●風塵抄 @司馬遼太郎 | ★50歳からの勉強道~読書録★

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本は友達。一冊一冊を大切に記憶に留めておきたい。

司馬さんが1986年から1991年にかけて
産経新聞に掲載した記事たち。
司馬さん曰く、小間切れの世間話。


何より見た目が気に入って、
いわゆるジャケ買い。

単行本だけど細身で手に収まりが良い。
色も模様も素敵だなー。
紙カバーを外すと、本体は布目の装丁に
なっているではないか。



頁をめくってみると、

題字・司馬遼太郎
表紙、カバーは著者の意向により
伊予絣柄を用いました。

とある。くー。粋だね~


どうも私は本そのもの、が好きらしい。
紙、活字、デザイン。
たまらんな~       (^з^)-☆


こんな素敵なお宝が108円で買えちゃう、
ブックオフってパラダイスですか。



中身では、「日新」の話が好き。



殷の湯王を補佐する伊尹(いいん)は
王が毎日顔を洗う盤に
「苟日新  日日新   又日新」と彫りつけた。



  まことに日に新なり
  日日新なり
  また日に新なり


俺は昨日の俺ではないぞ。
今日はまた生まれ変わったぞ!!



この話は孔子の「大学」に出ていて、
江戸時代の日本でも好まれた。
会津藩校、日新館の由来でもあるそうな。



司馬遷に遼かに及ばざる日本の太郎さん?
いやいや、花子はとても尊敬します。