麻生大浦荘 紅葉特別公開 | 筑前由紀のプチトリップ

筑前由紀のプチトリップ

2024年現在、主に福岡県内をカメラ片手にうろうろ。
着物を着たり着なかったり
たまにバイクに乗ったり
季節の草花を見に行ったり
お寺や神社に行ったりしています。

 

麻生大浦荘

福岡県飯塚市立岩1060

 

 

年に2回、ひな祭りの時期と紅葉の時期に、1週間ずつだけ一般開放される麻生大浦荘。

 

 

コロナの時期はしばらくしまったままだったので、久しぶりに行ってきました♪

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
サザンカが綺麗だったので、サザンカと紅葉を一緒に撮るのを一番頑張った!
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『大浦荘』は麻生グルーブの創業者麻生太吉の長男太右衛門の住宅として建築されました。

柏の森の麻生本家を中心に、山内入口の 「中島邸」(麻生太吉の養子麻生五郎の住宅)、熊野神社下の「立岩邸」(麻生太七郎監査役の住宅)、柏の森広畑の「麻生屋」(麻生太三郎専務の住宅)などがあり、何れも和風入母屋書院造りの数奇を凝らした住宅です。

 

 

『大浦荘』もその一つですが、もともと個人住宅として建てられたもののため、社内にその建築に関する記録は一切残ってなく建築 年次も不明ですが、残された資料や建物に残された銘などから大正 13 (1924)年には完成したと思われます。

また、「大浦」は旧立岩村 の小字名です

 

 

建築材料には、桧・杉材が主として使用され、柱は「四方柾 (しほうまさ)」と称されるもので、四面に柾目があり、一本の原木か ら数本しか取れないため非常に高価なものであり、現在ではそのよ うな贅沢な製材はされないということです。

廊下に畳を敷きつめる 方式も大邸宅に見られる特徴であり、麻生本家もそのようになっているが大きな宴会場やホテルなどがなかった明治・大正時代、社員 を多く集めての新年宴会や園遊会等では廊下も会場の一部として使用されたものと思われます。

欄間にも高級材に精徴な細工がなさ れており贅を尽くしたものです

 

 

玄関前の車寄せにこんもりとした寄せ木があるものも麻生系住宅の特徴で、『大浦荘』のものは“山桃(ヤマモモ)”“金木犀(キンモクセイ)”“銀木犀(ギンモクセイ)”の木を寄せたものです。

また庭園の背景をなす森の 樹木は自然のものではなく、人の手によって植樹がなされたもので、 とくに麻生太吉翁がつつじを愛好したため、麻生本家もそうですが、 『大浦荘』にもつつじが多く見られます。

 

 

玄関を入ってすぐ右側に洋間がありますが、応接間として使用されたもので、このような書院造りを基調とした洋広間のあり方は明治期の大邸宅の代表的なスタイルとされています。

 

 

戦時中から戦後しばらくの間は麻生太賀吉前会長の弟、麻生典太専務の住宅でしたが昭和27~28年ごろ、典太氏の福岡市転出と 麻生本社前に在ったクラブ(二階建て和風建築)の取り壊しを受け て、会社のクラブとなり、来客の接待、社内各部各課の会合、新年の謡曲仕舞い大会や社内俳句会の会場などに使用されつつ今日に至っています。

 

 

 

なお、終戦直後4~5年は、遊休住宅に対する行政指導で社員寮として使用されおり、これは麻生本家も同様でした。

(元飯塚市歴史資料館館長 深町純亮) ※現地で配布されていた資料より

 

 

 

 

 

 

麻生大浦荘 紅葉特別公開のご案内
【期間】 2023年11月23日(木・祝)~11月30日(木)
【時間】 9:30~17:00(入場16:30まで)
【料金】 無料
【アクセス】
 西鉄バス「笠松陸橋」バス停より徒歩約3分
 JR福北ゆたか線「新飯塚駅」東口より徒歩約10分
【駐車場】 一般駐車場なし
      障がい者等用駐車場あり

 

私は自転車で行ったので、係の人にきいて建物のすぐ近くに停めさせて頂きました☆

 



ちなみにここ、藤井聡太と渡辺明の将棋対決が行われた場所でもある。