東京ウィンドオーケストラ | 映画プログレ桜田淳子

映画プログレ桜田淳子

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試写会にて鑑賞。松竹ブロードキャスティング第3弾。主演:中西美帆。有名オーケストラと間違えて、カルチャースクールで演奏するアマチュア楽団を屋久島に呼んでしまった役場の女性職員・樋口さん(中西美帆)。彼女が下した決断は⋯「このまま、本物ってことで。」

 

 

佐渡島でお世話になった小市慢太郎さんと中西美帆さんが、屋久島で共演した作品。

 

「今日も1日データ入力。明日も1日データ入力。このままでは屋久杉になってしまうわ」とヤル気の無い女性職員が、楽団を間違えて招いてしまったことから持ち上がる騒動と顛末を描いたコメディー。超トリッキーな離れ業とか超絶どんでん返しとか超人的能力開花とか超自然的人格変化を使わずに、リアリティーを保ったままオチまで持ってゆくあるある感が、共感を深めてくれる。特に、ヤル気なさげだが仕事はそれなりにこなし、そこそこ嘘つきだがそこそこ正直でもあり、基本ドライだが時に熱くもなるという女性職員の絶妙さ加減が良い。かつて東京で鑑賞した演奏会が忘れられず、企画を立て、遂に島に楽団を招き、大喜びするものの⋯という人の良い男性職(小市慢太郎)が良い。間違えられて島に来てしまった楽団員達も実に良い味を出している。たいへん面白い。

 

因みに試写会場では、主演女優ご本人が登壇。予期せぬ再会に帰りがけに立ち話。