昨日の一般形103系の分解方法で、屋根板を外し損なって連結面の貫通扉窓の下部を大きく破損した事例を載せました。今日は、「実は・・・」という失敗談を2件。

1.実は、あの車両(サハ103)、上記破損と同時に無理に力を加えて分解しようとしたため、片側の側面も結構派手(バキバキ状態)に割ってしまっています。取敢えず、破損部品をなくさない内にと掻き集めて接着していますが、満身創痍で復旧作業もここで中断(長期放置)したままです。

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貫通扉窓の下部を破損した連結面のすぐ脇の側板も、客室窓を挟んで縦に裂断していました。

 

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客扉付近でも、縦方向に2箇所で稲妻状に破断していました。何れも雨樋も欠損しています。(不足の破片は行方不明)
 
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因みに、この車体は内部の隅々までウグイス色です。ウグイス色のモールド材料を使用しているようです。



2.実は、別の車両でなのですが、別の原因で車体の裂断事故を起こしています。
同じく一般形のオレンジ色モハ103をウグイス色に塗装変更しようとして、車体のみをプラカラー用のシンナープールにドボンと漬けていました。数日後に塗膜を落すためにモハ103を取り上げようとしたところ、車体が2箇所で破断(破壊)してしまいました。

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客扉部を縦に裂断しています。貴重な1両でしたので、裂断箇所を接着して復元し、GMスプレーでウグイス色に厚化粧して、ヒビ入りのままで今も現役で酷使に堪えています。(酷電?)

 

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隣の客扉部も同じように裂断復旧です。
 
モハ103には、GM製のクーラーAU75を貼り付けて冷房化改造しています。車両番号は手持ちインレタで適当に貼ったので、常磐線に新製配備された車両番号だったようです。従って、この塗色であった時期があるかは不明です。クリアー塗装もしてないので車番が剥げしまい、近日中に修繕入場の予定です。


他社製品の塗装剥離に同じシンナーに漬けても大丈夫だったので、何の躊躇もなく投入したのですが・・・。この当時は、インターネットもまだ普及しておらず、KATO製品でこの種の材質(ABSだったか?)は、シンナーは不可という情報を知りませんでした。当然、IPA(イソプロピルアルコール)の存在も知りませんでした。

 

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