【夢がなかった子供時代】
最古の記録は
母方の祖父母の家
日当たりのいい部屋で
絵本を読んでいる。
風呂上がり
祖父母が大喧嘩していて
大泣きした。
朝起きた時
TVのニュースで聞いた「おしょくじけん」
喧嘩と言っても
祖父が祖母を大声で罵倒していたような
本を読むのが好きで
小学生の頃は
学校の図書室か公民館の図書館に通うのが日課。
暗くなるまで本を読み
借りてきた本を食事中も寝る時も読んでいた。
本は、誰かのお勧めとか人気とかでなく
タイトルや背表紙、表紙やパラパラめくった感じで手当たり次第に読んでいた。
本を片時も離さない。
漫画も雑誌も好きで
とにかくずっと「読む」
学校でも学級文庫の本か家から持ってきた本を休み時間も給食の時間も読んでいた。
友達と遊ぶよりも本を読むのが好きだった。
本を読んで、想像や感覚の世界に浸るのが好きだった。
イメージを絵にかいたり、言葉にしたり。
家にピアノがあるのに
タンスの引き出しを鍵盤にして弾いていたり。
実際に弾くと思った通りできないから。
空想の中ではすごく上手く演奏できたから。
中学生になると、ティーンズノベルや探偵もの推理小説などに夢中になった。アガサ・クリスティのポアロシリーズが好きで全部集めて何度も読んだ。友達は「シャーロックホームズよりルパンの方が面白い」と言うのでどちらも読んでみたが、やっぱりポアロが一番好きだった。何が好きだったのか?キャラクターだろうか。TVでドラマ化されたものも観た。
ルパンを勧めてきた友達に薦められた「大地の子エイラ」も面白かったけど、長くて途中までしか読めなかった。
学校の図書室で借りた。分厚い本だった。
高校生の頃は、パチパチやロッキンオン、GBなどの音楽雑誌、ジッパーやキューティー、装苑などのファッション誌も読むようになった。
奥田民生、CHARA、YUKIが特に好きで、出ているものは全部チェックしていた。
その中で、ライターの宇都宮美穂さんの記事が好きで
19(ナインティーン)という色んなアーティストの19歳の頃の話を集めた本が好きで、何度も読んだ。
中でも「大きく決心しなければ何も変わらない」というあるアーティストの言葉が強く印象に残っている。
図書館で借りた「6×9(ロック)の扉」
でジミヘンやクイーン、ジャニスなどを知り
中古CDやレンタルで聴いた。
音楽とファッションに夢中だった高校時代。
小6の頃
「将来何になりたいか」
学校で書かされ
何もなさ過ぎて苦し紛れに書いたのが
「音楽関係か物書き」
音楽は聴くのも演奏するのも好きだし、本を読んだり書いたりも好きだったから。
でも、本気でそれをやりたかったか?
ちょっと好きくらいじゃなれない。
一方で、それほど好きじゃなくても、才能やセンスに恵まれ
ひとに見いだされて活動を始める人もいる。
自分で曲を書いたり歌詞を書いたり文章を書いたりデザインしたり。
でも、どれもこれも結局どこかで見聞きしたものの真似事の領域を出ることはなかった。
「完全なオリジナル」を目指したけれどできなかった。
自分が思いつく程度のものは、たいてい既出なのだ。
非凡になりたかった凡人はここで苦悩する。