韓国語の「耐える」-ポティダとキョンディダはどうちがう? | 韓国のことわざ

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今回は、「耐える」という意味の単語、
「버티다」(ポティダ)と「견디다」(キョンディダ)
を比較してみます。


まず、それぞれの言葉の意味を辞書で確認してみます。

「버티다」(ポティダ):自動詞

1 持ちこたえる,辛抱する,耐える
2 対抗する,頑張る,言い張る
3 威勢よく胸を張る,ふんぞり返る

※他動詞として「支える」の意味もあります。


「견디다」(キョンディダ):自動詞・他動詞

1 (困難・つらさに)耐える,我慢する,こらえる
2 (物などが)長く持つ,持ちこたえる
3 (なんとか)生計をたてる



               ※小学館朝鮮語辞典より



「버티다」の基本的な意味は、
ある対象が外部からの力や圧力に引っ張られたり、
倒れたりしないようにする、ということになります。

一定の場所に留まり続けるという意味もあります。


「견디다」の場合は、
「버티다」と同様の意味もありますが、
人が一定の時間、困難や試練、苦痛に屈しないという意味があります。

特に人の場合は、身体的な苦痛に耐えるときに使われますね。

一定の場所に留まり続けるという意味はないところが
「버티다」と違う点です。



例文を見てみましょう。


【どちらも使える例】

악조건 아래에서 환자가 일주일을 버디다/견디다.
悪条件のもとで患者が一週間をもちこたえる。


【「버티다」が適切な例】 

남편들이 방에 버티고 앉아 있다.
夫たちが部屋に座り込んでいる。