ネーデルラント絵画の黄金時代の興奮をご一緒に、存分に堪能しましょう! | 本音で生きる人生の愉しみ方~ライフナビゲーション

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ナビゲートをして下さる 土岐 綾子 (Ayako Toki)さんより
「バベルの塔」展のみどころを書いていただきました!

 

 



「バベルの塔」展のみどころ

 


それはもちろん、展覧会のタイトルでもある「バベルの塔」

 

16世紀のネーデルラント(今のオランダ)を代表する、
ピーテル・ブリューゲル1世の傑作です。

 

 

地平線まで見える壮大な風景をバックに
画面いっぱいに描かれた巨大な塔。

 

 

聖書には、力(技術)を手に入れた人間が、神に近づこうとして建て、
その傲慢さによって神の怒りを買い
それまで皆同じ言葉だったのがバラバラの言語にされ、
地上に混乱が生まれた原因になった塔と書かれています。

 

 

初めて聖書のこの記述を読んだとき、
この事件さえなければ、外国語の勉強をしなくてよかったのに
昔の人はなんてことをしてくれたんだ!と思ったものでした。

 

 

それまでも、多くの画家が描いたこのテーマ、
ブリューゲルが、「バベルの塔」で描いたのは、
神の怒りよりも人が壮大な建造物を造る、という部分でした。

 

 

この絵、実際のサイズは59.9×74.6cnと、
それほど大きなものではないのですが
大画面に拡大しても全くぼやけない、驚くべき緻密さです。

 

 

精密な描写はネーデルラント絵画の特徴の一つですが、
それにしても1400人もの人が描かれていたり、
(誰が数えたんでしょうね?)
建設現場のリアルな様子は、これが想像上の建物ではなく
実際の建設現場を見て描いたのだろうか?と思うほど。

 

 

そしてどんな作品もそうですが
実物と写真は似て非なるもの。

 

 

数百年の時を超えて、大切に受け継がれた作品は、
それが描かれた時代の息吹を、確実にそこにとどめ、
私たちに伝えてくれる力を持っています。

 

 

実際に対面するとき
この作品がどんな発見をもたらしてくれるのか
楽しみでたまりません!

 

 

今回の展覧会、この「バベルの塔」だけでもすごいのですが
更に注目なのが
ヒエロニムス・ボスの作品が2点やってくること。

 

 

ボスの現存する作品はわずかに25点といわれ、
すべて欧米の主要美術館の至宝です。

 

 

日本にいながらにして、その作品を見られるチャンス!

 


逃さないでくださいね!

 

 

ボスの絵は、見ればみるほど不思議な世界が広がり、
その中に取り込まれてしまう引力があふれています。

 

 

500年も前に描かれているのに古さを感じない、ちょっとダークな空想世界は
私たちの心をツンツン刺激して、凝り固まった思考に風穴を開けてくれます。

 

 

そして、ボスの影響のもと
沢山の画家がボスの模倣作を描き、
今は失われてしまった彼のモンスターを残してくれました。

 


それらも併せて来日し、奇怪な、でも目を離せないボスの世界を伝えてくれるでしょう。

 

 

その他の作品も、ブリューゲル、ボスと同時代のものが選ばれています。

 


ヨーロッパ美術史に燦然と輝くネーデルラント絵画の黄金時代

その時代の興奮をご一緒に、存分に堪能しましょう!

 

詳細はこちら【5/3~ブリューゲル展アートナビゲートツアー募集】記事からどうぞ