アメリカが権威主義国家になった日 | ラスベガス的リタイアの法則

ラスベガス的リタイアの法則

在米30年をハワイと南カリフォルニアで過ごしたのちに、ラスベガスで始めた引退生活。ところが主人が悪性脳腫瘍に。ラスベガス大好き♡なヨメが、愛する主人のために古巣カマリオへ。
主人が天国に行き、ラスベガスに戻って来ました。時に泣きながら、一生懸命生きてます。

【転載、複製、自主発言を禁止します】

Hi everyone!

お元気ですか?

独立記念日を目前にして、アメリカは今日から権威主義国家になった。

連邦最高裁が、大統領はほぼ100%の免責権を有すると


朝、速報で「6対3で」と聞いた瞬間に「やっぱり」と思ったけど、内容を詳しく知るにつけて空恐ろしくなった。


「言い換えたら、アメリカは現在、独裁国家ということやな」

「2024年7月1日。記録しときや」


連邦最高裁によると、就任中に公職者と交わした会話も命令も、その動機に関わらずすべて免責らしい。



「司法省を武器として違法に使うように、との大統領命令を拒否した役員を解雇すると脅すのも、公務だから免責」


「偽造の検察調査を命令しても免責。どんどんひどくなる一方」


「政敵の暗殺も、検察が疑いの余地なく公職ではないと証明できる時以外は免責」

「判事のみが、大統領免責に当たらないと決めれるけれど、大統領は判事を解任できる。これで先週まであった僕らの知る国家はなくなった。なんて言うたらエエのかどうしたらエエのかわかれへん」


「トランプが群衆に議事堂を攻撃するよう扇動したのも『大統領の国民との対話は、十分に大統領職の責任の一部にはまる』。裁判は終わった。完敗や」


そもそも、憲法に大統領の免責権は記載されてない。議員に対する演説や討論上の発言に対する免責権はあるけれど、憲法を定めた大陸大会でも、大統領にそんな権力を与えるべきかどうかは議論の争点になった。

建国の父は、大統領がキングになることを恐れていたから。


ということは、ですよ。


前任者の就任中に論争されたあの件。

大統領は自分で自分に恩赦を出せるのか。


これも今日の判決で、答えは「YES」に決まったことに。


要するに。

連邦最高裁は今日、「大統領はキング」と宣言したのも同じ。


ソニア・ソトマイヨールの反論文。

「何らかの形で大統領としての権力を行使しているなら犯罪には問われない、という過半数の意見だと、ネイビーシール6に政敵を暗殺するよう命令しても免責。権力にしがみつくために、軍事クーデターを組織しても免責。賄賂をもらって恩赦を出すのも免責…」


ニクソンは墓場で地団駄踏んでるで。


「なんでウォーターゲートの時に、この連邦最高裁がおれへんかってん」


爆笑爆笑爆笑爆笑爆笑


「ということは、バイデンはあと4人連邦最高裁判事を任命して、中絶を全米で合法化して、学生ローンをすべてチャラにしても、公職としてやったらできるわけや」

「ジョー・バイデン、聞いてるか。おめでとう!キングになれるで」


一方、現職大統領バイデンは、そんな権力を大統領に与えるべきではないと。


「この国は、アメリカにはキングは存在しない、という主義の下に建国された。…誰も法を上回る人間はいない。大統領であっても。…今日の判決は、実際的に大統領のすることはほぼノーリミットにした」


だって言い換えたら、この選挙でバイデンは「国家のために」と選挙結果をひっくり返すこともできるわけやん?


でもバイデンはそんなことせえへんと踏まえた上での判決。


薬物使用に関する質問にNOと記して銃購入した件で、息子ハンターは有罪判決を受けた。

バイデンはそれさえ恩赦はせえへんと公言した。


プロジェクト2025というのがある。

超保守派が作った前任者が再選された暁の政策方針。



大統領に圧倒的な権力を与える。公職は、能力による職員じゃなくてすべて指名によるなど、アメリカを19世紀に逆戻りさせるオドロキの内容。


その昔、アメリカの連邦職はすべて大統領による指名だった。

リンカーンもグラントも、職を求めてホワイトハウスに詰めかける人々に食傷していた。


そのため賄賂が横行していたので、能力性を訴えた第20代大統領ジェイムズ・ガーフィールドは、それが原因で暗殺された。


「連邦最高裁:ホームレスは外で寝たらアカン。

連邦最高裁:大統領が学生ローンをキャンセルでけへん。

連邦最高裁:女性は自分の身体に対する権利を持たない。

連邦最高裁:観光保護庁は水道水を規制できない。

連邦最高裁:大統領は政敵を暗殺できる」


ホンマにエゲツないこの連邦最高裁。


リンカーンは、悪名高い奴隷裁判のドレッド・スコット判決に憤慨して、連邦最高裁判事を1人増やした。爆笑


世界の皆さん。

民主主義のテストケースやったアメリカは、今日をもって独裁国家になり得る国になりました。


民主主義は250年も保たへんかった。


民主主義を保持する道はただひとつ。


選挙で国民が声を上げるしかない。

バイデンの歳がどうのと言うてる場合とちゃう。


次男がひと言。


「トランプが勝ったら内戦になるな」


勝っても負けても不穏な予感。


民主主義ってなんてはかない。


#InThisTogether

#AloneTogether

#DemocracyInDanger


ひとりでもひとりぼっちじゃないから。

皆んなでお互いを思いやり、助け合い、励まし合ったら乗り切れるから。


今日も無事に過ごせたことに感謝して、明日も一緒に頑張りましょうね。


食いしん坊親子の旅NYCスイーツ編

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では、お元気で。

Have a nice day!

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