中村メイコさん、亡くなられたんですね…。
ちょっと調べたら享年89歳。
母も8月で89歳。
しかもメイコさんは12月25日まで番組収録されてらして、年末には亡くなられたとか。
こういう記事を読むと、他人事とは思えない。
その呆気なさが怖いです。
NYのYouTubeを観ていただいたそうでありがとうございます。
実はもう1回分あるんだけど、あれ以来編集する体力と気力がなくて…。
あと行きたいところは…。
いっぱいありますが、国内だと歴史好きなのでワシントンD.C.とフィラデルフィア。食いしん坊なのでニューオーリンズも。
昨夜、映画「リンカーン」をちょっとだけ観て、ふと気がついた。
映画は、リンカーンが奴隷制を違憲にする憲法修正条項第13条を成立させる過程を描いたものですが…。
考えたら、あの時の議会って、南部州選出議員はいなかったんですよね。だって南部州はユニオンから脱退してConfederacyを築いてたでしょ。
だから各州2人選出の上院では、1864年にさっさと通過していたのだけど、下院で頭打ちになってた。
そらそーや。上院には南部州議員がおれへんかってんから。
そやのに、なんで下院でそんなに手こずったのか、というのが不思議で、ちょっと調べてみた。
1864年の選挙では、南部州はほとんど参加せえへんかった。
茶色州が参加せえへんかった州。
ルイジアナ州が中でポツンと参加したのが不思議。
ほんで下が下院議員の選挙結果。
ちょっとわかりずらいですが、南部はテネシーで切れてる。
ほんでテネシー、ケンタッキー、ミズーリ辺りは、南部の民主党議員が選出されていて…。
興味深いのが、メリーランドはわかるにしても、ペンシルベニアでなんで民主党議員が多いのか。
ペンシルベニア州は、ベンジャミン•フランクリンが反奴隷制を謳って、1860年の時点では、すでに奴隷数ゼロやったのに。
そんな状態でも、1864年の段階では、下院議会を通過せえへんかった。
映画の冒頭で「20票足らない」というシーンがあるのだけど、1864年では16票足りなかった。
憲法修正条項を通過するには、議会の2/3の賛成票がいるにしても…。
南部州なしでそこまで難航していたことに驚いた。
ほんでどうやって通過させたかというと…。
リンカーンから「何があっても今月末までに票を確保しろ」と命を受けたスーワード国務長官などが、ロビー活動に乗り出したのですが…。
当時は、選挙は今と同じ11月だけど、就任するのは3月やった。
で再選を果たしたリンカーンが、「何があっても今月末まで」と命じたのが1865年1月。
ちょうど就任式前のレイムダック期間やったわけです。
で。
1864年にに反対票を投じた議員の中には、落選して3月で議員職を失う人らがおった。
この人らは、もう地元有権者の顔色を見んでもエエ。それに彼らは、3月以降に収入源を失う人ら。
それで彼らを狙って、政府機関での職を提供するなどして、要するに賄賂で票を確保したんやと。
賛成票に乗り換えた民主党議員のほとんどが、落選したレイムダック議員やったらしい。
それでギリギリ可決されたという…。
ほんで。
そこで思い出したのが、USグラントの動き。
南北戦争が終結すると、奴隷禁止の憲法修正条項は通過する見込みがないと、リンカーンは読んでた。当然っちゃー当然。
すると「奴隷解放宣言」も撤回されると言う不安があった。アレはリンカーンが勝手に出した大統領命令やから、大統領が変われば撤回される可能性大。奴隷解放宣言を確固たるものにするのは、憲法修正条項で奴隷禁止するしか方法がなかった。
それで第13条を可決するまでは、戦争を終結せえへんつもりやった。
事実上の南軍敗戦を決定的にしたのが、ロバート•E•リーがグラント勢に対して無条件降伏したアポマトックスの戦いですが、これが1865年4月。
でもグラントは、1864年7月の時点でロバート•E•リー軍のサプライラインを封鎖するために、ピーターズバーグを占領してた。
グラントは、四面楚歌に陥ったリー軍が南部に逃げるためにピーターズバーグを渡るのを待ってた、というのが説ですが…。
第13条は議会を通過しても、憲法修正条項は2/3州で批准されなアカン。
2月末までに18州が批准。
当時は南部州も含めて27州での批准が必要やってんけど、南部州はまだ脱退した状態やったから、数に含まれるのかどうかが議論の焦点になった。
グラントの指揮下で、シェリダン将軍がサプライラインを完全に封鎖したファイブフォークスの戦いが4月1日。
グラントが9カ月も待機してたのは、もしかしたら第13条の成り行きを待つリンカーンに、待機するように指示されてたんとちゃうやろか。
ほんで18州批准したところで、残りの9州批准に向けて動いたんとちゃうか。
第13条の成立は、リンカーンとグラントのコラボやったんかも。
昨夜はそれに気づいて、1人で興奮してしもた。
歴史ってホンマに面白い。
今日の社員ランチ。
ご馳走様でした。
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