲『銀河鉄道999』も演奏していて、楽しい演奏やパフォーマンスの流れ。
最後には、両サイドに線路のプロップがつなげられるように置かれた中を巨大な星が描かれていたようなフラッグを持った、カラーガードの部員さんが駆け抜けていって壮大な表現の締め。
鉄道を題材にして、いろいろな響きや動きによって『Rail』を多彩に表現していて、かっこよく楽しいながらも感動的な聞かせ所や見せ場もあって好きな雰囲気の見応えがあるマーチングだった。
今回の演奏会は、聞き応えがある響きの演奏、楽しい企画の歌やダンス、かっこいいM協マーチングやカラーガードショーやパーカッションショーなど濃い内容で、全国大会の前に観客を存分に魅了してくれたプログラムだった。
きれいに響かせていたフルートパートは、2人の男子部員さんも頑張っていてピッコロは、男子部員さんが担当して見事に彩っていた響きだった。
コントラバスを弾いて低音を響かせていた部員さんは、マーチングの時にカラーガードで活躍していたパフォーマンスも、かっこよかった。
大牟田高校の吹奏楽部の皆さん。
M協の全国大会の前に地元の大牟田市で、たくさんの観客を多彩な表現で楽しませたり感動させてくれた演奏やパフォーマンスを存分に披露ありがとうございました、お疲れ様でした。全国大会で頑張ってください!
終演後の大牟田市民体育館は、きれいにイルミネーションで彩られて光っていて夜空に月が見えていた。
帰りに大牟田駅で見た、イルミネーションの彩りの夜景。かわいい動物たちの装飾もあって、ほのぼの。