品格と人格 | 1級フードアナリスト ユピロ菌の迷える子羊達へ

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悩んでいたときに救ってくれた言葉や料理をおすそ分け。仏教に自分で掛けた首輪は自分でしか外せないという言葉がある。悩みを解決してくれるのは宗教でも他人でもない。自分自身でしか解決できない。


もし人間も、所詮は、ただの動物に過ぎない・・・

もしそうであればSEXに明け暮れればいい。

でも人間が、ただの動物ではなく、

人間として存在する意義は

理性というもの、そして品格が備わっていて

初めて意味があるものではないか


 


僕はかつて、このBlogで

お金で買えないものという記事を書いた。

http://ameblo.jp/yupirokin/entry-10243791344.html

人に平等に与えられ、お金で買えないもの、

一つは「命」、もう一つは「時間」。

残る一つは「本当の愛」と「品格」だと・・・。

そもそも、3つと言うのがおかしいので

ただ「お金で買えないもの」とだけ言った方が

素直なのかもしれない。


 


今日は、その中で品格、品性について

考えてみた。

本来、品性、品格というのは

育った環境、生い立ちが大きく影響するが

一番大切な事は、高い志、そして

人を思いやる心があるかどうかである。

その心の美しさがあって、初めて

品格、品性が備わっていると言える。

例えば、このBlogで何度も書いている

心の美しさが顔に表れる。

それこそが品格、品性に他ならない。

http://ameblo.jp/yupirokin/entry-11700156465.html


 



でも、人の世界は面白いもので

自分にないものに惹かれるという事も多い

非常に大切に育てられた家柄の良いお嬢様が

不良少年に憧れたりする場合が典型的な例かもしれない。

でも憧れて好きになっても、残念ながらお付き合いが

始まって、恋人同士になってみると

それがお互いに違和感を招くことが多い。

すべてがすべてではないだろうが、

往々にして上手くいかない。

ましてや、どちらかに、もしくはお互いに

負い目というものがあれば、なおさら

上手くいかないものだ。

これはお金ではけして買うことができない

人として研鑽されてきた品格とうものが

違うことに、本能的に気付くからに他ならない。


 


「奇抜な結婚は、奇抜な不幸に終わることが多い」

これは今東光が言っていた事。

さらに「普通が一番」と。

結婚して一番幸せになるには

自分の育ってきた生活環境レベルがあった

相手を見つけることだ。

つまり品格が同じレベルの人と結婚することが

苦労をしない結婚につながることが多いということだ。



 


シスター渡辺和子著 PHP文庫

「愛することは許されること」

この本の中に、こんな章があります。

今日は、その章を紹介します。

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「人格」

「友は友、我は我なり、されど仲良き」。

私にはこの言葉が、「人格」としての人間の

あり方を表しているように思えます。

どれほど仲が良くても、私は私、友人は友人、

夫は夫、妻は妻として別人格であることを

認識しあっているところにのみ、

永続する愛が育ち、信頼に裏付けられた

人間関係が生まれ、育つのだと思うのです。


 


ガブリエル・マルセルによれば、

人格とは「自ら判断し、判断に基づいて選択し、

その結果について責任をとる主体」なのであって、

自分の意見も意思も持つことなく、

周囲に付和雷同するようでは、

「人間であっても、一人格とは言いがたい」のです。

私たちは皆、人間を親として人間に生まれたのですが、

育ってゆく過程において、持って生まれた理性と

自由意思を働かせて、その人なりの判断と選択を

下してゆきます。その結果が、今日の自分という、

ユニークでかけがえのない一人格となっているのです。


 


愛するということを、ただ相手と一体化すること、

相手を所有し、相手に吸収されてしまうことで

あるかのように考える向きがあります。

しかしそれは、人とモノの関係ではあっても、

人格同士のあり方ではありません。

エーリッヒ・フロムが言っています。

「一人でいられるということは、

愛する能力をもつことへの条件である」と、

人格ととしての生き方は、かくて淋しさを伴います。

相手を愛していればいるほど、その淋しさは

辛いものであるかもしれません。

しかしながら、その淋しさに耐えて生きてゆくことが、

実は、人格であることの必須条件でもあるのです。

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僕は貴方が淋しい時に、黙って

貴方は必要とされている人間なんだよ

僕が君の後ろ盾になてやる、

僕が君を守ってやる、

君が苦しくて寂しくて辛い時に

いつでも飛んで行ってやる

そう言える人間になりたいものです。

僕の品格は、そうなれる人間になった時に

初めて形成されるものだと思っているから。


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