ぼくは急いで見に行った。すでに潜ったあとなのかなにも見えなかった。
が、波紋が広がっていたので、おそらくフクだけは見たのだろう。
「うふっ」
フクは一人満足げに笑った。少し誇らしそうでもあった。
これで三度ともフクの予知が当たったことになる。ただ困ったのは、それがまったくなんの役にも立たなかったことだ。
イルカと泳げたわけでもないし、三度目に至ってはぼくはその姿すら見ていない。
「うふっ」
またフクが笑った。
「…………」
もはやぼくには言うべき言葉もなかった。
■ マップ 「フクの予言」
■ サイド 「祝福のシャークスイム」