メドウズとハニティの共通点 | ラスベガス的リタイアの法則

ラスベガス的リタイアの法則

在米30年をハワイと南カリフォルニアで過ごしたのちに、ラスベガスで始めた引退生活。ところが主人が悪性脳腫瘍に。ラスベガス大好き♡なヨメが、愛する主人のために古巣カマリオへ。
主人が天国に行き、ラスベガスに戻って来ました。時に泣きながら、一生懸命生きてます。

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Hi everyone!

お元気ですか?

昨日の1/6委員会の公聴会初日のテレビ放映は、なんと!2000万人の人が観たらしい。びっくり


FOXニュースは最初から放送しないと言っていたのだけど、公聴会最初の1時間はタッカー・カールソンが、コマーシャルなしで放送したんだと。


よその局はどこも公聴会を生中継してたから、コマーシャルの時にチャンネル回されるのが嫌やんたんや。そこまでするか、と思っていたら、公聴会を観て膝ポンした。


というのも。

FOXニュースのショーン・ハニティと、当時のホワイトハウス主席報道官で現在FOXニュースに行ったケイリー・マケナニーが、議事堂襲撃事件の翌日に交わしたテキストの内容が明るみになった。


ハニティは、「選挙が盗まれたという話はもうオシマイ」「弾劾裁判と憲法修正条項第25条が真実味を帯びてきた。大勢の人が辞めるで」と危機感丸出し。


第25条は、現職大統領がなんらかの理由で執行不能になった時に、その権限を継承権第2位の副大統領に移行するもの。


看板キャスターのハニティがマケナニーとそんな話してたなんて、そらトランプファンがベースの局では放送でけへんわ。


私が興味深いと思ったのは2点。


まずトランプの周りの人は、多くが選挙不正はなかったとトランプに言っていたこと。


トランプ選挙運動の弁護士アレックス・キャノンの証言。

「選挙不正は見つからなかった」

 

 「メドウズ氏(トランプの大統領首席補佐官)との電話を覚えています。メドウズ氏が『何か見つかったか』と聞いたので『激戦州のどこにも結果を覆すような不正は見つからなかった』と答えました。確か11月中旬から下旬のことです。子供が生まれる前でしたから。メドウズ氏の返事は『ということは、何にもなかってんな』でした」


選挙のあったその月には、トランプ選挙運動の弁護士がすでに不正はなかったと報告しててん。


また当時の司法長官やったビル・バーは、


「それは大ウソや」

 

 「大統領と話をしたのは、確か3回だと記憶してます。11時23日と12月1日と12月14日。選挙結果を盗まれたという考えには賛成できないし、それを社会に広めるのは大ウソやと伝えました。それに関わりたくなかったのも、辞職した理由のひとつです。12月1日だったと思いますが、現職政権が、根拠のない『見解』を基に権力にしがみつく世界には生きていけません」


さらに。プリンセス・イバンカまで、バーの言う通り不正はなかったと思ってたと証言。


チェイニー「ホワイトハウススタッフの多くが、娘イバンカも含めて、証拠を見るとトランプの主張は通らないと思っていました。これは、バーが司法庁では結果を覆すような不正は見つからなかった、と言ったことに対するイバンカの証言です」

イバンカ「私の見解に影響しました。バー司法長官を尊敬していたので、彼の言うことを受け入れました」

イバンカは大統領の娘だったというだけでなく、大統領補佐官でもあった。
大統領補佐官という立場にいた彼女も、不正はなかった、選挙には負けた、と受け入れていたわけです。

良識のある弁護士は関わってくれへんかったから、道理でジュリアーニとかシドニー・パウエルとかが登場したわけや。
60件提訴して全敗したどころか、ジュリアーニもパウエルも、証拠もないのに無駄に提訴を続けたことで、今や弁護士免許停止やん?

第一、それでどんだけ税金を無駄に使われたことか。

あの人らは州を提訴したから、その度に州司法庁はその弁護をせなアカンかったわけで。
裁判は弁護する側もお金がかかるのはよう知ってる。爆笑

2点目は、議事堂襲撃の当日に、トランプはテレビで警官が攻撃され、議事堂の窓が壊されてめちゃくちゃにされるのを観ながら、一切どこにもバックアップの要請をしなかったこと。

「すべてペンスがやった」

 

 「トランプ大統領は群衆に帰れと言うのを拒否しただけでなく、政府のどの機関にも議事堂防衛の電話をかけなかった。1月6日、防衛長官にも電話しなかった。司法長官とも話さなかった。国土安全保障庁とも話さなかった。トランプ大統領は州兵の導入命令を出さなかった。司法庁と司法庁傘下の警察機関の投入の相談もまったく手掛けなかった。ペンス副大統領がそれらを全部やった。例えば、これがジェネラル・ミリーの証言です」


ミリー「ペンス副大統領からは2、3回電話があった。すごく興奮してた。直球の率直な命令。それは間違いない。どこかに記録が残ってると思うけど、ミラー長官にすぐに軍隊を出せ、州兵を出せ、鎮圧しろなど」


チェイニー「その一方で大統領首席補佐官マーク・メドウズとの会話に対しては…」


ミリー「メドウズは『副大統領がすべての決断をしたという筋書きを消さなアカン。大統領がまだ権限を持ってて、すべて順調だというような筋書きを構築せなアカン』というようなことを言うた。すぐに思ったのは、政治劇、世辞劇、政治劇。個人的には危険性を感じた。行動が伴ってないし。それが記憶に特に残った」


ミリー証言の中で「He was very animated」などなどの部分から、ペンスはF爆弾を落としまくっていたのがわかる。爆笑

でもって、メドウズとの会話。
「大統領がまだ権限を持っててすべては順調」の部分。

「President is still in charge and that things are still steady or stable or words to that effect」

これね。
上のハニティのテキストと重なる。

メドウズは議事堂が襲撃されているのにも関わらず、すべてペンスが命令を出しトランプは何もしなかったことが漏れるのを恐れた。

なぜかというと、メドウズはハニティと同様に、トランプは執行能力なしとして第25条を導入されるんじゃないか、と危惧したんとちゃうやろか。

「President is still in charge」は、「大統領はまだしっかりと執務している」という意味で、「Things are still steady or stable」も何が「Things」かというと、それは「大統領のする職務」はまだ安定している、という意味よね。

トランプにごく近い人たちはあの日、トランプが「憲法」を守ると宣誓した大統領としての職務をいかに放棄していたかを、ほかの誰よりもヒシヒシと感じたんだろうな。

トランプ派は早速、

「トランプは州兵を要請したのに、ペローシが拒否した」

とか言うてるけど…。

ワシントンD.C.に州兵を送る権限を持ってるのは大統領であって、下院議長とちゃうがな。

大統領が州兵を出したら、下院議長にはそれを拒否する権限はないねん。

1963年、白人とアフリカ系の人種分離を謳って当選したアラバマ州知事ジョージ・ワラスは、自らアラバマ大学の入口に立ちはだかってアフリカ系2人の入学を阻止した。

その時、堪忍袋の緒を切らせたケネディ大統領は、州兵を送った。

日本の人には州内での知事の権力の大きさがピンと来ないと思いますが、アメリカの州は日本の都道府県よりももっと自主性があるので、州知事の権力と県知事の権力には大きな差がある。

そのアラバマ知事でも、大統領によって派遣された州兵軍相手には勝てなくて、それで致し方なく引き下がった。

知事には、大統領が派遣した州兵を州内に入れない権限も拒否する権限もなかったから。

始まったばかりの公聴会。
昨日は裁判で言ったら冒頭陳述みたいなモンですが…。

「チェイニーが、1月6日事件の後でスコット・ペリー議員や他の議員が大統領恩赦を求めた証拠があるって」


ほんなら。

ブライアン・シャツ議員が早速、

「僕から始める。恩赦を頼んでないで」とツイート。爆笑


「コレ、下院では僕が続くわ。僕も頼んでない」


とゲリー・コノリー議員。

爆笑爆笑爆笑

FOXニュースでは、得意のガスライティングで「そやけどコレは?」「そういうけどアレは?」とやってるようですが…。

そもそもなんで、選挙結果をオフィシャルにする憲法に則った儀式の日に、トランプサポーターがワシントンD.C.に集結したかというと…。

トランプがツイートで集まれと呼びかけたからやん。

ほんで、我が娘でさえ「不正はなかった」「選挙に負けた」と納得してたのに、周りの多くの人がそう言うてたのに、トランプが「選挙を盗まれた」と公言して止まなかったのがすべての始まりやん。

トランプが潔く国民の意思を受け入れてたら、議事堂襲撃事件もなかったわけで。

それに同調して助長した議員の罪も重いよね。

FOXニュースなどはいうても民間企業やけど、議員というのは「憲法を守る」と宣誓してるねんから、罪の重さも違うと思う。

と言いつつ…。
いくら証拠や証言を並べても、信じへん人は信じへん。それがわかってるのが哀しい。

例えばウォーターゲート事件の時の、ホワイトハウスには会話を録音したテープがあることを暴露したジョン・ディーンのような人が出たとしても、今の世の中じゃ信じない人は信じないんじゃないかと思う。

これがウォーターゲート事件のように過去のことになる日が、私の生きている間に訪れるんだろうか、という気さえする。

まるで遺産問題のようです。爆笑

#InThisTogether
#AloneTogether
#January6thHearings

ひとりでもひとりぼっちじゃないから。
皆んなでお互いを思いやり、助け合い、励まし合ったら乗り切れるから。

今日も無事に過ごせたことに感謝して、明日も一緒に頑張りましょうね。

「Hanger Reflex Challenge:勝手に頭が回る?ハンガーリフレックス」

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では、お元気で。

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