神在祭(神迎え神事11月20日20時〜。神等去出神事11月25日20時〜)の為の拝殿の設置工事中。
なので、正面からは見れなかった社殿達。
後で、というか今日知ったけど、神在祭中は拝殿からしかお参り出来なくなるらしいから、私、ギリギリセーフって感じだったみたい。
左端から見た図。
本殿三社はいずれも大社造。
大社造というのは、神明造(代表:伊勢神宮)や住吉造(代表: 住吉大社)と共に、もっとも古い神社建築様式。
古典的な日本家屋に近い、ほぼ正方形の「田の字」形。
正中殿。神紋は地紙。
御祭神
佐太大神 伊弉諾尊 伊弉冉尊 事解男命 速玉之男命
覗くと、階段があって扉があるわけだけど、建物の真ん中ではない事が分かる。
御神座が社殿の右奥に配置され、御神体は正面から左方向を向いて鎮座しているそうな。
北殿。神紋は違輪。
御祭神
天照大神 瓊々杵尊
北殿も、正中殿と同じ。
南殿。神紋は亀甲紋。
御祭神
素盞嗚尊 秘説四座
こちらは、他2つとは逆。
なんでこれだけ逆なんだろう。
大社造を調べたら、この左右の構造の違いで男造・女造と呼んだりするらしいけど、主祭神が男だから女だからとかそういう違いではないしなぁ。
他の神々と、スサノオ達は別って事にしておきたかったのかな。
秘説四座が怪し過ぎる。
ところで。
鳥居の脇には「佐陀大社」の文字。
近くを流れる川の名前や地名は「佐陀」となっているし、神社で行われる神楽は「佐陀神能」という名前。
こちら、鳥居入ってすぐの所にある、鹿島歴史民族資料館のもの。
「佐陀」なんだよなぁ。
何で神社の名前は佐太神社って、違う漢字を採用したの⁉️って突っ込みたくなる。
揃えようよー。
個人的には「陀」の字の方が合っている気がする。
龍や蛇のイメージ。
※出雲大社
こんな調子で、どうやら出雲では龍蛇神を特別な存在として敬っている様子。
島根半島にはこの時期、海蛇が漂着する事があるらしく、漂着した海蛇は、漂着した場所によって出雲大社・日御埼神社・佐太神社のいずれかに奉納されるんだとか。
佐太神社の3つの神紋。
地紙は龍蛇神の尻尾の斑紋を表し、
輪違と亀甲紋は龍蛇神の全身を覆う鱗を表しているのだという説もある。
出雲的には、亀甲紋は正しくは龍鱗紋といい、亀の甲羅ではなく龍蛇神の鱗を表しているとの事。
鹿島歴史民族資料館で見て面白いなと思ったのはこの、八岐大蛇のお面。
額には金色の目が14個があり、合計16個の目となり、これで、8つの頭を持つ八岐大蛇を表しているのだそう。
何かこう、蛇の扱いが特別感あるなーって。
スサノオは大蛇を倒した偉大な神様。
その時娶ったクシナダヒメ=稲田姫は稲田。
大蛇は龍蛇神?
海や水・津波や洪水を司る存在=龍蛇神の、悪い部分が八岐大蛇なのかもしれない?
出雲大社でスサノオが祀られているのは、1番奥の場所。
かなりの列が出来ていた。
私は並ぼうか悩んだけど、この時は、主祭神でもないスサノオにそんなに並ぶのもなって思って並ばずに、手前で手を合わせるに留めた。
でも雰囲気的に、ここはかなり重要な場所って感じがした。(からやっぱり、並んでちゃんとお参りしたら良かったかなぁと思ったり。でもどうせこんな状況だと落ち着いてお参り出来ないだろうから良いか、とかなんとか。)
主祭神とされてはないけれど、スサノオは特別な存在。
そういえば、伊岐須にあった神社もスサノオを祀っていた。
主祭神とはなってなかったけど、元々はスサノオが主祭神だったかも?って感じの。
伊岐須(いぎす)に似た名前の息栖神社は、久那斗神(岐の神=道祖神の原型の1つ)。
猿田彦大神も道祖神。
スサノオだと大きな声で言うのは憚られるけれど、スサノオを導きの神として祀っていたとか、そういう話だったりする?
アマテラスはさ、スサノオと対立したし、大国主から国を譲って貰ったし(恐喝したのでは?)。
その辺の関係性と祀られ方に関係ありそうな気はする。
こういうの、ちょっと調べた位じゃ答え出て来ないけど、考えるの楽しい。
日本神話をもっと勉強しよう💪
「神話」っていうけど、これは完全な空想物語ではなくて、古代の人達をかなり抽象化した上での歴史なんだろなという事をやっと理解してきたところ。
日本書紀と古事記と、その辺りをちゃんと知りたいな。
南末社
・戸立社(御祭神:手力雄命)
・振鉾社(御祭神:天鈿女命)
・垂水社(御祭神:岡象女命)
・天神社(御祭神:菅原道真公)
北末社
・山王社(御祭神:大己貴命)
・宇智社(御祭神:天児屋根命)
・玉御前社(御祭神:玉屋命)
・竹生島社(御祭神:竹生島神=稲倉魂命)
佐太神社については
出雲大社については
まだほとんど書いてないので、それはまた後日。