先回は一般形モハ103(M車)をT車化改造しました。座席パーツのストックがないのでプラ板から作り充当します。
 

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中間車用の座席パーツです。現品を測定した結果、長さは127mm、幅は最大となる突起箇所(凸部)で17mm、ベース部分の厚さは0.8mmです。

 

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手持ちのプラ板には0.8mm厚がないので、タミヤのプラバンの0.5mm厚と0.3mm厚を貼り合わせることにしました。まずは、0.5mm厚を127mm×17mmに切り出します。この切り出し寸法は出来るだけ正確に!

【追記】 後年になって、ウェーブから0.8mm厚の灰色プラ板が発売されました。(→こちら

 

各部の寸法を計測して、プラ板にキチンと寸法を書いてから切り抜くのが正当ですが、少し手抜きをします。

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切り出した板に座席パーツを重ねてシャープペンで外形を写し取ります。床板の固定爪がくぐる凹部の位置は、長さ方向の寸法はある程度の精度が必要です。凸部は車体に当てて沈み込みと枕木方向のガタツキを防止すると共に、窓ガラス下辺に当てて浮き上がりを防止するのが目的ですので長さ方向はラフで問題ありません。

 

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参考までに、実測により作成した大まかな外形寸法です。(中心を境に左右点対象になります)
 

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金属製定規をガイドに、平刃のデザインナイフとカッターナイフを使用して同等外形となるように切り出します。特に床板の固定爪が来る凹部は切欠きを多少大きめにして、車両に嵌めて当りがなくなるまで調整します。

 

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ここで0.3mm厚のプラ板で同寸の物を作成すべきところですが、またまた手抜きします。長さは同じ127mmですが、凸部は省略して床板の内寸幅である15.5mmにて切り出し、上記で外形を整えた0.5mm厚の上に接着剤で貼り重ねます。貼り重ねる面を互いに#400の紙やすりで擦って接着材の食い付きを良くしました。十分に乾いてから、凹部を0.5mm厚側から切り込みを入れて仕上げます。

幅15.5mmで切り出した理由は、凸部の強度はあまり必要でないので加工作業の簡易化のためです。更に床板の内寸幅で一直線に切断しているので、仕上がり時(見た目)の直線確保がしやすいからです。

後はロングシートの作り込みですが、材料不足です。 次回で完成させたいと思います。

 

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