1月21日、陳舜臣さんが亡くなった。90歳。
中国を最も理解する日本人、と言われる。
陳さんは元々台湾の人だが、
ご本人は神戸生まれの日本育ち。
大坂外国語大学では
司馬遼太郎の一年先輩に当たるそうだ。
日本の歴史本を読むようになって
まず感じたのは、飛鳥・奈良の昔から、
いやもっと前から、
日本人はとにかくものすごーく、中国の影響を受けてるんだな~。。ということ。
ならば中国史を知らなきゃ
始まらないではないか!
というわけで、陳舜臣と宮城谷昌光を
読むようになり、ついでにチャンネル銀河の中国大河ドラマを片っ端から視た。
(中国大河めっちゃ面白いよ!)
で、うろ覚えの知識でちっちゃい脳ミソ
満タンになった所で、「ものがたり史記」。
史記に書かれた中国古代からの逸話や
英雄のお話を、簡潔に分かりやすくまとめてあって、あ~そうそう!と確認。(^^)v
物語だけじゃなくて、司馬遷の書き方や
意図についても感想を述べている。
いろんな人物を温かい目線で描く司馬遷だが、
唯一秦の滅亡を招いた趙高だけは、
救い難い悪者!として厳しく弾劾する。
また屈原にはとても同情的だ、とかね。
さらに「春秋」や「戦国」などの用語解説や、
紀元前6世紀の逸話に
驪山(りざん)が出てくれば、
後に始皇帝陵となり、
玄宗皇帝と楊貴妃のロマンスがあり、
蒋介石が監禁された場所ですよ、
なんて解説もある。 やさしー(^^)
そして陳さんご自身の言葉。
「中国人は史記の中に
人間のあらゆら典型と出来事のパターンが
述べ尽くされていると信じてきた。
明治以前の日本にあっても教養人必読の書
であり、宮中でも正式に教講されている。
史記は日中両国の共通の古典なのだ。」
私にとって陳舜臣さんは中国史の先生。
陳先生、これからもいっぱい読ませて
頂きます!
合掌。
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