アドラー心理学の目的は
共同体感覚を高めることです。



共同体感覚を高めることで
感じるしあわせが増えます。

生きづらさが減り、
生きやすさが増えます。

その実現の方法として
行動と心理の両面から
目標を掲げています。

行動では
・自立する
・社会と調和する(所属感)

心理では
・自分には力がある(自己信頼)
・他人は自分の仲間(他者信頼)



それぞれに
どんな状態が完成形なのかは
人によって違います。

それに
今の自分の状態によっても
違います。

何をしたら達成なのか、も
自分の成長とともに
随時更新されていくものです。

「今の自分に最適と感じるもの」に
随時更新します。



科学や文明が
進化を続けるように
自分のしあわせも
進化が続きます。

同じことをすると
同じ結末となる、と
学習すれば、

今までと違うことをすると
今までと違う結末となることも
学習しています。

例えば
「飽きた」と感じたら
何かおもしろいことないかな?と
他の目的や方法を模索するように
生きる目標も適度に再設定すると
感じるしあわせも
進化していきます。



目標の実現方法は
対人関係です。

その対人関係を
アルフレッド・アドラーは
「人生の課題」
または
「人生のタスク」としています。

この「人生の課題」は
対人関係の種類です。
①仕事の課題
②交友の課題
③愛の課題



①仕事の課題は
仕事など、何かを介した人間関係です。

間接的な関係なので
関係を持つ目的が明確です。

例えば、
一緒に仕事をして社会貢献する。
一緒に趣味を楽しむ、など。

また、
仕事などを介した関係なので
その介するものから離れると
人間関係を解くことができます。

3つの中で最も難易度の低い関係です。



②交友の課題は
何も介さず直接関係を持つ人間関係です。

直接関係するので
関係を持つ目的を
自分で決める必要があります。

例えば、
一緒に遊びにいく人、
一緒に旅行をする人、
一緒に食事をする人、
一緒におしゃべりする人、など。

その目的は一定ではないため
会うとなんとなく良い感じになる
といった抽象的なものに
なることもあります。

また、
直接関係を持つために
関係を解くには自分から
相手に申し出たり、
連絡を故意にとらなかったり
する必要があります。



③愛の課題は
家族の関係になる人間関係です。

関係を持つ目的は
家族を構成することです。

一般に、
性交も含めた交流をし、
子を産み育てます。

この人間関係は
解くことができない人間関係です。

そのため、難易度が
3つの中で最も高い人間関係です。

調和のためには
行動でも心理でも
成長が必須です。

調和し
健康的な人間関係を築けたときは
3つの人間関係の中で
最も大きなしあわせを感じられます。



止まった水は
やがて腐ってしまいます。

しかし
流れる水は
腐ることはありません。

自分の中の目標も
止まっていると
やがて抱えているだけで
大変なことになってしまいます。

流れる水のごとく、
自分の中も目標も
更新したり進めたり、

ときには
やめたり新設したりして、

今の自分と同じように
最新の状態にしていけるよう
心がけていきたいです。




お読みいただき、
ありがとうございます。

プロコーチ8年目、常楽でした。



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