●竜馬がゆく(1ー8) @司馬遼太郎 | ★50歳からの勉強道~読書録★

★50歳からの勉強道~読書録★

本は友達。一冊一冊を大切に記憶に留めておきたい。



坂本龍馬とはナニモノなのだろうか。



「ワシは日本人じゃ。」 と、当時はまだ
耳馴れぬ言葉を使ったというけれど、
成したコトのスケールの大きさ、
型破りのスタイル、面白すぎる人柄。。




およそこの国のヒトでなく、
この時代のヒトでもない。



北辰一刀流
勝海舟
神戸軍艦操練所
北海道屯田兵団計画
亀山社中
海援隊
薩長同盟
陸援隊
万国公法
船中八策
大政奉還




「竜馬がゆく」って、
一見ダサいと思ったタイトルは
まさにピッタリだった。



ひたすら自分の思うまま、
自分一人の道を、ゆく。マッコト。





もしかして宇宙人かも、、(((・・;)
8巻読み終えマジで考え込んでしまった。



似てるヒトならいる。
卑賤から身から起こし、陽気なキャラクターと奇想天外な行動で、天下を取った
漢の高祖劉邦と豊臣秀吉。



共に龍なのか、猿なのか、
人間ばなれした功績だけど、頂点に立てば
権力に固執するフツーの人間だった。




でも竜馬は!





大政奉還の功も人に譲り、
倒した幕府、徳川慶喜の苦悩を思って
ひたすら泣いている。



そしてウルトラマンのカラータイマーが
点滅したのか、未来へ帰るデロリアン船が
出航するのか、、




新政府のお膳立てを全て整え、
笑って身を引いた。
「世界の海援隊でもやりましょうかな」






司馬さんは書く。
「天に意思があるとしか思えない」


「天がこの国の混乱を収拾するために
この若者を地上に下し、その使命が終わったとき惜しげもなく天へ召し返した」






おりょうさんと高千穂へ行き、
二人で天の逆鉾を引っこ抜いてみせたのは
天使のイタズラか、ヒマ潰し?



乙女姉さんへの手紙。京都国立博物館。




「此のサカホコは少し動かしてみたれば
よく動くものなり
エイヤと引き抜き候時はわずか四五尺斗
のものにて候間   又元の通り納めたり」





維新回天。

坂本龍馬は竜となり、馬となり、
幕末の日本を一人でひっくり返した。


馬の下に鹿もついちょったかもしれん。