出雲大社で目立つ、印象的な像がこちら。
ムスビの御神像
座って手を挙げた男性と、波の上の丸い玉。
下の緑がゴワゴワと毛羽立っているのは、波を表していたりとかするのだろうか?
この、両手を挙げているのが大国主だと思われるわけだけど、一体どういうシーンなのか。
幸魂(さきみたま)奇魂(くしみたま)
時に、海を照らして依り来る神あり。
「吾在るに由りての故に汝その國造の大業を建つるを得たり。吾は、汝が幸魂奇魂なり」
大国主神、「これ吾が幸魂奇魂なりけり」と知りぬ。
さきみたま くしみたま
まもりたまひ さきはへたまへ
この、幸魂奇魂とかっていう考え方。
これが、一神教における神様なんじゃないかと私は思う。
多神教の場合、神様は複数いて、いろんな性格で、それぞれに良い面も悪い面もある。
そしてその1つの面に別の名前を付けてまた別の神様としていたりする(大国主の幸魂奇魂=事代主)。
一神教の場合は、多くの人の幸魂奇魂的な何かを1つの神としてるんじゃないか。
私の中にもあの玉のようなものがあるのだろう。
私の中の幸魂奇魂。私の中の神様。
神道では、1人の人間(や日本神話の神)には荒魂(あらみたま)と和魂(にぎみたま)がある、と考えられている。
荒魂・和魂と幸魂・奇魂の4つの魂で成り立っているって説があるみたいだけど、和魂の中に幸魂奇魂が含まれてるというのがあるので、やっぱり、荒魂と和魂(幸魂奇魂含む)で良かろう。
ここでは大国主の幸魂奇魂が取り上げられたけど、誰かの荒魂を祀られている事も多くある。
仏教に三宝荒神っているけど、あれは、荒魂を祀ったもの。
荒魂の捉え方ってなかなか大変。
荒々しく勇猛な側面であり、新しい事柄や物を生み出す強いエネルギーなんだけど、それは時に、災いを引き起こす。
和魂(幸魂奇魂)は平和的な穏やかなものであって、ストレートに「良い存在」と受け止め易いけど、荒魂をどう扱うかってかなり大切な問題。
荒魂と上手に付き合う事こそが最大の課題なのではなかろうか。
って、話が大いに脱線した💨
ムスビの御神像の逆サイド
御慈愛の御神像
因幡の白うさぎのシーン🐰
これは有名。
そして、だからこそここ出雲大社に兎の像が沢山ある🐇🐇🐇
(\ (\ (\ (\ (\ /) /) /) /) /)
('ㅅ'('ㅅ'( 'ㅅ' )'ㅅ')'ㅅ')
だいこく様
大きなふくろをかたにかけ
だいこく様が来かかると
ここにいなばの白うさぎ
皮をむかれて赤はだか
だいこく様はあわれがり
きれいな水に身をあらい
がわのほわたにくるまれと
よくよく教えてやりました
御慈愛の御神像の近く
縁結びの碑
即ち宇伎由比為て
うながけりて
今に至るまで鎮り坐す
様々な試練をお互いの支え合いで克服し、愛を育み深めた大国主大神と須勢理毘売神。
宜しいことで。
多神教のこういう、男女が協力して何かを成し遂げるっての、良いなと思う。
大事大事。