不確定な未来を見ると
不安を感じるときが
あります。

アルフレッド・アドラーは、
人は
不安の目的を達するために
その不安を能動的に感じている、と
言っています。

不安は、
感じさせられてるのではなく
自ら感じようとして、
感じているのですね。




例えば、
「好き」と告白しようとする。
不安を感じる。

その不安は?

フラれる場合
相手に嘲笑される場合
相手にもてあそばれる場合

そんな反応をもらうことが怖い。
怖いから、告白を先延ばしにする。
先延ばしにするために、不安になっている。

反対に
おつきあいすることになった場合など
肯定的なものも不安の目的に
なったりします。



また、例えば、
株式を売るとき。

買ったときより
高い値がついてるから、
今売れば、益が出る。

でも、この先、
もっと上がったら、
今売ると損になる。

でも、この先、
今の値が下がるかもしれない。
そうしたら、今売らないと
損してしまう。

どうしよう。
決められない。

今、決めたくないから、
不安になろう...

そんな感じ。



不安になったときは
不安の目的を
具体的に見ていくと、
自分の内面が整理されます。

どんな結末になるか。

最高と最悪を見ておけば
結末はその間。

その間の、
どのへんから
どのへんまでなら
今の自分に「善し」とできるか。
納得できるか。

こんなことを見ていくと
次第に不安は目的を失うので
その存在も薄れていきますね。

まるで、霧のようです。
実態はないけど、
離れて見ると在るし、
近づくと見えなくなります。



不安の目的は
あなたの人生の目的では
ありません。

とっとと不安の目的を確認して
「こんな生き方がしたい」などの
人生の目的を形にするための一歩を、
今日、踏み出していきたいですね。




お読みいただき、
ありがとございます。

プロコーチ7年目、常楽でした。



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