●諏訪の神様が気になるの @北沢房子 | ★50歳からの勉強道~読書録★

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本は友達。一冊一冊を大切に記憶に留めておきたい。

神長官守矢史料館でこの本のチラシを
見つけ、買ってみた。


だって「諏訪の神様が気になる」って
私の気持ちそのまんま!なんだもん。
ホント気になって仕方ないのよ。。。
みんなも気にして~
だって、他のどの神様とも全然違うんだ!



そもそも諏訪の神様だけ
10月の出雲会議に行かないって、
知ってました?     呼ばれてないの。
出雲と諏訪だけが「神在月」、、なんだよ。


何故かって、諏訪神が蛇体でデカすぎて
頭が出雲に着いても尾はまだ諏訪で、、
遅いからもう来なくていい!と言われたの。


この妙な伝説、、笑って済む問題ではなく
何らかハブかれる重要な理由があったの
だろう、と考える方が、、正しいだろう。
それだけでも面白い!  気になるねー
深掘りする価値、、ありますねー!





作者の北沢さんは信州の人だけど
元々出版社にお勤めで、歴史家ではない。

だから古文書を読むのも初めてだし、
私たちと同じ、全く素朴な疑問の目で
史料館の解説員さんに質問を投げ掛ける。


素人にも解りやすい説明と、簡単な図解。
古文書を読むって、とても大変なこと
なんだろうけど、、ホント有り難い。
尊敬しちゃうな。



諏訪大社には
軍神として武田信玄の庇護を受け、
繁栄した戦国時代
源頼朝の権威によって仏教化された鎌倉時代
桓武天皇の力で朝廷に帰依した平安時代
物部守屋の次男?が逃げてきた飛鳥時代?
↓  (諸説あり)
出雲の国譲りに際し、タケミナカタが
逃げてきて居座った大和朝廷時代
もともとの古諏訪祭祀
原山、御射山、洩矢神、ミシャグジ、、と

どんどんめくっていくことができて、
最後に残った根っこ=日本の根っこ
と言えるわけ。
それを現代に示す古文書が守矢文書!
約二千年の歴史を繋ぐ78代守矢氏が現存!
という、、イヤ何度考えても胸が震える。




この本では武田信玄との関係や
それ以前の神長官家の勢力争いなど、
諏訪大社の権威が出来上がって以降の事が
多く書かれているかな。。

それはそれで興味深いが
やはり根っこが気にかかるー。
そういえば、本当に古代の祭祀は
守屋山=森山より、御射山=原山さま
って読んだよなぁ。。





ちょっと離れた所にあるらしい。
その辺、も少し詳しく知りたいし、
御射山に行ってみたいなぁ。。
諏訪の奥は古くて深い。日本の姿。


御射山祭神事関連ネット画像