●インド神話~マハーバーラタの神々 @上村勝彦 | ★50歳からの勉強道~読書録★

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本は友達。一冊一冊を大切に記憶に留めておきたい。

ガンジーの衝撃以来、インドブーム到来~
インド神話とインド映画に明け暮れるのは
なんだかとっても楽しいよ。




でも複雑で解りにくいから、基礎勉強を。

そもそも「文明」って、黄河やメソポタミアが
紀元前5000年以前で、最古クラスか?
BC3000前後がエジプト文明、
そして我らがインダス文明。

インドの土着信仰に、アーリア人の侵入で
バラモン教が興るのがBC1500位。
ここで現れた「ヴェーダ聖典」がインドの源。





ヴェーダは「知る」という意味で
バラモン教の聖典の総称であり、実に現在に
至るまでインド知識人の精神的支柱なのだ。


ヴェーダは「天啓」なので、誰かが作ったもの
ではなく、永遠の過去から存在するもの。
さすがインド~!もちろん暗誦で伝えられ、

◆リグ・ヴェーダ(神々に対する讃歌の集成)
◆サーマ・ヴェーダ(歌詠の集成)
◆ヤジュル・ヴェーダ(祭司の集成)
◆アタルヴァ・ヴェーダ(呪句の集成)
の四種類に分けられる。

水牛に乗るヤマとヤミー。太陽神の息子ヤマ
は「初めて死ぬ」最初の人間なのだ。
リグ・ヴェーダでは死者の道を発見し、
楽土で祖霊と楽しく暮らした。
のち、死者の審判者→仏教の閻魔に。
妹ヤミーとの恋が小野篁と重なるなー  ('_'?)





という、バラモン教の「リグ・ヴェーダ」
インド神話の基になっていて、
天を至高とする多神教。
ギリシャ、ローマとも共通点が沢山ある。


BC500前後には、反バラモンがジャイナ教、
仏教を生み、バラモン教の勢力は弱まるが
民間信仰を吸収しヒンドゥー教として再興!
今日までインドの国教的地位を保つのだ。
サンスクリット文字も誕生するね。

リグヴェーダの後期に首尾一貫した物語を
構築したブラーフマナ文献には洪水伝説も。




ヒンドゥー教の主神がシヴァとヴィシュヌと
ブラフマー(梵天)の三大神。
シヴァ教とヴィシュヌ教の二大流派もある。


シヴァはスゴいよ。世界の滅亡を救う為、
全ての毒を飲み干したので青黒くなった。
ラーマもアバターも真っ青だけど、これ?

シヴァはガンジス川を頭で支え、新月を戴き
額に第三の眼を持ち、ヒマラヤ山で苦行。





そしてヴィシュヌは太陽光源の神格化で
現代の我々が崇めるラーマもブッダも
ヴィシュヌの化身、とするハナシもある。
わ、空海の言ってる事と同じ!(*_*)

ヴィシュヌの十化身
下の真中がブッダ、その斜め左ラーマ





ここで、ヒンドゥー教の代表的文献である
インドの二大叙事詩  ●ラーマーヤナ
マハーバーラタが登場する。
成立はAD400年頃だけど、もち原型はもっと
古くから伝えられてきた、神々のお話たち。

左の神と右の悪魔が大蛇を引き合う。
中央がヴィシュヌ。
マハーバーラタ第一話の乳海撹拌

タイの空港にまんまオブジェがある!




長~い歴史と、紆余曲折を経る間に
バラモン教の最大神であったインドラ
ヒンドゥー教では東方守護に下り、
仏教で帝釈天となって、今や柴又在住だし

アスラ(阿修羅)だって最初から悪魔だった
訳じゃない。、、人生いろいろ神々様々。
。。で、複雑になっちゃった。(^^)


インドラ(帝釈天)は偉いんだなぁ。




けど、なんたってインドはオモロイ。
若干意味不明ではあるが、、日本人には
格別身近でもあるし、
インド映画も底抜けに楽しいのだー




バーフバリ「伝説誕生」&「王の凱旋」2015~17
マヒシュマティ王国は神話に出てきたよー


めちゃくちゃ壮大、かつ突っこみ所満載!