今日はコーチングについて
書きました。
目次
・コーチングは使うもの
・技術コーチとの違い
・過去に得た教訓
・自分の人生は自分でやる思い
■コーチングは使うもの
コーチングを使う人には
必ず成果が出ます。
逆に言えば、
コーチングを使って
何の成果も出ないことは
ありません。
しかし、
コーチングを受ける人には
何の成果も出ません。
なぜなら、
コーチングは使うものであり、
受けるものではないからです。
例えば、それは、
パソコンみたいな感じです。
パソコンを買って
持っているだけでは
何も成果は出ません。
出てもせいぜい
友人などに
「お、それ買ったんだね」と
話題になるくらいです。
一方で、
パソコンのスイッチを入れて
使い始めれば
何らかの成果は必ず手に入ります。
そうして使っていくうちに
「これもできそうかな?」とか
「こうしたら何が起きる?」など
創造的になっていって
いろんな使い方を見つけて
”できること”が増えていくのです。
■技術コーチとの違い
技術コーチを雇ったなら
その指導を受けることで
一定の技術の習得が期待できます。
でもメンタルコーチは
メンタル指導をするので
技術コーチの指導のように
すべてをお任せできるものとは
違います。
メンタル指導には
アドラー心理学などの基礎はありますが、
コーチングを使うことは
それらを学ぶことが
目的ではありません。
自分の目的に向かう中で
コーチのメンタル指導を使うことで
より創造的に
より効率的に
進めていくことができるように
なることが目的としてふさわしいです。
技術コーチが
向き合っての指導になる感じに対して
メンタルコーチは
ベンチに並んで腰かけて
対話をしていく感じになります。
その対話の中から
コーチに教えてもらうのではなく、
コーチングを使う自分自身が
様々な気づきを得ていくのです。
その”気づき”とは
今までの自分には
わからなかったことがわかった
ということです。
そうして自分の認識が変わり、
直面する課題に対しても
妙案を見出していくことが
できるわけです。
■過去に得た教訓
コーチングを受けようとする
Aさんがいました。
お会いするたびに
言われるのが、
「私、どうしたらいいですか?」です。
それなら最近
気になっていることは
どんなことですか?と
訊いてみると、
「わかりません」との返事。
私のところに来たのだから
何か問題を抱えているのではと
思って訊いてみても、
それもやはり「わかりません」と
返ってきます。
守秘義務も説明してあるので
ここで何を話しても
安全であることは
ご理解いただいているのですが、
どうにも話が出てきません。
「あの、何を話してもいいですか?」
と訊かれたので、大丈夫ですと
答えると、
日々の嫌なことを
あれこれ話してくれました。
いわゆる愚痴です。
これを丁寧に聞ければ
Aさんの本当に困っていることや
本当にやってみたいことが
出てくるなか?と思って
丁寧に聞いていました。
その愚痴の量が多いので
何回もその話で終わりました。
そうして何回かのセッションを
重ねた後に嬉しそうに言われたのが
「コーチングって
王様のロバ耳と同じですね!
だって、他では言えないことを
何でも言えちゃうんですから!」
でした。
ああ、コーチングを
ちゃんと伝えられない...と
反省してみても、
本当に困っていることや
本当にやりたいことの
話題に触れそうになると
すぐシャッターを下ろしてしまうAさんに
それ以上できることが
みつかりませんでした。
Aさんは、
愚痴を言う場としては
コーチの私を使っておられましたが、
人生を進めるための話題に
コーチングを使おうとは
されませんでした。
そうしてAさんとのセッションは
愚痴を言う場として終わりました。
私の印象では
Aさんは愚痴を言うことで
多少元気になったものの、
それは対症療法であり
一時的なものなので
人生を進めるほどの効果は
ありませんでした。
人生を進めるためには
根本的な課題に触れる必要が
あるのですが、
Aさんはそれをどうしても
避けたいと望んでいる感じで、
そこに「避ける」という意志の
存在を感じました。
そういう意味では
ご本人の希望に沿った
セッションとなったわけです。
このセッションは
もうずいぶんと過去のことですが、
印象的なので
今でも思い出します。
共同体感覚を高めて
感じるしあわせを増やす活動に
取り組むためには、
あのときどうしたらよかったのか。
人生を進めることを
怖れる気持ちをどうしたら
ゆるめることができたのだろうか。
そんな問いを自分にして、
自分の向上に日々取り組んでいます。
■自分の人生は自分でやる思い
コーチングを受ける、とは、
自分の課題についての
最適な改善案をコーチが
示してくれる、と
期待することと似ています。
でもメンタルコーチは
具体的な助言や対策を
提案するものではないので、
そんな期待には応えられません。
自分の課題の最適な改善案は
常に自分自身の中にある
としているからです。
自分の人生は
自分で決めることで
形づくられていくもの、
と考えるからです。
自分の主は
常に自分自身です。
メンタルコーチは
これらを基礎に進めることで
”気づき”などの成果を
上げていくものなのです。
そして訓練されたコーチと
一緒に”気づき”などを得ていくことで
人生に有用な面での目標を
見出すことができ、
結果、共同体感覚を高めていけるのです。
それは、
感じるしあわせを増やしていける
ということです。
それは、
人生に変革を起こす、
ということです。
自分の人生は
自分でやるものだ、との
思いが強ければ強いほど
コーチングは効果を発揮するのです。
それすなわち、
コーチングは受けるものではなく
使うもの、となるわけです。
お読みいただき、
ありがとうございます。
プロコーチ10年目、常楽でした。
・関連記事
コーチングとは今の世界にない目的を見つける活動
コーチングの過程、3つの段階
コーチング、とは。7年目にして思うこと。
コーチングの基本:守秘義務
コーチングで最も大切なこと
教育とは、他者に関心を向けるよう援助すること
ACE COACHING's Service here
書きました。
目次
・コーチングは使うもの
・技術コーチとの違い
・過去に得た教訓
・自分の人生は自分でやる思い
■コーチングは使うもの
コーチングを使う人には
必ず成果が出ます。
逆に言えば、
コーチングを使って
何の成果も出ないことは
ありません。
しかし、
コーチングを受ける人には
何の成果も出ません。
なぜなら、
コーチングは使うものであり、
受けるものではないからです。
例えば、それは、
パソコンみたいな感じです。
パソコンを買って
持っているだけでは
何も成果は出ません。
出てもせいぜい
友人などに
「お、それ買ったんだね」と
話題になるくらいです。
一方で、
パソコンのスイッチを入れて
使い始めれば
何らかの成果は必ず手に入ります。
そうして使っていくうちに
「これもできそうかな?」とか
「こうしたら何が起きる?」など
創造的になっていって
いろんな使い方を見つけて
”できること”が増えていくのです。
■技術コーチとの違い
技術コーチを雇ったなら
その指導を受けることで
一定の技術の習得が期待できます。
でもメンタルコーチは
メンタル指導をするので
技術コーチの指導のように
すべてをお任せできるものとは
違います。
メンタル指導には
アドラー心理学などの基礎はありますが、
コーチングを使うことは
それらを学ぶことが
目的ではありません。
自分の目的に向かう中で
コーチのメンタル指導を使うことで
より創造的に
より効率的に
進めていくことができるように
なることが目的としてふさわしいです。
技術コーチが
向き合っての指導になる感じに対して
メンタルコーチは
ベンチに並んで腰かけて
対話をしていく感じになります。
その対話の中から
コーチに教えてもらうのではなく、
コーチングを使う自分自身が
様々な気づきを得ていくのです。
その”気づき”とは
今までの自分には
わからなかったことがわかった
ということです。
そうして自分の認識が変わり、
直面する課題に対しても
妙案を見出していくことが
できるわけです。
■過去に得た教訓
コーチングを受けようとする
Aさんがいました。
お会いするたびに
言われるのが、
「私、どうしたらいいですか?」です。
それなら最近
気になっていることは
どんなことですか?と
訊いてみると、
「わかりません」との返事。
私のところに来たのだから
何か問題を抱えているのではと
思って訊いてみても、
それもやはり「わかりません」と
返ってきます。
守秘義務も説明してあるので
ここで何を話しても
安全であることは
ご理解いただいているのですが、
どうにも話が出てきません。
「あの、何を話してもいいですか?」
と訊かれたので、大丈夫ですと
答えると、
日々の嫌なことを
あれこれ話してくれました。
いわゆる愚痴です。
これを丁寧に聞ければ
Aさんの本当に困っていることや
本当にやってみたいことが
出てくるなか?と思って
丁寧に聞いていました。
その愚痴の量が多いので
何回もその話で終わりました。
そうして何回かのセッションを
重ねた後に嬉しそうに言われたのが
「コーチングって
王様のロバ耳と同じですね!
だって、他では言えないことを
何でも言えちゃうんですから!」
でした。
ああ、コーチングを
ちゃんと伝えられない...と
反省してみても、
本当に困っていることや
本当にやりたいことの
話題に触れそうになると
すぐシャッターを下ろしてしまうAさんに
それ以上できることが
みつかりませんでした。
Aさんは、
愚痴を言う場としては
コーチの私を使っておられましたが、
人生を進めるための話題に
コーチングを使おうとは
されませんでした。
そうしてAさんとのセッションは
愚痴を言う場として終わりました。
私の印象では
Aさんは愚痴を言うことで
多少元気になったものの、
それは対症療法であり
一時的なものなので
人生を進めるほどの効果は
ありませんでした。
人生を進めるためには
根本的な課題に触れる必要が
あるのですが、
Aさんはそれをどうしても
避けたいと望んでいる感じで、
そこに「避ける」という意志の
存在を感じました。
そういう意味では
ご本人の希望に沿った
セッションとなったわけです。
このセッションは
もうずいぶんと過去のことですが、
印象的なので
今でも思い出します。
共同体感覚を高めて
感じるしあわせを増やす活動に
取り組むためには、
あのときどうしたらよかったのか。
人生を進めることを
怖れる気持ちをどうしたら
ゆるめることができたのだろうか。
そんな問いを自分にして、
自分の向上に日々取り組んでいます。
■自分の人生は自分でやる思い
コーチングを受ける、とは、
自分の課題についての
最適な改善案をコーチが
示してくれる、と
期待することと似ています。
でもメンタルコーチは
具体的な助言や対策を
提案するものではないので、
そんな期待には応えられません。
自分の課題の最適な改善案は
常に自分自身の中にある
としているからです。
自分の人生は
自分で決めることで
形づくられていくもの、
と考えるからです。
自分の主は
常に自分自身です。
メンタルコーチは
これらを基礎に進めることで
”気づき”などの成果を
上げていくものなのです。
そして訓練されたコーチと
一緒に”気づき”などを得ていくことで
人生に有用な面での目標を
見出すことができ、
結果、共同体感覚を高めていけるのです。
それは、
感じるしあわせを増やしていける
ということです。
それは、
人生に変革を起こす、
ということです。
自分の人生は
自分でやるものだ、との
思いが強ければ強いほど
コーチングは効果を発揮するのです。
それすなわち、
コーチングは受けるものではなく
使うもの、となるわけです。
お読みいただき、
ありがとうございます。
プロコーチ10年目、常楽でした。
・関連記事
コーチングとは今の世界にない目的を見つける活動
コーチングの過程、3つの段階
コーチング、とは。7年目にして思うこと。
コーチングの基本:守秘義務
コーチングで最も大切なこと
教育とは、他者に関心を向けるよう援助すること
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