先般の寝台特急「日本海」で運用されたカニ24の増備(→こちら)で、携帯待受け画面にも大阪駅ホームで撮影した「日本海」の画像を使用していますと書いていた写真をアップします。当時のガラケーで撮影した画素数が低い画像のため、画面が粗くてEF81も100番台位しか識別できません。撮影日時の記録を紛失しましたが、新駅舎が上空に被る前で、廃止なんてまだ話題にならなかった頃です。誰も撮影していない日常の駅風景が展開されていました。

 

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終着の大阪駅に到着した寝台特急「日本海」


では本題に。

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上記ブログ記事では、KATO旧製品のカニ24(品番5025)を白帯化した際に、台車マウントのままで自連化(かもめナックルカプラー化)して現行製品の24系の密自連と強引に連結していました。


この連結面側(荷物室側)のカプラーを密自連化するためには、現行製品の24系客車に使用されている床板装着の密自連パーツ(キハ80カプラーセット:品番6062C3)を取付ける必要があります。カニ24の現行製品と旧製品を並べてカプラー周りを比較してみました。

 

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手前側が旧製品のカニ24(品番5025)、奥側が現行製品のカニ24(品番5184)で、右側が課題の連結面になります。(以下同様)

 

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連結面の連結部床下を拡大してみました。

 

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台車やカプラー部品を全て外してみました。

 

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連結面の妻板との関係を示すため置き方を縦方向にします。 左側が現行製品、右側が旧製品です。角穴を2つ開ければ、密自連のカプラーセットが取り付け出来そうです。床板への取り付け爪はをノギスで測ってみると、外側の固定間隔が12.8mm、前後方向が2.8mmです。

手持ちにカニ24用のジャンク床板がありましたので、試作用として穴開けをしてみました。

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床板の端から1mmの所に3.0mm×1.5mmの角穴を車体中心振り分けで外側が12.8mmとなるように、ピンバイスでφ1.2mmを2つ開けて切り繋いで角穴に仕上げました。カプラーは角穴の外側の辺に沿って固定されるので、角穴の外側間隔の寸法確保が重要です。穴の縦横比は2:1の筈が、崩れて長手方向に随分長いようです。少し削り過ぎで3.2mm位、横幅は逆に狭くて1.3mm位。試作品ですから気楽に。

 

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床板内側も確認します。外周の内壁にも抵触しておらず大丈夫です。

 

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ラフな穴開けですが、カプラーはしっかり固定できました。


仮組立して車体との関係を確認します。

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現行製品(左側)とも差異なく取付けができてます。


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現行製品のオロネ24と連結してみました。高さもピタリですのでこのやり方でOKです。目出度し目出度し!


これに気を良くして、逆側の機関車と連結する自連カプラーも現行製品の様に床板装着(ボディマウント)にしてみたくなりました。現行製品にはジャンパ線などが表現されたパーツも付いて見映えがしますので、旧製品にも同様の構成にすることを検討してみます。

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こちら側は、連結面ほど簡単ではなさそうです。テールサインの変換用ネジが、現行製品では台車寄りにあってカプラーセットにも対応の半円形の切欠きがあり変換に対応していますが、旧製品では端面寄りにあるためカプラーセットに被ってしまうことが判りました。これでは、テールサインが変換不能になってしまいます。

 

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現行製品のカプラーセットを外して確認。床板と接する上面に多数の突起があります。両側の突起が床板固定用で連結面と同じものですから問題なし。中央の突起はカプラーの回転中心となる固定ピン(φ1.0mm)で床板にφ1.2mmの穴を開ければ解決します。問題は、内側寄りの突起です。カプラー取付枠から延びた固定部分で、これが変換ネジと接触してしまいます。ここは機関車次位で連結した時に、編成全体の牽引力が加わるので迂闊に切断することができません。カットして接着してしまうと、カプラー破損時にカプラーのみの交換が出来なくなります。 ウーンこれは困った!

 

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本日は妙案が浮かびません。暫し検討の時間を頂戴いたします。

 

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