3連休の中日に開催した
【これぞ！暁斎展～アートギャザリング】
初参加やリピーターの方々総勢７名がご参加くださり
イスラエル・ゴールドマン氏のコレクションによる
河鍋暁斎の作品
渋谷の東急Bunkamuraザ・ミュージアムにて堪能してきました！
7歳で浮世絵師”歌川国芳”に弟子入りし
その後狩野派に学んだ暁斎は
それだけにとどまらず
土佐派や四条円山派などの伝統的なものから、浮世絵や西洋画に至るまで
あらゆる画法を研究し、
仏画や山水画といった伝統的な画題から、
江戸から明治にかけての大転換期となった時代を風刺した風刺画や
動物の擬人画まで
様々な主題に精通し、書き続けた
まさに『画鬼』の画家でもありました。
今回、180点あまりに及ぶコレクションの中で
絵もさることながら、興味深かったのは彼の『印章』です。
暁斎は120種類以上の『印章』を使い分けていたそうですが
彼の代表的なテーマとなった”鴉”や文字をデザイン化したもの
春画の印章はよく見ると赤面するようなものだったり(笑)
中々ユニークなものが多く
ついついかぶりつきのようにして見てみたほど！
朝10時に開場と共に
館内はかなり多くの人が入りましたが
それでも２巡して
じっくり気にいった作品を眺めることができました。
コレクション展は
序章を含めて全部で７つの章立てに分かれており
序章の『出会い』では
ゴールドマン氏が、暁斎の作品をコレクションするきっかけとなった
「象とたぬき」の可愛らしい作品からスタートします。
第１章『万国飛～世界を飛び回った鴉たち』
では、彼の名前を世に知らしめることになった
「枯木に鴉」を含む鴉や鷺の作品を
第２章『躍動するいのち～動物たちの世界』
では、虎や象といった、その時代に暁斎が実際に見た動物絵の他に
「蛙の放下師」や「狐の宮参り」などユニークな擬人画を
第３章『幕末明治～転換期のざわめきとにぎわい』
では、大きく移り替わる時代の波の中で
変わらぬ人々の暮らしと共に、押し寄せる西洋の兆しなどを
第４章『戯れる～福と笑いをもたら守り神』
では、鍾馗さまと鬼をテーマにした様々な”笑い絵”や春画などを
第５章『百鬼繚乱～異界への誘い』
では、亡き妻の遺体を模写して描いた「幽霊図」や
地獄図、百鬼夜行の屏風図などを
第６章『祈る～仏と神仙、先人への尊崇』
では、達磨や十六羅漢、龍頭観音といったものから
やはりここでも鴉を描いた「祈る女と鴉」などを
一人の画家の類まれなる努力と才能を堪能できます。
今回、私はお土産に、明治１４年に榮太郎本舗が買い上げたという
「枯木寒鴉図」の絵を写した缶に入った飴を買い求めました。
これは、その当時
教員の初任給が”５円”という時代に
”１００円”という破格の値段で買い上げられたものだそうです！
世間では非難の声もあがったそうですが
暁斎はそれに対して
「これは鴉の値ではない、これまで数十年絵のために苦労して学んできたその値だ」
と語っていたそうです。
努力を怠らず描き続けてきた
彼だからこそ！のエピソードですね。
この展覧会は４月１６日まで
渋谷のBunakamuraザ・ミュージアムで開催中です。
みなさまも是非！足をお運びください。
ナビゲートをしてくださった、アートナビゲーターの土岐 綾子さん
ご参加くださった皆様
アモーレなマダム・きい かずえさん
日本の文化や妖怪について発信しているマヤさん
土岐 安規子 さん
穂坂良子さん
曼荼羅アートを描くクリエーター・森 聖子 さん
その他のみなさま
ありがとうございました！
次回４月の【大人のギャザリング】アート企画は
０９日【茨城県笠間・日動美術館と春風萬里荘】への
桜の花見を兼ねてのアート遠足
１６日【ミュシャ展～アートギャザリング】
２３日【鎌倉・建長寺の牡丹と吉兆庵美術館・鏑木清方美術館】へのアート遠足
を予定しております！
告知は近々にアップしますので、どうぞお楽しみに！
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