湯もちのキモチ -109ページ目

ほたるの里

今頃の時期から、箱根湯本を流れる早川で

ほたる舞う幻想的な風景を楽しむことができます。


箱根湯本駅を降りて、湯本富士屋ホテル方面に向かいまして

人力車・海風屋さんの「あじさい橋」を渡った対岸に、ほたるの里があります。


20時~21時くらいが見ごろの時間帯でしょうか。

高く舞い上がるほたるもいて、淡くあたたかな光を放つ姿には

どこか心豊かになるキモチです。


ほんの手の届くところにある自然。

箱根の魅力はつきません。

野田とし子さん


湯もちのキモチ


漆(うるし)をなりわいとされている、野田とし子さん。

思いがけない出会いから、もう20年のお付き合いになります。


お店のディスプレイにある、御菓子をのせている菓子皿は

すべて野田とし子さんの作品です。


私は漆に関してはまったくの無知なのですが、色合い、肌に触れる感じ、艶といった風合いが

ちもとの御菓子と本当に相性が良くて、素敵な出会いに感謝をしています。


お歳はヒミツと致しましても、いつも活発で、好奇心旺盛なお姿。

写真にあります古民家を思わせる作業場兼ご自宅で

まるで自然と一体になっているかのように、生活をされています。


あたたかな作風は、普段使いにも適していて

お椀や小鉢、お箸なども野田さんの作品を使わせて頂いています。

お店にある、大きな朱の火鉢も作品なんですよ!


菓子皿の衣替え(?)のイメージもわいてきまして

ひっそりとした空間のなかで、素敵なランチ&作品鑑賞となりました。

湯もち


湯もちのキモチ


ちもとの和菓子のご紹介も、少しずつしていきたいと思います。


まず「湯もち」です。


湯あがりのやわ肌のようなやわらかさ、というところから「湯もち」と名付けられました。

初めての方は、きっと誰もがあっと驚くやわらかさです。


まずベースの白玉粉は、国内の新潟・北関東産のもち米を

コシが強すぎず、また弱すぎずという具合にブレンドして精製します。


しっかりと強い温度を加えながら、十分にコシとひきがでるまで練り上げます。

練っている釜のなかの白玉粉は、輝くほどの光沢です。


アクセントとなる羊羹は、北海道産の小豆を使った餡から練り上げる

しっかりとした食べ口の、インパクトの強い味わいです。


ふわっとしたおもちのやわらかさと、本練羊羹のインパクト。


創業以来50年以上、本当にたくさんのお客様にご支持頂いている

「湯もち」の美味しさの魔法は、先代より受け継いだ技術にあります。


箱根といえば「湯もち」


お客様のご期待にいつまでもお応えできるよう

日々私たちは、御菓子づくりに取り組んで参ります。


御菓子づくりって、だから楽しくてやめられない!