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お菓子作りA to Z
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「D」 [●Crème d'amandes ]
クレーム・ダマンド その2
クレーム・ダマンドのダマンドとは、
アーモンドの粉のクリームで、
①→☆では
クレームと名の付く菓子名のグループ分けとして、
クレーム・ダマンドは
【含気するクリーム】である
というお話をしました。
そしてこちら→☆では
émulsionner(エミュルシオネ)
「乳化」についてお話をしてます。
そのうえで、
さらにクレームダマンドを考えてみましょう♪
クレーム・ダマンドの配合ですが、
私は下記のようにしております。
◎材料は基本の4つ
・・・・・・・・・・・・・
卵・バター・砂糖・粉
そしてこれはアーモンドのクリームなので
粉はアーモンドを粉末にした
アーモンドプードルです。
◎重量は比率
・・・・・・・・・・・・・
卵の重さを1とした時に
他の全ての材料は、
卵の1.25倍量にしてます。
こんな感じで比率で計量すると、
例えば卵がS玉でもMでもLでもLLでも
なんでも大丈夫です♪
でも、補足すると
卵はサイズが大きくなるにつれて
卵白量が増えていくので、
バランスの良いのがM玉になります。
M玉で平均50g(卵黄+卵白)程度なので、
これで計算すると
他の材料(バター、砂糖、粉)は63g程度になるので、
・・・・・・・・・・・・・・・
●配合●
卵(全卵) 50g
砂糖(粉糖) 63g
無塩バター 63g
アーモンドプードル 63g
(上記にプラスして
骨格をしっかりさせるため
薄力粉をアーモンドプードルの1/10量位、
風味付けのラム酒を小1程加えてます)
・・・・・・・・・・・・・・・・
◎作り方のポイント◎
クレーム・ダマンドは、
バターをクリーム状にして
卵と乳化させるために、
間に砂糖をすりまぜていきます。
クレーム・ダマンドを作る時、
一番気を付けたいポイントは、
最初に
バターをクリーム状にするところです。
このクリーム状というのが
実はとても曖昧な表現なのですが、
ポマード状とも言われ
硬くないけど溶けはしない・・
艶があってツノも立つ
その位の硬さです。
温度で見ると
23℃~26℃位の間で、
指で押してみると、
軽い抵抗感がありながらも
指の押した後が残る
程度なんですね。
はい・・・言葉だけでは分かりにくいですね。
でも、安心して下さい
動画にしましたよ♪
またリンクを貼りますので、
良かったら見て下さいませ。
で!
なぜこの状態が大切
なのかと言うと、
これがバターが安定しながら、
空気を抱き込める性質
クリーミング性を
最大限に発揮できる状態
だからなのです。
冷たくても空気は入りにくく、
かといって、
溶けてしまうと空気は抱き込めず
且つ冷やしたからといって
良い状態には戻れない。
ああ・・ジレンマ~・・なわけです。
なので、ここがポイントになるわけなんですね。
バランスが崩れたところには
他の材料が繋がらなくなって分離してしまいます。
そこで【含気系】でバターを扱う時には
心をイメージ♪
冷たくなっている心も、
優しく手当てしてあげると
かたくなさが少し緩んで柔らかになる
だけど過保護すぎると緩みきってしまう
・・・的な・・
あまた微妙か・・
あ~・・・なんとなくそうかもね~と
優しく思っていただけましたら、
是非ともイイネボタンを
宜しくお願いいたします。
ちなみに・・
クレーム・ダマンドの【含気】
それはそれでやりすぎもよくない・・
これはまたもう1つだけ続きのお話にて。
それでクレーム・ダマンドは完結です☆
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これまでの関連記事は↑に
分かりやすいように
[用語編]
[菓子名編]
[素材名編]に分けて
リンクを貼っておりますので
良かったらお立ち寄り下さいませ☆