先週からセミが鳴き始め、晴れ間に入道雲を見るようになりました。
梅雨明けも間近ですね
さて、4月に書いたブログでRSウイルスの流行について書きましたが、相変わらず流行が続いています。
流行の始まりが非常に早く患者数も多いのが上のグラフからわかります。
今年の特徴としては、通常は普通の風邪で終わるはずの4歳くらいの年齢の高い子どもが、喘鳴を伴い高熱が持続することがあり比較的症状が強いです。
以前から、
『鼻水がひどい風邪のウイルスの一つです。2歳までにほぼ全員が感染するありふれた風邪の原因ウイルスです。
ただし、特に1歳未満の乳幼児や、基礎疾患(早産・ダウン症・先天性心疾患)のある乳幼児は悪化することがあり注意が必要です。』
とブログには書いていました。
推測ですが、昨年のRSウイルスの流行がほぼ皆無であった事や他の感染症の流行もほぼ皆無であったため、子ども達の免疫力がかなり落ちているのではないかと推測しています。外で遊ぶ機会が減ったのも免疫力が落ちた原因かもしれません。
子どもは風の子
子どもは風邪の子
あまりにも守られすぎるとダメなんですね。
さて、ニュースを見ていて気になる話題がありました。
MacやiPhoneで有名なAppleのティム・クックCEOがオンラインでの仕事について是正する方針を打ち出したそうです。
働き方としてオンラインの最先端にありそうな会社のCEOがです
「我々が離れ離れになりながらも達成してきたことはあるが、
また、クックCEOは「とにかく、
このニュースを見て「だよね〜」と思わず膝を打ちました。
オンラインっていい面もありますが、なんだか味気ないですよね。
オンライン会議でも味気なく粛々と進むので、早く終わることが多いです。
その代わりに白熱した議論になることも少ないような気がします。
人って目に見えない空気感やエネルギーなんかがあると思います。
医療においてもそうです。
特に小児科医は症状を正確に訴えられない子どもを相手にするので、診察に入って来る際の表情・歩き方・機嫌・目力などの第一印象が非常に重要です。
病気のことだけでなく、少し会わないだけで「身長伸びたね〜」「お兄ちゃんの顔になってきたね〜」とか、お母さんのお腹(妊娠)を見て「お姉ちゃんになるの?」とか、そんな子どもの成長を感じることが小児科医の楽しみでもあり、お父さんお母さんとの些細な会話が育児の不安ストレス解消になっていると思っています。
オンライン診療の推進がされていますが、感染症など診察や検査をしないと診断できない病気が大部分の小児科ではそもそも無理です。
いずれ技術が進んだとしても空気感・エネルギーなんかを感じることはできません。
診療も非常に無機質な感じになりそうです。
そんな時代が来るのでしょうか。
AI×ロボットになったりして
やだな〜。
古いのかな〜