宇佐神宮に祀られる神々(主に上宮の話) | 筑前由紀のプチトリップ

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2024年現在、主に福岡県内をカメラ片手にうろうろ。
着物を着たり着なかったり
たまにバイクに乗ったり
季節の草花を見に行ったり
お寺や神社に行ったりしています。

宇佐編第3回にしてようやく、宇佐神宮の上宮等、主な神社について。


右下の矢印から行くよ!


バス停降りて、一旦逆のバス停に行き帰りのバスの時間をチェックして進む。

ちなみに私は、12時前に着いて15時15分のバスで去ったのだけど、3時間でも足りないくらいだった。



結構歩くよ。







最初に見た神社は黒男神社だったのでハッとした。

御祭神は武内宿禰。

さすが、景行・成務・仲哀(・神功)・応神・仁徳に渡って仕えた忠臣❗️

ちなみに、宇佐神宮を勧請して石清水八幡宮を創建した行教は、宇佐神宮由緒記によると武内宿禰の子孫らしい。

もうね、さすが武内宿禰としか言えない。



春宮神社。

御祭神は、応神天皇の息子、菟道稚郎子(うじのわきいらつこ)

応神天皇は生前、菟道稚郎子を後継者に指名していたのだけれども、本人は兄の大鷦鷯(おほさざき)に譲った。




若宮神社。

大鷦鷯命(仁徳天皇)と他4柱(誰?兄弟?息子?)

菟道稚郎子と大鷦鷯はしばらく互いに譲り合っていたのだけれど、菟道稚郎子が早世してしまったので大鷦鷯命が天皇になった。

そんな即位だったけど、聖帝って呼ばれる位に良い天皇だったという。


大修理中の西大門。


パッと見、普通に門あるように見える!よね?


この演出、好き☺️




こちら、八子(やこ)神社。

「八幡大神の八王子をお祀りしています。」って事だから、応神天皇の8人の子供?と思ったらそうではなく、神仏習合下の両部神道に由来するものだろうな。

仏教の守護神である牛頭天王には頗梨采女との間に八人の子(八王子)がいるとされており、そこから来てるんだって。

で、牛頭天王はスサノオとされていて、8人は、アマテラスとスサノオが誓約で産んだ五男三女神。ってちょっと、ここに三女神入れちゃダメでしょ💦


ツヤツヤした綺麗な瓢箪。

読むとなんと、「神功皇后は応神天皇に、瓢箪に入れた自身の母乳を与えたと伝えられています。」だって!


神功皇后関連ってだけで嬉しい😊

お土産に買って帰っても良かったなーって後で思った。


メインとなる社殿。


いろんな人が指摘しているように、主祭神であるはずの八幡大神が真ん中とはなっていない。

向かって左のこちらが一之御殿であり八幡大神が祀られている。


右は神功皇后。


ところで、ニ之御殿の正面には立ち入り禁止の石階段がある。


大昔に鬼がいて、『人を喰べていいか』と神に許しをこうたところ、大神は、『わが宮の石段百段を一夜に築いたならば許してやろう』と言われました。

鬼は懸命に石段を積みましたが、99段目まで積み上げたとき、大神は、鶏を鳴かせて夜が明けたと告げられました。

鬼は原(はる)の蛇堀の池に身を投げたといいます。


あれ?

私、似た話を聞いた事があるぞ。

6月のバスツアーで聞いた鬼伝説だ❗️


宇佐神宮の年表、八幡神顕現のちょっと前に、猛覚魔ト仙が求菩提山を開いた事が書いてある。

書かれてないけれど、磐井の乱が527年。

関係ありやなしや。


八幡大神の祀られている一之御殿を覗く。


向かって左は八幡大神の脇殿、春日神社。

「ご祭神の天児屋根命(あめのこやねのみこと)は春日大明神とも言われ、神功皇后をお助けになった尊神です。」と、宇佐神宮HPには書いてある。


え?神功皇后と天児屋根って関わりあった?

あったとしても、ここ、八幡大神の脇になぜ?分からない。


斜め後ろは北辰神社。

場所があれなんだけどニ之御殿、比売大神の脇殿。

主祭神は造化三神。

北斗七星だとも。


ニ之御殿。

祀られているのは比売大神で、それは宗像三女神だと言われている。


阿蘇大明神。

熊本県阿蘇市の神社の神様だね。

健磐龍命(たけいわたつのみこと)といって、神武天皇の孫だとか⁉︎


高良大明神。

福岡県久留米市の神社の神様。

神様が何者かは諸説ある(一例が武内宿禰)けど、これらは単純に、場所の話かな。


トライアングル出来た。


三之御殿。

祀られているのは神功皇后。


脇殿は住吉神社。

これはすごく納得。


真ん中より三之御殿よりの場所に、大元神社遥拝所あり。

大元神社のある御許山は、宇佐神宮発祥の聖地だそうな。

え、それは…?


八幡大神が顕現するよりも前に祀られていた神様、比売神が、あの山に天降ったと伝わるという。


比売大神は宗像三女神って事になっているけれど、大元神社はこの山自体が御神体なので、山を神格化した存在という事になるのだろう。


対外的には八幡大神を押し出しながらも、2つの御殿の中心に比売大神を据え、また、境内から御許山を拝む事が出来るつくりにしている様子は、本心では八幡大神以前の神を最も大事にしているように感じる。


八幡大神も、応神天皇という事にはなっているけれど、「田や畑の神とも、龍神などとも申されている」と宇佐神宮由緒記にも書いてあるので、様々な要素が混ざりあったハイブリッド神なんだろうと思われる。



しかしそれにつけても、三之御殿に祀られている神功皇后は別名 息長帯姫ってだけでどこまでも神功皇后なのが良い☺️

と、神功皇后推しの私はそこに行き着くのであった。