こんな経験がある。
スーパーの駐車場に入ろうとしたら、
入り口専用の場所から、若い兄ちゃんが車を出してきた。「なんだよこいつ、邪魔くさいな」と車内で一人で呟いたら、口の動きで伝わってしまったらしく、兄ちゃんが降りて来て因縁を着けてきた。悪いのは相手だし、虫の居所も悪かったので言い返して、喧嘩になってしまった。
今おもうと私も悪い、「なんだこいつ、邪魔くさいな」なんて、面と向かっては絶対に言わない。言うならもっとトゲのない言い方をする。
「聞こえていない」ということが前提だから言ったのだが、結果的に伝わってしまったのだから、面と向かって言ったのと同じ事。自分が正しかろうが相手が間違っていようが、相手に対する敬意は絶対になくしてはいけない。
今朝８時前後に情報番組で、ネット炎上に関しての特集をしていた。運転中で音だけ聞いていたのでどの番組かはわからないが、
ある施工管理者が、ダムカレーを「ダムを破壊するみたいで不愉快だ」とブログに書き込み、それに対して「お前はカレーを食うな」というコメントが溢れたそうだ。その番組は、特にどちらかを擁護、非難しているわけではない。ただ、ネット炎上というのは、自分の正義感を過信することが原因だと論じていた。しかも匿名だから普通は言わないことも言ってしまう。
何か事件が起きる度に、ネットには犯人を非難する勧善懲悪の言葉が溢れる。
会ったこともない相手を、正義感から徹底的に叩き潰している。
事件の真相は知らないのに。
仮に冤罪だったとして、ショックで自殺しても、書き込んだ人は誰一人責任はとらないだろう。
行きすぎた正義は昔から狂暴だった。しかし、「匿名」という要素が加わると、正義は狂暴さを増すようだ。