減価償却の未実施は会計学的には粉飾 | 【ゆめたか大家】ゆめたか大家の本文ブログ

【ゆめたか大家】ゆめたか大家の本文ブログ

住宅ローンで10連敗した我が家ですが、融資を受けて築古木造物件買い進めて、10年で富裕層と呼ばれるまでになりました。私の「今までの道のり」と「10周年記念出版」は以下です。(訪問者プレゼントもあります)http://bit.ly/yumetaka-history

―――――――――――――――――――――――
■減価償却の未実施は会計学的には粉飾

☆2024年6月24日発行
―――――――――――――――――――――――

こんにちは!「ゆめたか大家」と申します。


家庭に必要なお金との兼ね合いで

考えに考えたあげく以下を作成したら

大きな反響をいただきました。


「法人を設立するタイミング」(Kindle本)

規模拡大ができるリタイヤの目安は?

https://scene-ex.jp/L2485/b0/2t7401

(Kindle Unlimited会員の方は

 0円でお読みいただけます。)

https://scene-ex.jp/L2485/b0/3t7401


ゆめたか大家のKindle作品一覧はこちらです。

https://scene-ex.jp/L2485/b0/4t7401


ゆめたか大家の今までの道のりはこちらです。

https://scene-ex.jp/L2485/b0/5t7401

―――――――――――――――――――――――
■本文
―――――――――――――――――――――――

私は先日

「中小企業の財務チャンネル」の

森尾勝俊さんの以下の動画を視聴しました。


「銀行員に怪しまれる勘定科目ベスト5」

https://scene-ex.jp/L2485/b0/6t7401


この動画の中で

以下の本が紹介されていましたので

読んでみました。


「ベテラン融資マンの知恵袋」

(アマゾン)
https://scene-ex.jp/L2485/b0/7t7401

(楽天)
https://scene-ex.jp/L2485/b0/8t7401


この本は

一般的な企業について

銀行員が何をどのように見て

融資の可否を判断するかについて

書かれているのですが

不動産に関係した部分もありましたので

それをピックアップして

ご紹介をさせていただきます。


【ピックアップ1】

昨今は不動産の評価は本部に集中しており

支店職員は

不動産の価値の判断ができない事が多い。


これはなるほどと思いました。


一般的に言って

・2000万円までの案件は支店審査

・それ以上の金額の案件は本店審査

のようになったりしていますが

不動産は金額が大きいので

システム的に本店審査になり

このため支店の職員は

不動産の判断ができない事が多いというのです。


こういった支店では

戸建てや小さなアパートで金額が小さい場合は

融資はNGになるでしょう。


でもこれは逆に言えば

一定以上の金額であればすべて本店審査になり

不動産に詳しい人が対応してくれますので

・少額の物件で融資NGになっても

・大型の物件では融資OKになる

というのは、考えられる事だと思いました。


【ピックアップ2】

減価償却の未実施は税務では認められているが

投資家に対して

会社の正しい情報開示を目的とする会計学的には

粉飾に当たる。


これもなるほどと思いました。


少し説明をしますと

不動産の場合は建物と設備を減価償却しますが

個人の場合は最初の年に

「1500万円を15年で減価償却する。」

と決めたら、毎年100万円を減価償却します。


しかし法人の場合は「任意償却」と言って

1年目は減価償却をしないけど

2年目は200万円を減価償却するような事が

税制的に認められているのです。

https://scene-ex.jp/L2485/b0/9t7401


しかし税制的に認められているとはいえ

会社の正しい情報開示を目的とする会計学的には

減価償却の未実施は粉飾に当たる。

というのは、なるほどと思ったのでした。


たとえば、あなたがある株主総会に出席して

会社側が「黒字です!」と発表しても

減価償却をしないために黒字になっていて

本当は赤字だったら

それは投資家に対して

会社の正しい情報開示をしていないという事であり

「減価償却しないで

 利益をわざと大きく見せている!

 これは粉飾だ!」

と憤慨するでしょう。


だからこれを「粉飾」と見なすのは

金融機関も同じなのだと思いました。


ところで税理士さんの中には

「物件を買うのは法人にして

 減価償却は任意償却にして

 税金をコントロールしましょう。」

のように唱えている人がいますが

これをやってしまうと

金融機関からの評価を落とすと思います。


不動産投資家は

税理士や税務署と仲良くして

物件を増やすのではなく

金融機関の担当者や支店長と仲良くして

物件を増やすのですから

今回の「視点」を大切にして

銀行の「支店」と仲良くした方が

不動産投資家としての成功に近づけると思って

今回の内容を書かせていただきました。


玉川陽介さんは

「不動産は

 ロケーション、ロケーション、ロケーション

 というけど

 本当のところは

 レンダー、レンダー、レンダーだと思います。」

https://scene-ex.jp/L2485/b0/10t7402

と書いておられるのですが

レンダー(お金を貸してくれる所。つまり金融機関)を

税務署よりも大切にするくらいでないと

不動産投資での成功は難しいと思います。


今回は

「減価償却の未実施は会計学的には粉飾」

と題して

以下の本をご紹介せていただきました。


「ベテラン融資マンの知恵袋」

(アマゾン)
https://scene-ex.jp/L2485/b0/11t7402

(楽天)
https://scene-ex.jp/L2485/b0/12t7402


なおこの本のP99からは

決算書を5年分並べて粉飾を見抜いているのですが

この目の付け所および解説は素晴らしいと思いました。


またP104からは

会社の本来の姿を反映した

修正決算書の作成もなされているのですが

これは天下一品だと思いました。


今回の内容が参考になりましたら

以下を応援いただければ幸いです。

https://scene-ex.jp/L2485/b0/13t7402