昨日は連結面側(荷物室側)のカプラーを密自連化できましたが、その勢いで検討した機関車側(テールサイン側)の自連(ナックル)カプラーの床板装着については、種々問題があり行き詰ってしまいました。

回転式テールサイン(表示幕)の表示変更は、必要に応じて新たに付けるカプラーセットを床板から外せば出来るようにすることで妥協。昨日のジャンク床板で取敢えず加工してみることにしました。

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先ずは、現行製品のカニ24の自連用カプラーセットをバラして、床板取付板だけを床板に仮取付できるように床板に穴を開けることにしました。密自連用と同寸の長さ3mm×幅1.5mmで、少し奥まる方向で床板端部から2mmの所から5mmに掛けて開けました。枕木方向の穴間隔も外側基準で12.8mmと同じです。

早速取付けて確認したところ、カプラーセットが前後に動いてしまい、前に寄せた時には床板から外側にハミ出してしまいました。理由は、床板固定用の爪の寸法が違っていたからで、密自連用カプラーセットは長さ3mmでしたが、自連用カプラーセットは2.5mmと少し短かったのです。気持ちに焦りがあり、思い込みで作業したので失敗です。ジャンク床板で試作してみて正解でしたと、苦しい弁解です。気を取り直して、カプラー取付枠の固定部分を逃げるための穴を床板に開けました。

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左側が現行製品、中央が今回の試作加工品、右側が旧製品の未加工品です。

 

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取り付け部分を拡大します。ご覧の通りガタガタの大穴になってしまいました。やはり、表示幕の回転ネジの穴部分まで侵食しています。

 

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車体に仮装着して確認してみました。表示幕の変換ネジの頭が結構出ていますので、カプラー取付枠の固定部分の頭と接触しますが、これ以上の加工はせずに先に進みます。

 

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ここに付けるのは、手元にあったASSYパーツのカニ24あけぼのカプラセット(品番5175-1C3)です。アーノルドカプラーが付いていますので、EF66ナックルカプラー(品番Z01-0224)に付け替えます。左側があけぼのカプラセット、中央がナックルカプラー、右が昨日使用(連結面側)の密自連カプラーです。

 

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こうして並べてみると、床板固定部の爪の長さが違うことが良く判ります。

 

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穴開け加工した床板に装着してみました。左側が現行製品、右側が旧製品の加工品です。殆ど差異がなくいけそうです。品番のハイフン以降の番号が違いますね。製品での違いは、後程判明します。

 

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では、車体に装着した状態で確認します。左側が現行製品、右側が旧製品の加工品です。カプラーの出っ張り具合も殆ど同じですので使えそうです。


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牽引機EF81と連結してみ見ると、カニ24が0.5mm程度僅かに低くなっています。原因は、カプラー取付枠の固定部分の頭が、表示幕回転ネジ頭に接触することでカプラーセットの前寄りが少し浮き上がり、結果的にカプラーがお辞儀するように下を向いてしまうためです。構造上、致し方ありません。実用上は問題ない範囲です。
 

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なんとかゴリ押しに目的を達成できました。各車並んで記念撮影です。左側が現行製品(品番5184)、中央が今回の加工品(品番5025)、右側は旧製品原形(品番5025)です。先程、カプラーセットの品番でハイフン以降の数字が違っていましたが、その違いがこの写真で判ります。
自連カプラーの両側にジャンパ接栓の表現が無いのが左側の-3、表現されているのが-1です。実車写真では、有るものと無いものが混在しているようにも見えます。メーカーさんも芸が細かいですね。


旧製品ながら、右側の原形と比べると中央の加工品は、下回りに締りが出て男前が上がったようです。やれやれ一件落着しました。ウン? 

中央のカニ24-116は、左のカニ24-511と同じ青森車ですから、Hゴムの色は灰色ではなくて黒色にしないと・・・・、それに表示幕脇の手摺も別パーツにしてやらないと、本当の男前になれないようです。今日の自連カプラー化の正しい穴開け寸法は、改めて図面にしてアップします。その時には男前の姿も!

 

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