会場は、リバーウォーク北九州の中にある北九州芸術劇場 大ホール。
Ⅰ部は、フェスティバル・ヴァリエーションで開演。
トランペットやトロンボーンが存在感を示して、さっそく重厚なサウンドで聞き応え。
流れていくような序盤で、きれいなピッコロの響きが見事。フルートの響きも好き。
ゆったり、軽快に、盛り上がりなど多彩な表現で「さすが!」と思わせてくれるオープニングだった。
『天国の島』は、テレビ番組の『鉄腕!DASH!!』のBGMで聞き慣れている曲。
パーカッションの拍子木と共にピッコロが響いて、和の雰囲気の始まり。ゆったりした序盤のフルートの響きも好き。
盛り上がっていく中盤のトランペットやトロンボーンの響きも、かっこいい。
聞いていると気持ちが高まる好きな曲で、楽しい演奏で良かった。
『カヴァレリア・ルスティカーナ』は、ゆったりした序盤から中盤に盛り上がっていく雰囲気が楽しい。
終盤にコーラスが入ったり、きれいな印象の曲で好きな演奏だった。
『ルイ・ブルジョアの讃美歌による変奏曲』は、オープニングの『フェスティバル・ヴァリエーション』に続いて再び、すごい選曲。
きれいに重厚に軽快に、広がりのある盛り上がりで聞き応えあり。
高い演奏技術を求められそうな難しい曲を見事な表現で演奏しきって、素晴らしかった。
Ⅰ部では、小倉商業の放送部の部員たちが司会を担当して陽気に進行していた。
Ⅰ部が終って休憩の時間になると、ステージ上にパーカッションの部員たちが登場。
マリンバ、ヴィブラフォンやドラムなどの楽器でパーカッションショーを披露。
休憩中も、お客さんを楽しませてくれる息が合ったパフォーマンスで、かっこよかった。
Ⅱ部では、吹奏楽部員たちが小倉商業のTシャツを着たり帽子や花の頭飾りを着用して登場。
ここからは、吹奏楽部員たちが司会を担当して、楽しく盛り上げていた。
Ⅱ部のオープニングでは『サンバ・デ・ラヴズ・ユー』を披露して、校長先生が指揮を担当していたようでノリがいい曲で盛り上がり。
トランペットのソロを担当していた部員さんが、くるくるトランペットを回すパフォーマンスも披露していたようで、かっこよかった。
テンションが高い校長先生もインパクトが大きく存在感を示して、おもしろいステージとなっていた。
『美女と野獣』は、好きな名作の名曲で聞き応え。
そして、演奏に合わせて『美女と野獣』の作風に合った雰囲気の黄色いドレス姿の部員さんがバレエのダンスを披露。
演奏と共に華麗にステージを彩り、きれいで素晴らしかった。
『哀愁のセントラルパーク』では、フリューゲルホルンの部員さんが存在感を示し続ける演奏で見せ場。
ゆったりとした演奏曲の中で、きれいな響きを聞かせてくれて、かっこよかった。
3年生部員たちがステージに横列に並んで、指揮者の先生に紹介されていく演出もあった。
その後、3年生部員たちが各楽器パート別にソロを担当していきながら『証』を演奏。
3年生部員たちにとって最後となる定期演奏会を実感させるようで、グッと来るものがあるステージだった。
3年生を代表して元・部長さんが、あいさつ。
個性が強いそうな部員たちを、まとめ上げていくのは、いろいろ大変だったようで怒ったり悔しかったりした事もあったけど、いい仲間たちと過ごした日々が、かけがえのない思い出だったという思いが伝わってきた。
後輩たちに対する思いやりの言葉、お世話になった方々への感謝の言葉も響いてくるものがあった。
後輩たちを代表して現・部長さんも、あいさつ。
先輩も後輩も互いに感謝し合い、感動的な時間が流れていった。
ここから、お別れムードを吹き飛ばすように『FUNKEY HENS』という曲を演奏。
ノリが良く盛り上がる曲で、フルートも存在感を示していたり、かっこよかった。
これにて終演とならず、アンコールの流れになると『がむしゃら行進曲』を演奏。
客席の後ろから3年生部員たちが通路を走ってくると、ステージに上がって元気にダンスパフォーマンスを披露して盛り上げ。
更に続いて、かっこいい曲(曲名が分からなかった)で盛り上げて締めくくり。
今年の小倉商業の吹奏楽部の定期演奏会は、チラシで演奏予定曲(フェスティバル・ヴァリエーション、ルイ・ブルジョアの讃美歌による変奏曲)を見て気になり、楽しみにしていた。
Ⅰ部では、それらの曲で引き込まれて見事な表現に感心しながら聞き入っていた。小倉商業すごい!
Ⅱ部では、『美女と野獣』の演奏や演出が特に好きで良かった。
あの黄色いドレス姿の部員さんの、バレエのダンスパフォーマンスは、小倉商業が自慢できる華麗で素晴らしいパフォーマンス。
披露していた部員さんがバレエ経験者と言っていたようで、かっこよかった。きれいな表現で頑張りましたね◎
楽器パートでは、特に好きなフルートやピッコロも、しっかり響いていて見事な演奏。
トランペットやトロンボーン、サックスと共に低音のコントラバスやチューバも印象深く、スーザフォンまで登場する見せ場があり、かっこよかった。
去年に続いて今年も小倉商業の吹奏楽部の定期演奏会に行ってみると、表現力が磨き上げられていたようで楽しく行ってみて良かったと思える内容だった。
聞き応えがある演奏、きれいだったり楽しい演出で、感動的な3年生部員たちのラストステージになりましたね。
小倉商業の吹奏楽部の皆さん、正月明けに充実した演奏会の披露お疲れ様でした、ありがとうございました!!