おはようございます。
プロコーチ7年目、常楽です。

相手から「困った」と言われ
責められているように感じて
何かしなくちゃ、と思ったことありませんか?


冷静になって振り返ると
ただ相手が困ってるだけなんですよね。

困りたくて困ってるのであって
やりたいことができている状態。

でも、なぜか
それに応えないといけない気がする。

どうして??


困りたくて困るのなら、
その人が一人の時にできます。

でも、わざわざ自分に言ってくる。
気持ちを汲めといわんばかり。

こちらが何かしてあげようとするまで
困っている状態を伝えて続けてくる。

これ、似てると思いませんか?
泣いてる赤ちゃんに。


コミュニケーションスキルが未熟で
して欲しいことを相手にわかるレベルで
伝えることができない赤ちゃん。

言語を使うことも
社会通念もありませんから
ジェスチャーなんかも、できない。

どうするか?
泣くことができるから、
泣くしかない。

泣いていると
食事できたり
抱いてもらったり
おしりをきれいにしてもらえたりする。

泣く→問題あり
泣きやむ→問題ない

これが、人が生まれてから
初めて習得するコミュニケーションだそうです。



される側は
泣いていると、何かしてあげなくちゃと行動し
やってみても泣き止まないならこれじゃない
これかもしれないとあれこれやってみる。
いろいろ試して泣き止んだら、ほっとする。

する側は泣いてるだけとはいえ、必死ですよね。
でも、行動は「泣く/泣かない」だけです。
される側の行動は、選択肢が多くなりますね。

選択肢を挙げて、やってみて初めて正解かがわかる。
される側の負担が大きいコミュニケーションですよね。

そこから言葉や身振り手振りを使うなど
コミュニケーションスキルを習得して
より効率の良いコミュニケーションが
できるようになっていきます。

赤ちゃん相手なら、選択肢も特定できそうですが
相手が成長してくると、その選択肢の特定も難しくなってきます。
ましてや、それが大人なら、組み合わせ無限大な感じです。



年齢は重ねるものの
コミュニケーションスキルを磨かない人は
赤ちゃんレベルからあまり成長しません。

なぜ磨かないのか?
それは、する必要がなかったから。

泣くのは恥ずかしいので
変わりに見つけたのが「困る」

困り続けていると
回りが勝手に動いてあれこれやってくれる。

望むものになるまで
自分は「NO」と言い続けるだけ。

回りがそうして支え続けた結果
磨かずにいられる今を得ているわけです。


泣いている人を放置するのは悪
みたいな感覚を持っている人は多いと思います。
というかDNAに刻まれている感じですよね。

それと同じように
困っている人を助けないのは悪
みたいになってて、本能が刺激されてしまいます。

でも、ここでも冷静に考えてみたいのですが
相手は「やりたいことができている状態」です。
それは、相手にとって、善いこと、ですよね。

相手が赤ちゃんでないなら、
動かされそうになっても踏みとどまって
「困った」と言われたら
「そっか、困ったんだ」と言えると良いですよね。

相手が話をした。
自分は誠実にそれを聞いた。
以上、おわり。


経験や情報量の差が歴然で
自分が助けてあげたい相手であれば
「何か助けが必要なら、いつでも言ってね」
と伝えて会話を終わっても良さそうですよね。

でも相手が
「困ってる自分を助けないお前は悪いヤツだ」と
責めてくるような人であれば
それ以上、何かをしたい気持ちになるのは
とても難しい感じです。

その心理的な力学を巧妙に使って
こちらを支配してこようとする雰囲気すら感じます。


私は父親から
「こんなに困ってるって言ってるんだ」と
よく言われてました。

自分の問題をお前が特定して
それを解決して自分を喜ばせるのが当然だ、
と言われてるようで気持ち悪いです。

この心理的力学に気づくまでは
「自分はダメなヤツだ。役に立てないダメ人間だ」
と信じてました。
とても苦しい状況が、ずっと続いてました。

気づいてからは、一気に力を取り戻せた感じです。

「そっか、困ってるんだ。
困りたくて困ってるって、
やりたいことできているんだから、よかったね。」

「そんな言い方ないだろう」

「話は終わりです。
困ることで何かさせようとするのは赤ちゃんです。」

「お父さんは赤ちゃんじゃないよ!」

「困るとだけ言う人は赤ちゃん同然だ。
違うなら、ちゃんと言葉で言ってくれ」

そういうと、黙ったので、話は終わり。
いつも心ズタズタにされてたけど
このときから犠牲を出さずに自分を守れた感を
感じられるようになりました。

自分を大切にできた感じです。うれしかった。


お読みいただき、
ありがとうございます。

プロコーチ7年目、常楽でした。


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