大国主と幸魂奇魂(さきみたまくしみたま) | 筑前由紀のプチトリップ

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2024年現在、主に福岡県内をカメラ片手にうろうろ。
着物を着たり着なかったり
たまにバイクに乗ったり
季節の草花を見に行ったり
お寺や神社に行ったりしています。

出雲大社で目立つ、印象的な像がこちら。
ムスビの御神像

座って手を挙げた男性と、波の上の丸い玉。


下の緑がゴワゴワと毛羽立っているのは、波を表していたりとかするのだろうか?

この、両手を挙げているのが大国主だと思われるわけだけど、一体どういうシーンなのか。

幸魂(さきみたま)奇魂(くしみたま)


時に、海を照らして依り来る神あり。

「吾在るに由りての故に汝その國造の大業を建つるを得たり。吾は、汝が幸魂奇魂なり」

大国主神、「これ吾が幸魂奇魂なりけり」と知りぬ。

さきみたま くしみたま
まもりたまひ さきはへたまへ

この、幸魂奇魂とかっていう考え方。
これが、一神教における神様なんじゃないかと私は思う。

多神教の場合、神様は複数いて、いろんな性格で、それぞれに良い面も悪い面もある。
そしてその1つの面に別の名前を付けてまた別の神様としていたりする(大国主の幸魂奇魂=事代主)。
一神教の場合は、多くの人の幸魂奇魂的な何かを1つの神としてるんじゃないか。



私の中にもあの玉のようなものがあるのだろう。
私の中の幸魂奇魂。私の中の神様。



神道では、1人の人間(や日本神話の神)には荒魂(あらみたま)と和魂(にぎみたま)がある、と考えられている。
荒魂・和魂と幸魂・奇魂の4つの魂で成り立っているって説があるみたいだけど、和魂の中に幸魂奇魂が含まれてるというのがあるので、やっぱり、荒魂と和魂(幸魂奇魂含む)で良かろう。

ここでは大国主の幸魂奇魂が取り上げられたけど、誰かの荒魂を祀られている事も多くある。
仏教に三宝荒神っているけど、あれは、荒魂を祀ったもの。

荒魂の捉え方ってなかなか大変。
荒々しく勇猛な側面であり、新しい事柄や物を生み出す強いエネルギーなんだけど、それは時に、災いを引き起こす。
和魂(幸魂奇魂)は平和的な穏やかなものであって、ストレートに「良い存在」と受け止め易いけど、荒魂をどう扱うかってかなり大切な問題。
荒魂と上手に付き合う事こそが最大の課題なのではなかろうか。

って、話が大いに脱線した💨



ムスビの御神像の逆サイド

御慈愛の御神像

因幡の白うさぎのシーン🐰

これは有名。

そして、だからこそここ出雲大社に兎の像が沢山ある🐇🐇🐇

 (\ (\ (\ (\  (\  /)  /) /) /) /)   

 ('ㅅ'('ㅅ'( 'ㅅ' )'ㅅ')'ㅅ')

だいこく様

大きなふくろをかたにかけ

だいこく様が来かかると

ここにいなばの白うさぎ

皮をむかれて赤はだか

だいこく様はあわれがり

きれいな水に身をあらい

がわのほわたにくるまれと

よくよく教えてやりました




御慈愛の御神像の近く

縁結びの碑

即ち宇伎由比為て

うながけりて

今に至るまで鎮り坐す


様々な試練をお互いの支え合いで克服し、愛を育み深めた大国主大神と須勢理毘売神。

宜しいことで。



多神教のこういう、男女が協力して何かを成し遂げるっての、良いなと思う。

大事大事。






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