■家族価値

子供のライフスタイル形成に
影響を及ぼすのは
親の関わり合い以外にも
あります。

例えば
家庭それぞれに
何の価値が高いかは
違います。

アルフレッド・アドラーは
それを「家族価値」と
言いました。

それは例えば
学歴であったり
運動能力であったり
資格であったり
人助けであったり、と
様々です。

父親と母親が
ともに「価値あり」とすれば
子供はそれを「価値があるものだ」と
認識するのは自然なことです。

子供は生き延びるために
家族価値に照らして
価値のあるものをすれば
生存可能性が高まると思い
そちらへ力を注ぐようになります。

■家族の雰囲気

また、家庭によって
決定する方法も
違っています。

家庭の中に権威者がいて
その権威者が決定したことが
家庭での決定事項になる、
という家庭もあれば、

家庭のひとりひとりに
決定権があり、
多数決で決める家庭も
あるでしょう。

これをアドラーは
「家族の雰囲気」と
呼んでいます。

■これからどうしたいのか

まず知っておきたいのが
「家族価値」も
「家族の雰囲気」も
絶対的な正解は存在せず
ただいろんなものがある、
ということです。

親しくなった人と
「家族価値」が違ったり
「家族の雰囲気」が違ったりすると
どちらが正解か、
どちらが善でどちらが悪か、
といった対立をして
しまう人もいます。

例えば
「活発さ」がもっとも価値あり
とする家庭で育った人が、
「勤勉さ」をもっとも価値あり
とする家庭で育った人と
親しくなったら
「この人とは価値観が違う」と
感じることでしょう。

さらに
「自分のことは自分で決める」
という中で育った人が
「我が家では全部おばあちゃんが決める」
という中で育った人と親しくなったら
違和感を感じることでしょう。

どんな「家族価値」や
「家族の雰囲気」で育ったかが
違うだけなのに、
相手がおかしく見えたりします。

それが
家族・家庭によって違う、
ということを認識できれば
「悪いあの人の話」とか
「かわいそうな自分の話」なんかより
「我々家族はこれからどうするのか」
話をしたくなるはずです。

そうして親同士が
さらには家族全体で
教育について目的を共有して
そこに向けて調和していくことで
家族全体にもその調和は
広がります。

つまり、
子供のライフスタイル形成に
すてきな影響を与える方へと
進む、ということです。




お読みいただき、
ありがとうございます。

プロコーチ9年目、常楽でした。



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