今回は、24系寝台特急「日本海」の想い出の走行風景からスタートです。
 

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定期運用が終了間近の上り寝台特急「日本海」  2012年3月11日 上淀川鉄橋(新大阪~大阪)

写真は尻切れトンボで、架線柱がEF81を串刺しと散々ですが、ローズピンクのEF81に牽引された寝台特急「日本海」を大阪駅で良く見掛け、ホームで撮影した編成画像を今でも携帯電話の待受け画面にしています。当時の日本海の編成は、金帯25形に混じり白帯24形が混結されているのが何より魅力でした。
 

 

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模型では、KATOから発売された 24系寝台特急「日本海」の編成を保有しています。基本セット(品番10-881)に含まれるカニ24-511は、元100番台から改造された500番台で車体長が長い金帯車は511のみと、珍しい車両が選択されています。
 

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臨時運用の上り寝台特急「日本海」 カニ24-511 2012年5月5日 上淀川鉄橋(新大阪~大阪)

実際の「日本海」編成で見かけた白帯のカニ24も欲しくなり調べてみたところ、編成が所属する青森車両センターに白帯では、車体長の短いカニ24-23,25と、車体長の長いカニ24-116がいたことが判明。(参照資料:鉄道ファン誌 2013年2月号 No..622 JR東日本 24系客車白帯車19両の現況)
 

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KATO製品では、カニ24-23が「あけぼの」セット(品番10-822)で製品化されており、ASSYパーツで組み上げました。
 

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しかしテールサインが「あけぼの」幕の固定式でしたので、更にASSYパーツの「日本海」の変換式(品番5181-5E:団体・日本海・あけぼの・臨時・・・団体と臨時のみ文字幕)に交換して、実車と同様に「日本海」と「あけぼの」で共通運用ができるようにしています。

一方、車体長の長いカニ24の白帯車はKATO製品にはなく、単品で市販されている金帯・銀帯から帯色を塗替えて、テールサインを準備すれば実現できますが、私の腕では帯だけを綺麗に消すことは難しく、重ね塗りしかないかと思っていたところに救世主が現れました。
 

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KATOの旧製品のカニ24-110(品番5025)ですが、車体の金帯が擦れて殆ど消えてしまったジャンク品が入手できました。ピン止め式台車を履いたかなり古い製品で、台車マウントのTNカプラーを装着していました。
 
現行製品と混結するには、全長は同じものの屋根上などスケール的に違うところもあり、車体の青色も少し濃い目ですが、走行すれば殆ど目立たないのでお手軽に実現できるこの車体を採用することにしました。
 
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帯以外の所をマスキングテープで覆い、半艶の白色スプレーで吹いただけのお手軽改造です。白帯の仕上がりは、マスキングの粗さと色が濃くなり過ぎた帰来がありますが、これで良しとしましよう。
 
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旧製品のカニ24に合致する「日本海」のテールサインは入手できなかったので、「北斗星」(DXとなる前の製品)のASSYパーツ(5050E 北斗星・日本海・あけぼの・ゆうづる)のフィルム部分だけ転用しました。

 

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両サイドの荷物室扉横に貼られた大きなJRマークは、かつて販売されていたKATO製JRマークインレタから白色のサイズ850を転写しました。貴重なJRマークインレタです。車番は、プラシンナーを含ませた綿棒で最後の数字0を軽くなぞって消し、上記JRマークの欄外にある白色数字6を転写して116に変更しました。元の車番は艶のない銀色印刷ですが、文字高さが合致するインレタはこれしか手持ちがなく、白文字でも遠目には殆ど判りません。
 
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カプラーは、テールサインのある側は、KATO製EF81と連結するので、台車マウントのかもめナックルカプラーに変更。反対の連結面側は現行製品の24系と連結するためには密自連にする必要がありますが、自連のかもめナックルカプラーでもなんとか連結可能だったので、これでお茶を濁しています。床板装着の密自連も入手してあるので、何れ加工してみようとは思っています。
 

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カニ24-116(左)の自連と連結した、密自連装着の現行製品のオロネ24(右)

日本海に使用されたカニ24には銀帯もあり、JR西日本が運用持ちをしていた頃の宮原区に存在したようで、TOMIXの銀帯カニ24-102を入手しています。その当時の編成も欲しくなってきました。更に、ピンチヒッター用のトワイライト色のTOMIX製カニ24も「日本海」のテールサインを付けて待機しています。最後に5両勢揃いして記念撮影です。

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左から ①銀帯:カニ24-102, ②白帯:カニ24-116, ③金帯:カニ24-511,④トワイライト色:カニ24-10, ⑤白帯:カニ24-23 (①と④がTOMIX製、その他はKATO製)