祝福とのひと時は本当に楽しかった。
ジョニーやジュニア、パッチョンといったビリーの息子たち、さらには彼らの子供たちもうちにやってきては二人との交流を深めた。
また、出発時にはそれほど目立たなかったモニカのお腹も、日を追うごとに大きくなっていた。お腹の子は確実に成長しているようだった。
「あっ、また動いた」
モニカはお腹を突き出した。ぼくはそこに手を置いた。
内部からぐぐっと押し上げるような力が伝わってきた。ぼくは驚きと感動を同時に味わった。あるいは、驚きと感動という二つの感情は元々つながっているのか。
「ほらっ、また」
モニカは一日に何度もうれしそうに言った。
そのたびにぼくはモニカのお腹に手をやり、その感覚を楽しんだ。
モニカ(アダコアー2002年)