現代神楽「玉垂」 | 筑前由紀のプチトリップ

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2024年現在、主に福岡県内をカメラ片手にうろうろ。
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お寺や神社に行ったりしています。



11月に続き、アクロス福岡の円形ホールに行ってきましたよ。

「玉垂」をやるという話を先に聞いていて、同じ人が舞うって事でガムラン曼荼羅を見に行ったという順番。



って書きながら今更気付いたけど、そういやガムランの時は曼荼羅だから、どっちかというと仏教だったのね。

今回は神楽だから神道なんだろうけど、でも、どっちも同じなんだという感じはした。




「『玉垂』は安曇磯良と神功皇后の物語」ってあるけど、神楽見ただけじゃそれはまっっったく分からない‼︎

だって舞うのはボヴェ太郎さんだけだし、喋らないし、着替えたりとかもないし、動きも、途中で遠くを指差した事以外は人が普通やるような動作ってないし。

歌われる歌も、元々神功皇后達の歌ってわけでもなく、バラバラに存在した和歌を集めてきたものに過ぎない。

だから、これで分かれって事の方が無理な作り。


ただ、そういう思いで作られた作品なんだなーって思いながら見た。



物語というよりも、概念が表現された作品。

頭で理解するのとはまた違うところで受け取るものなのかも。




仏教、神道同じと感じたのは、阿知女作法とかってので歌われたもの。

歌っていうか、私はお経のように聞こえた。

浄土宗のお寺で2、3回お経の読み方を教わった事があるのだけど、その時に教えて貰った音の取り方にそっくりだった、ように感じた。

この人もしかして、お坊さん?なんて思ったりなんかして。


これと同じ事を思う機会がたびたびあるのだけど、南無や阿吽、オーム、アーメンなんかは同じ、発音(aもしくはoから、mもしくはnへ)であって、阿知女(あちめ/あぢめ)も同じ。

きっと、神仏に通じる音。




楽器の音や、和歌を歌う声も良かった。


私もあんなソプラノ歌いたいなー。

また歌にも手を出すか?

うーむ、それよりは舞かなぁ。

それと笛。

ただ、誘う音としては、ガムランのみたいな、おりんの音が好きなので、おりんの音をアクセントとして使う何かをどこかでやりたいな。


何かを、何らかの形で表現したいっていう、かなり漠然とした思い。




それはそうと。

高良玉垂宮に伝わるという、神功皇后と安曇磯良の話は大変興味深い。

仲哀天皇亡き後の神功皇后を誰とカップリングさせるのかって考えた時、私は武内宿禰派なんだけど、安曇磯良もありかーと思ったりとかして。

(何かで住吉三神のひと柱とカップリングされてたのを見た気がするけど、出典が分からない。)


安曇族っていうのは豊玉姫も連なる綿津見系の偉大な一族で…。

私ももっと、引き続き、安曇磯良のことを大いに気にしつつ、神功皇后の事を追っていきたい。