サザエさんとエプロンおばさん | 映画プログレ桜田淳子

映画プログレ桜田淳子

タイトルのテーマを中心に、好きなものを書き綴ります

シリーズ9作目。今回はエプロンおばさんとの共演編。藤子不二雄でいうなら、ドラえもんとパーマンが実写で共演しているようなもの。大阪に出張に行ったきり帰って来ないマスオさんに会いに行ったサザエさんは、会社の京都支店建設用地の買収を拒む「エプロンおばさん」に手を焼く夫のために一肌脱ぐことに⋯。

 

 

ここまでシリーズを見続けるともはや愛着しか無い。互いの喋るスピードが違いすぎるため微妙にテンポの悪い会話を繰り広げる花菱アチャコと浪花千栄子の夫婦漫才も、初登場回以降はワンシーンしか登場してくれない白川由美のつれなさも、襖の向こうで「楽しみにとっておいた栗饅頭どうしちゃったの!」とサザエさんが怒っているもんだからお茶菓子に出されても食べるに食べられない訪問客という毎度ワンパターンのギャグも、何もかもが愛おしい。

 

新幹線開業前の特急こだまや、56年前の京都古門前通や、無名時代の藤田まことなど、高度経済成長期ではあるけれど今に比べると格段にのんびりしている(ように見える)世界の中で、笑いを振りまくサザエさん一家。家族っていいな。